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牝6歳
調教師:池江泰寿(栗東)
全姉に2021年桜花賞などGⅠ3勝を挙げたソダシがいる良血馬。本馬自身も2023年スプリンターズSでGⅠを勝利しており、ここでは実績最上位だ。1400メートルで3勝を挙げていることから、距離延長も気にならない。
6番人気で挑んだ前走・高松宮記念。7枠15番からスムーズな追走で中団の外を確保した。4コーナー付近からグッと加速すると、最後までしぶとく食らいついて3着。勝ち馬サトノレーヴからは0秒3差で、GⅠ馬の底力を見せた。騎乗した川田将雅騎手は「前走からいい雰囲気に戻っていました。前2頭は強かったけど、いい競馬をしてくれました」と頑張りを称えた。キャリア20戦で東京での出走はないが、左回りの実績は申し分なし。控える競馬で結果を残した高松宮記念の経験も生きてくるはずだ。2023年安土城S(リステッド・京都)以来の芝1400メートル戦Vを目指す。
牡6歳
調教師:蛯名正義(美浦)
祖母エアグルーヴから連なる母系は一級。本馬は京王杯スプリングCで2023年1着、2024年2着と抜群の相性を誇っている。近2走がひと息だが、武器の末脚が生きる東京コースに替わり、反撃がありそうだ。
キャリア初の1200メートルに挑んだ前走・オーシャンS。前半はスプリント戦のペースに戸惑い、馬群から離れた最後方を追走した。そこから、メンバー中最速の上がり3ハロン32秒3(推定)をマークして7着。明らかに距離が短かったなか、エンジンが掛かってからの迫力はさすがだった。騎乗した田辺裕信騎手は「初めての1200メートルで前半は忙しかったけど、後半は伸びてくれました」とレースを振り返った。直線勝負に徹することができる東京・芝1400メートルはまさに絶好の舞台。大きく条件が好転するここで、3年連続の好走を期待したい。
牡6歳
調教師:高柳瑞樹(美浦)
スプリント路線の第一線を走り続け、昨年のスプリンターズSではタイム差なしの2着に好走した。昨年の京王杯スプリングCは6着に敗れたが、3歳時とはいえ東京・芝1400メートルでの勝利実績があり、舞台が合わないわけではないだろう。
5番人気だった前走・高松宮記念。中団からしぶとく脚を使って4着に善戦した。高松宮記念は3年連続での出走となったが、2023年15着、2024年6着と、着実に前進。6歳を迎えてもその充実ぶりが目を引く。前走後に横山武史騎手は「少し力むシーンはありましたが、我慢が利いて終いもはじけてくれました」と相棒をねぎらった。重賞4勝、昨年のスプリンターズSで2着と、地力は現スプリント路線でも最上位クラス。これまで1400メートルの重賞では勝ち切れていないが、簡単に見限ることはできないだろう。
牡5歳
調教師:庄野靖志(栗東)
小倉のスプリント戦を中心に勝ち星を重ね、芝1400メートルで行われた2走前の阪急杯で重賞初制覇を達成した。昨年夏からグッと末脚の安定感が増した印象。GⅠ初挑戦の前走・高松宮記念は10着だったが、GⅡなら見直したい。
9番人気だった前走・高松宮記念は、初挑戦のGⅠで中団を追走。締まったペースで突き抜けた上位勢はさすがだったが、自身も何とか踏ん張って10着でゴールした。騎乗した武豊騎手は「ちょっとポジションを取りに行ったぶん、切れる脚を使えませんでした」と振り返った。7番人気で勝利した2走前・阪急杯では、見事な末脚を披露して優勝。スプリント戦よりは息の入る展開で、うまく脚を温存できた。昨年はウインマーベルが阪急杯V、高松宮記念12着の後に京王杯スプリングCを優勝。本馬もここまでの過程が似ているだけに、期待はふくらむ。前がやり合う展開になれば、直線で力強く追い上げてくる。
牡5歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
昨年12月のリゲルS(リステッド・京都・芝1600メートル)をソツのない走りでV。重賞初挑戦の前走・京都金杯は6着だったが、最後まで食らいつく走りで存在感を示した。3勝を挙げる当舞台にも自信ありだ。
重賞初挑戦ながら1番人気に支持された前走・京都金杯。重賞らしい締まったペースを好位で追走するも、直線で伸び切れず6着に敗れた。1着、2着馬は4コーナー10番手以降からの差し切りで、後方勢向きの展開も苦しかったようだ。先行策に手応えを得た2走前のリゲルS(リステッド)は、好位から抜け出しての完勝。騎乗したC.ルメール騎手は「冷静に走れていたし、最後までスピードをキープしてくれました」と振り返った。1勝クラス、2勝クラス、3勝クラスを勝ち上がったのは全て今回と同じ東京・芝1400メートル戦。マイルの近2戦も悪くなかったが、実績のある舞台に戻って反撃を期す。
牡5歳
調教師:斎藤誠(美浦)
1400メートル重賞の阪急杯では2年連続で2着に好走している。マイル戦の前走・ダービー卿チャレンジTは11着に敗れたが、今回の距離のほうが最後の粘りが増す印象。スピードを武器に、ここもレースの主導権を握る。
5番人気で挑んだ前走のダービー卿チャレンジT。久々のマイル戦でも果敢にハナを奪ったが、後続にマークされて厳しいペースに。1着(トロヴァトーレ)から6着までを差し馬が独占する展開のなかで、11着に失速した。逃げる自分の形をとることはできたが、前半のペースもあってスタミナを温存し切れなかったようだ。2度の阪急杯2着を含め、直近5回の連対は全て1400メートル以下でのもの。距離短縮の今回はラストの粘りも増しそうだ。2020年ダノンスマッシュ以来となる本レース逃げ切り勝ちを狙う。
牡4歳
調教師:古賀慎明(美浦)
2023年京王杯2歳Sで2着に好走し、翌年のNHKマイルCでも3着と、早くから頭角を現した。重賞未勝利の身でトップハンデを背負った前走・ダービー卿チャレンジT(9着)からの反撃に期待したい。
2番人気に支持された前走のダービー卿チャレンジT。中団前めから勝負に出たが、直線では思ったように伸びることができなかった。斤量58.5キログラムは、GⅠ馬シャンパンカラー(6着)と並ぶトップハンデ。騎乗した松山弘平騎手は「思った以上に大外枠と重量がこたえました」と、敗因を口にした。今回と同舞台の2023年京王杯2歳Sでは、2歳コースレコードの1分20秒6で勝ったコラソンビートから0秒1差の2着。開催3日目で速い時計が出やすい現在の東京の芝コンディションも歓迎のタイプだろう。2023年レッドモンレーヴなど、過去5年の京王杯スプリングCで4歳馬が3勝をマーク。今年4戦目で待望の初タイトルをつかみたい。
牡5歳
調教師:吉村圭司(栗東)
2022年京王杯2歳S、2023年アーリントンCで重賞2勝。近3戦は2桁着順に敗れているが、うち2戦はGⅠ、前走の阪急杯(10着)は休養明けと、それぞれに敗因はあった。秘めるポテンシャルは確かで、きっかけひとつで反撃がありそうだ。
5番人気で10着に敗れた前走の阪急杯。最内枠からやや追走に戸惑い、最後方を進んだ。インを突いた直線ではメンバー中2位タイの上がり3ハロン34秒1(推定)をマークしたが、前との差を詰め切ることはできなかった。昨年以降は勝利こそないが、ドンカスターマイル(G1・オーストラリア・芝1600メートル、13着)、チャンピオンズマイル(G1・香港・芝1600メートル、10着)と海外遠征を敢行。昨秋もスプリンターズS(11着)、マイルチャンピオンシップ(12着)と国内の一流どころを相手に経験を積んできた。今年2戦目の本レースを復活のきっかけとしたい。
(高木 翔平)
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