J・GⅠに格付けされているレースは暮れの中山大障害とこのレースの2つだけ。障害界最高峰の一戦は、5連覇を含む計6勝を挙げたオジュウチョウサンをはじめ数々の名馬が制してきた。過去10年のデータから、好走馬の共通点を探っていく。
過去10年の3着以内馬延べ30頭中26頭は単勝5番人気以内だった。3着以内に入った馬で最も人気がなかったのは2016年の3着馬メイショウアラワシの7番人気で、8番人気以下の馬は3着以内に入っていない。5番人気以内の馬を中心とした予想を組み立てるのがいいだろう。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 6-1-0-3 | 60.0% | 70.0% | 70.0% |
2番人気 | 2-2-1-5 | 20.0% | 40.0% | 50.0% |
3番人気 | 0-2-4-4 | 0% | 20.0% | 60.0% |
4番人気 | 1-0-2-7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
5番人気 | 0-3-2-5 | 0% | 30.0% | 50.0% |
6番人気以下 | 1-2-1-57 | 1.6% | 4.9% | 6.6% |
過去10年の前走別成績では、前走で障害重賞に出走していた馬の3着以内が19回あり、3着内率は43.2%を記録している。前走が障害オープン(特別・平場)だった馬も3着以内が10回あるが、3着内率は15.6%にとどまっている。前走で障害レースだった馬の中では重賞に出走していた馬を上位に評価するべきだろう。〔表2〕
注記:表は横にスクロールすることができます。
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
障害重賞 | 7-7-5-25 | 15.9% | 31.8% | 43.2% |
障害オープン(特別・平場) | 2-3-5-54 | 3.1% | 7.8% | 15.6% |
平地のレース | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
過去10年の前走の着順別成績では、前走で4着以内だった馬の3着以内が28回あり、5着以下だった馬を大きく上回っている。前走で5着以下だった馬は、昨年イロゴトシが平地レース13着から優勝を果たしているものの、前走が障害レースで5着以下だった馬が3着以内に入った例は、2020年3着のブライトクォーツしかない。〔表3〕
(河野 道夫)
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4着以内 | 9-10-9-36 | 14.1% | 29.7% | 43.8% |
5着以下 | 1-0-1-45 | 2.1% | 2.1% | 4.3% |
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