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牡7歳
調教師:中内田充正(栗東)
香港、オーストラリアのG1で2着が計3回ある実力馬。金鯱賞は2023年、2024年と連覇中だ。5月開催だった2003年から2005年の勝ち馬タップダンスシチー以来となる本レース3連覇に挑む。
2年前の金鯱賞で重賞初制覇。続く海外初挑戦だった香港のクイーンエリザベスⅡ世C(G1・芝2000メートル)ではロマンチックウォリアーに次ぐ2着に好走。帰国初戦の札幌記念で重賞2勝目をマークした。昨年の始動戦にも金鯱賞を選び、5馬身差で快勝。2年連続の挑戦となったクイーンエリザベスⅡ世C(G1)は再びロマンチックウォリアーの2着、秋にはオーストラリアのコックスプレート(G1・芝2040メートル)でも2着に好走した。7歳でもキャリアは17戦で、今年も金鯱賞から始動。相性のいいレースで3連覇なるか、注目だ。
牡6歳
調教師:安田翔伍(栗東)
芝に戻した近2走はともに逃げ切りV。本舞台の前走・中日新聞杯で重賞初制覇を飾った。金鯱賞が3月開催になった2017年以降、逃げた馬は〔2・3・1・2〕の好成績。先行力を生かして粘り込みを狙う。
デビュー2戦はダートで連勝。芝初挑戦だった若葉S(リステッド・阪神・芝2000メートル)も快勝してクラシックに挑むも、皐月賞16着、日本ダービー15着と結果を出せなかった。ダートに戻した秋初戦のグリーンチャンネルC(リステッド・東京・ダート1600メートル)を、1分33秒5のコースレコードでV。その後はダート路線を歩むも勝ち切れず、芝に戻した昨年秋のアンドロメダS(リステッド・京都・芝2000メートル)で逃げ切り勝ちを決めると、続く中日新聞杯も2馬身差で逃げ切って連勝を飾った。芝とダートで3勝ずつを挙げている二刀流が、重賞連勝に挑む。
牡5歳
調教師:奥村武(美浦)
昨年の天皇賞(秋)では逃げて3着に好走。GⅠでも能力が通用することを証明した。トップハンデ59.5キログラムを背負った前走の中山金杯は粘り切れず9着に敗れたが、背負い慣れた57キログラムなら巻き返せるはずだ。
3歳春はクラシックの舞台を歩み、皐月賞17着、日本ダービー6着。その後も勝ち切れないレースが続いたが、昨年夏の巴賞(函館・芝1800メートル)で久々の勝利を挙げると、続く函館記念では2番手から抜け出して待望の重賞初制覇を果たした。咋秋も毎日王冠2着、天皇賞(秋)3着とハイレベルな相手に好走。18頭立てだった今年初戦の中山金杯は9着に敗れたが、これまで頭数が17頭以上のレースは全て6着以下に敗れている。一方、16頭以下の頭数なら〔4・2・3・0〕と全て3着以内。少頭数になりそうな今回は、スムーズに力を発揮できそうだ。コンビ成績〔2・1・2・0〕の岩田康誠騎手との好相性にも注目だ。
牝5歳
調教師:矢作芳人(栗東)
牡馬相手の前走・チャレンジCを差し切り、2022年アルテミスS以来約2年1か月ぶりの重賞制覇を飾った。牝馬が本レースを勝てば、GⅢのハンデ戦だった1995年(6月開催)のサマニベッピン以来となる。
デビュー2戦目の2022年アルテミスSで重賞初制覇。翌年の牝馬三冠を制したリバティアイランド(2着)に競り勝って高い能力を示すも、本馬の牝馬三冠はオークスの4着が最高着順だった。その後もなかなか力を発揮できず善戦止まりのレースが続いたが、昨年秋のエリザベス女王杯で2着に好走。前走のチャレンジCは中団から鮮やかに差し切り、久々の重賞制覇を飾った。半姉ナミュール(父ハービンジャー)は4歳の2023年秋に本格化し、マイルチャンピオンシップでGⅠ初制覇。成長力のある血統だけに、本馬もここから大舞台での活躍が期待できそうだ。
牝4歳
調教師:中内田充正(栗東)
昨年はクイーンC、ローズSと3歳牝馬限定重賞を2勝。牡馬相手の重賞は今回が初挑戦となる。前走の小倉牝馬Sは、強気の仕掛けから先頭に立つも、最後に差し馬の台頭を許して6着。今年2戦目のここで巻き返しを期す。
半兄に2020年朝日杯フューチュリティSを制したグレナディアガーズ(父Frankel)がいる良血馬。本馬はデビュー2戦目で勝ち上がると、3歳初戦だった昨年のクイーンCで重賞初制覇。牝馬クラシック2戦は桜花賞が8着、オークスが4着とあと一歩の成績だったが、秋初戦のローズSを鮮やかに差し切り、重賞2勝目を挙げた。秋華賞(15着)の後は約3か月半の休養を挟み、今年初戦の小倉牝馬Sは1番人気で6着だったが、55.5キログラムのハンデを背負い、勝ち馬(フェアエールングとシンティレーションの2頭同着)から0秒3差に奮闘した。ローズSと同舞台で復調を示したい。
牡7歳
調教師:池江泰寿(栗東)
これまで2000メートル戦は〔3・3・2・5〕の成績。本舞台の重賞では、2023年金鯱賞5着、2024年小倉記念3着と上位争いを演じている。今年初戦のアメリカジョッキークラブCは10着に敗れたが、得意な距離で重賞初制覇に挑む。
3歳時の2021年はクラシック三冠(皐月賞7着、日本ダービー16着、菊花賞5着)に出走。キャリア20戦でオープン特別とリステッドを計3勝しているが、重賞は2024年チャレンジCの2着が最高着順。また、今回と同じ芝2000メートルには13回出走して、皐月賞以外では掲示板(5着以内)を確保している。2200メートル戦の前走・アメリカジョッキークラブCは10着に敗れたが、200メートルの距離短縮なら反撃可能だろう。7歳になっても調教でフレッシュな動きを見せており、衰えはなさそう。10回目の重賞挑戦で待望の初タイトル奪取を狙う。
牡5歳
調教師:高木登(美浦)
東京競馬場と中山競馬場で全4勝を挙げ、今年2戦の中山金杯、白富士S(リステッド・東京・芝2000メートル)も連続2着に好走した。今回は初の中京コースへの対応が鍵になるが、同じ左回りの東京での走りを見れば、問題なくこなせそうだ。
条件クラスを使いながら力をつけ、昨年6月の3勝クラス・江の島S(東京・芝1800メートル)を逃げ切ってオープンクラス入り。約5か月の休養を経て、昇級初戦で重賞に挑戦したチャレンジCは6着に敗れたが、今年初戦の中山金杯では中団後方から追い上げて2着に好走した。前走の白富士S(リステッド)は好位から粘って2着と、どんな競馬にも対応できる自在性が魅力だ。デビュー戦で436キログラムだった馬体重は前走で470キログラムまで大きくなり、成長が馬体にもはっきりと表れている。充実ムード漂うゴールドシップ産駒が、重賞初制覇に挑む。
牡6歳
調教師:戸田博文(美浦)
昨年は2000メートルのGⅢで2着、2着、3着、5着と上位争い。本舞台で行われた2走前の中日新聞杯では、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒3(推定)をマークして5着を確保した。末脚はここでも通用するはずだ。
キャリア23戦中17戦で3着以内を確保しているように、徐々に力をつけながら成績を残してきた。昨年3月にオープンクラス入りを決めると、重賞に挑戦した新潟大賞典はハナ差の2着に好走。続く七夕賞が2着、新潟記念も3着と上位争いを演じた。中京の重賞に出走した近2走も昨年12月の中日新聞杯5着、今年1月の日経新春杯6着と、大きくは崩れていない。その2戦でマークした上がり3ハロンタイム(推定)の順位は1位と2位。持ち味の末脚が生きる展開になれば、さらに上位進出も狙えるはずだ。3戦連続となる中京重賞で初タイトルをつかみ取るか、注目だ。
(寺下 厚司)
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