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牡5歳
調教師:斉藤崇史(栗東)
障害初勝利から前走の小倉ジャンプS(J・GⅢ・芝3390メートル)まで4連勝中。いずれも完勝で、ニュースター誕生を予感させるには十分な勝ちっぷりだった。勢いそのままに、5連勝での頂点奪取を狙う。
3走前のオープン特別・清秋ジャンプS(中山・芝3210メートル)は、従来のコースレコードを3秒0も更新するタイムで圧勝。2走前の京都ジャンプS(J・GⅢ・芝3170メートル)では、8馬身差をつけて重賞もあっさりと突破した。前走の小倉ジャンプS(J・GⅢ)は1/2馬身差ながらまったく危なげのない逃げ切り勝ちと、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。コンビを組む高田潤騎手は「前走は強い競馬をしてくれましたが、テンションの面で課題が残りました。今回はその点を考慮して調整しています。能力だけでは乗り切れないレースですし、相手も強くなりますが、どんな状況でも結果を出し続けられる馬だと思っています。今後も大きな舞台で走るでしょうし、まずは挑戦者の立場でいいレースをしたいです」と、見通しを語った。
牡6歳
調教師:佐々木晶三(栗東)
前哨戦のオープン特別・ペガサスジャンプS(中山・芝3350メートル)の勝ち馬。その前走は最終障害飛越後、余力十分に抜け出しており、J・GⅠでも通用する地力を感じさせた。もともと平地重賞での好走歴がある馬。脚力はここでも上位と言える。
障害重賞未経験だが、目下4連勝中。しかも障害オープンクラスでの3戦は着差以上の余裕を感じさせる内容だった。主戦の小牧加矢太騎手は「一昨年の新潟記念(3着)の頃から調教に乗っていますが、当時とは別馬のように変わっています。馬体重は変わりませんが、中身がすごく良くなっています。疲れたところを見せたことがない馬で、まだ限界を感じません。底知れないパワー、能力、センスを兼ね備えていますし、今回は強力なメンバーが相手になりますが、それでもと思っているほどです。僕は信じて乗るだけです」と、期待の大きさが窺えるコメントだった。
牡7歳
調教師:青木孝文(美浦)
一昨年の中山大障害(J・GⅠ・芝4100メートル)の勝ち馬。昨年の本レースは1番人気で6着に敗れ、その後に故障が判明した。障害復帰戦となった昨年の中山大障害(J・GⅠ)は落馬・競走中止となり、ここが再度立て直しての今年初戦。復活なるか、注目だ。
昨年の本レースは圧倒的な支持を集めながら6着、前走の中山大障害(J・GⅠ)は競走中止。ここにかける思いはどの陣営より強いのかもしれない。騎乗する石神深一騎手は「前走は“ケンカ”と表現してもいいくらい折り合いを欠きました。その状況に加え、緩急のあるペースでリズムが崩れてしまい、集中力も持久力も消耗する形。最終障害の落馬もマイネルグロン本来の飛越ではありませんでした。メンタルに課題を残しますが、強かった昨年の阪神スプリングジャンプ(J・GⅡ・芝3900メートル、1着)までのレースぶりから、今でも自分のなかではこの馬が“一強”だと思っています。何とか復活させたいですね」と、熱っぽく語った。
牡6歳
調教師:岩戸孝樹(美浦)
一昨年の京都ジャンプS(J・GⅢ・芝3170メートル)の勝ち馬。その後は勝利こそないものの、3着、2着、4着、2着、2着、4着とまったく崩れていない。特に昨年の中山大障害(J・GⅠ・芝4100メートル)はラストに猛然と追い込む力走を見せて2着。今回も好勝負だろう。
前走の阪神スプリングジャンプ(J・GⅡ・芝3900メートル)は、最後に伸びを欠く格好での4着だった。やや物足りなさは残ったが、昨年の中山大障害(J・GⅠ)ではニシノデイジーに次ぐ2着。そのニシノデイジーが引退となれば、本馬にチャンスありとみるのは当然だろう。騎乗する草野太郎騎手は「前走は極端にペースが遅く、最後の鋭さ勝負のような競馬でエコロデュエルの良さを出せずじまいでした。その前走を使って型通り良くなっています。昨年の中山大障害で見せたように脚力はありますし、馬体に関しても完成形になってきたように感じます。今回は思い切った競馬をすることも考えています」と、意気込みを語った。
牡7歳
調教師:武英智(栗東)
昨年の本レース2着馬。その後、重賞を2勝して迎えた昨年の中山大障害(J・GⅠ・芝4100メートル)は1番人気で4着だった。前走の阪神スプリングジャンプ(J・GⅡ・芝3900メートル)はアタマ差で涙をのんだが、中身の濃い2着。昨年の雪辱を果たしたい。
J・GⅠでは6着、5着、2着、4着。力上位はもちろん、障害重賞4勝も今回のメンバーでは抜けた実績。今回もまず争覇圏内だろう。引き続き手綱を取る森一馬騎手は「前走は2着でしたが、勝ち馬とは斤量差がありましたし、決して悲観する内容ではなかったです。昨年より精神的に大人になったように感じます。その昨年は中山グランドジャンプの騎乗が決まってから(のコンタクト)でしたが、今年は前走も騎乗して長い時間ジューンベロシティと接していますから、そういった意味での上積みも大きいです。昨年2着ですからね、いいイメージを持って臨みます」と、期待十分の様子だった。
牡7歳
調教師:佐々木晶三(栗東)
昨年の中山大障害(J・GⅠ・芝4100メートル)は、最後まで集中力を切らすことなく走り切っての3着。一昨年が8着だったことを思えば、心身のパワーアップは明白だろう。前走は遅い流れで力を出し切れなかった。持久力勝負で見直したい。
驚かされたのが昨年の中山大障害(J・GⅠ)だ。一昨年(8着)からの1年間で障害オープン1勝を上積みして臨んだ一戦は、前年とは違って前進気勢にあふれる走り。終盤にゴチャつく場面がありながらも、めげることなく脚を使っての3着は大きな収穫だった。今年初戦の阪神スプリングジャンプ(J・GⅡ・芝3900メートル)は2着ジューンベロシティから5馬身差の3着だったが、極端なスローペースからラストのスプリント勝負になり、本馬の持ち味である長く使える脚を発揮する前に競馬が終わってしまった印象。それでも3着に踏ん張るあたりが今の充実ぶりを物語る。大障害コースに戻って巻き返しを期す。
せん7歳
調教師:大竹正博(美浦)
小倉と福島で障害オープンを2勝。いずれも早め先頭で勝負を決める圧倒的なものだった。前走も4着とはいえ、初の重賞挑戦なら上々と言えるだろう。レース途中から一気に脚を使えるタイプ。展開面でも要注目の一頭だ。
前走の小倉ジャンプS(J・GⅢ・芝3390メートル、4着)は、スマイルスルーを筆頭に好メンバーがそろったレース。それらを相手に途中から追い上げていく脚は見どころ十分だった。引き続きコンビを組む上野翔騎手は「前走は前半でのんびりし過ぎました。それでも最後は脚を使っていますし、目を覚ますまでに時間がかかるタイプですね」と、独特な表現で振り返った。また、「上がっていくときの感じがすごく良かったですし、馬なりでポジションを上げられたのですから、改めて能力を感じました。しかも飛越でまったくスピードが落ちません。これだけの馬はなかなかいません。さらに相手は強くなりますが、上位争いも可能だと思っています」と、期待を口にしていた。
牡8歳
調教師:天間昭一(美浦)
前走のオープン特別・ペガサスジャンプS(中山・芝3350メートル)は離された3着だったが、積極的に動いてのものだけに価値ある内容。オープンクラス通用のメドは立ったと言えるだろう。動くタイミング次第ではアッと言わせるシーンがあるかもしれない。
前走のオープン特別・ペガサスジャンプSは、2周目の向正面で早めに動いて直線の置き障害までは先頭を守っての3着。前2頭には離されたが、障害オープンクラス初戦を思えば及第点以上の走りだった。コンビを組む大江原圭騎手は「早めに先頭に立つと止めてしまうようなところがあるので、結果的に前走は動くのが少し早かったですね。とはいえ、このクラスでやっていけるだけのポテンシャルの高さは感じましたし、伸びしろも大きいですよ。1週前の調教で好タイムが出たように状態もいいです。今回はJ・GⅠですし、斤量も距離も初めてになりますが、頑張ってほしいですね」と語っていた。
(山下 健)
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