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牝3歳
調教師:上村洋行(栗東)
前走の阪神ジュベナイルフィリーズは中団待機から鮮やかに差し切り、GⅠ初制覇。昨年度のJRA賞最優秀2歳牝馬に輝いた。前走は約3か月ぶりのレースで結果を出しており、休み明けも苦にしない。直行ローテでも不安はなさそうだ。
デビュー2戦目での重賞初挑戦だった札幌2歳Sでハナ差の2着に好走。間隔を空けて挑んだ阪神ジュベナイルフィリーズではメンバー中最速の上がり3ハロン34秒3(推定)をマークして差し切り、2歳女王に輝いた。初コンビを組んだ岩田望来騎手にとっても待望のJRA・GⅠ初制覇となった。そこから放牧を挟み、桜花賞へ向けて帰厩した後も調整は順調。4月2日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは6ハロン80秒4の自己ベストをマークし、パワーアップした姿を見せた。2歳女王は2021年ソダシ、2023年リバティアイランドが直行ローテで桜花賞をV。本馬も貫禄の走りを見せつける。
牝3歳
調教師:森一誠(美浦)
デビュー2戦目の未勝利(新潟・芝1800メートル)を2歳コースレコードで勝利。重賞初挑戦だった前走のクイーンCでは、レースレコードの1分32秒2をマークして制した。ハイレベルなGⅠの時計勝負にも対応できる下地はある。
昨年は出走した4戦全てで1番人気に支持され、2勝を挙げた。今年初戦だった前走のクイーンCで重賞に初挑戦。2番手追走から直線で抜け出し、後続に2馬身1/2差をつけて快勝した。勝利に導いたC.ルメール騎手は「まだ上のレベルに行けると思います」と、パートナーのポテンシャルを称えた。その後は桜花賞を目標に調整。直前の長距離輸送を考慮し、美浦から早めに栗東トレーニング・センターへ移動して順調に乗り込まれている。今回はデビュー戦(2着)以来となるJ.モレイラ騎手とのコンビ。鞍上は昨年の桜花賞をステレンボッシュで制しており、連覇がかかる。
牝3歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
デビューからマイル戦で2連勝を飾った素質馬。重賞初挑戦だった前走のフェアリーSは好位から抜け出し、3馬身差の快勝。勝ち時計の1分32秒8はレースレコードだった。持ち味の先行力はGⅠでも通用しそうだ。
昨年10月のメイクデビュー京都(芝1600メートル)は、後続に2馬身1/2差をつけて逃げ切り勝ち。今年初戦となった前走のフェアリーSでは好位に控える形から抜け出し、3馬身差で重賞初制覇を飾った。勝ち時計の1分32秒8は、2011年ダンスファンタジアのレースレコードを0秒9も更新。マイル戦で楽々とデビュー2連勝を飾り、前走と同じようなレース間隔を空けてクラシック初戦の舞台に挑む。キャリア2戦での桜花賞Vなら、2020年のデアリングタクト以来。無敗で牝馬三冠を制した名牝と同じ杉山晴紀厩舎所属のエピファネイア産駒が、一気に世代の頂点を狙う。
牝3歳
調教師:松下武士(栗東)
デビュー2連勝で挑んだ昨年の阪神ジュベナイルフィリーズは2着。本舞台の前走・チューリップ賞は1番人気で3着に敗れたが、勝ち馬クリノメイから0秒1差だった。安定感のある走りを武器に、2度目のGⅠへ挑む。
自在性を生かしてキャリア4戦全てで3着以内に好走。昨年8月のデビューから2連勝を飾り、12月の阪神ジュベナイルフィリーズでGⅠに初挑戦。中団追走から直線で外に出し、アルマヴェローチェと併せるように伸びて2着に好走した。今年初戦だったチューリップ賞は、前々で運ぶ形から3着。1番人気に支持されてライバル勢からマークされる立場になったが、大きく崩れることなく上位争いを演じた。前哨戦を使って上昇ムードが漂い、4月2日の1週前追い切りでは栗東坂路で4ハロン51秒6の自己ベストタイムをマーク。本番に向けてきっちりと仕上がっている。
牝3歳
調教師:手塚貴久(美浦)
デビュー2連勝でアルテミスSを制し、前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは1番人気に支持されたが16着に敗れた。初めての関西圏への輸送で、馬体重が12キログラム減った影響もあったのだろう。今回は早めに美浦から栗東に移動して調整されている。
半兄にサウジカップ(G1・サウジアラビア)勝ちなど国内外のダート戦で活躍するフォーエバーヤング(父リアルスティール)がおり、本馬もデビュー前から注目されてきた。昨年9月のメイクデビュー中山(芝1800メートル)は単勝オッズ1.2倍の断然人気に応えてV。続くアルテミスSも好位から危なげなく抜け出し、重賞初制覇を飾った。1番人気に支持された阪神ジュベナイルフィリーズは、中団待機から伸びを欠いて16着。その前走に続いて関西圏への長距離輸送となる今回は、早めに栗東トレーニング・センターへ移動し、万全の態勢でGⅠに挑む。素質馬の巻き返しなるか、注目だ。
牝3歳
調教師:松下武士(栗東)
昨年のアルテミスS(3着)から4戦連続で重賞に挑戦。阪神ジュベナイルフィリーズは2番人気で4着だった。前走のフィリーズレビューで待望の重賞初制覇。豊富な経験を生かして、今度はGⅠタイトルを狙う。
昨年6月のデビュー戦は2着に敗れたが、中2週の間隔で挑んだ2戦目は2着馬に5馬身差をつけ、単勝オッズ1.1倍の断然人気に応えて勝ち上がった。昨秋はアルテミスS3着、阪神ジュベナイルフィリーズ4着と重賞で世代上位の能力を証明。今年初戦のクイーンCは9着に敗れたが、前走のフィリーズレビューでは中団追走から直線で鮮やかに差し切り、待望の重賞初制覇を飾った。前走・フィリーズレビュー組の桜花賞勝利となれば、2017年レーヌミノル(フィリーズレビュー2着)以来、フィリーズレビュー勝ち馬の桜花賞Vなら、2005年ラインクラフト以来となる。
牝3歳
調教師:須貝尚介(栗東)
キャリア4戦は全て異なる競馬場に出走して、3勝をマーク。2走前の阪神ジュベナイルフィリーズは14着に敗れたが、前走のチューリップ賞では好位から粘り込んで重賞初制覇を果たした。本番と同じ舞台で結果を出しているのは心強い。
ここまで挙げた3勝の着差は1/2馬身差、ハナ差、ハナ差と、いずれも接戦をものにしてきた。追い比べで発揮する勝負根性は父オルフェーヴル譲りと言えるだろう。デビュー2連勝で挑んだ昨年の阪神ジュベナイルフィリーズは14着に敗れたが、今年初戦のチューリップ賞で重賞初制覇。9番人気ながら、好位のイン追走から力強く伸びて抜け出した。初コンビで勝利に導いた酒井学騎手は「いいスタートを切れたことが結果につながりました。しっかりコントロールが利けば、これだけの力を発揮できます」と能力を評価していた。同じ舞台の本番でも、持ち味の勝負根性を発揮して勝利を目指す。
牝3歳
調教師:石橋守(栗東)
ここまで7戦のキャリアは、今回の登録馬の中で最多。中でもマイル戦の成績は〔1・2・1・0〕と安定しており、今年のシンザン記念3着、チューリップ賞2着と重賞でも上位争いを演じている。末脚はGⅠでも通用するはずだ。
昨年8月のメイクデビュー中京(芝1600メートル)は14番人気でビップデイジーの2着に好走。初戦と同じ舞台の2戦目で初勝利を挙げた。今年初戦のシンザン記念も14番人気ながらゴール前で強襲して3着。続くきさらぎ賞は10着に敗れたが、前走のチューリップ賞では直線で内から鋭く伸びて2着に好走した。マイルの4レースでは全てメンバー中3位以内の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしている。コンスタントに使われているが、4月2日の1週前追い切りでは栗東坂路で4ハロン50秒8の自己ベストタイムを計時。トライアル以上のパフォーマンスでGⅠタイトルを狙う。
(寺下 厚司)
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