フィリーズレビューは牝馬クラシック第1戦の桜花賞のトライアルレースとなっており、上位3着までの馬に桜花賞の優先出走権が与えられる。今年はどの馬が春の大舞台に弾みをつけるのか。ここでは過去10年のデータを分析していく。
過去10年の単勝人気別成績を見ると、6番人気以下の馬が5勝を挙げるなど13頭が3着以内に入っている。1番人気が3着以内5回、2番人気が同8回で、上位人気馬が苦戦しているわけではないが、下位人気馬が上位に食い込むケースが多いレースであることは意識しておくべきだろう。ただし、13番人気以下の馬が〔0・0・0・53〕という成績であることから、極端な下位人気馬を狙うのは得策ではなさそうだ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 1-4-0-5 | 10.0% | 50.0% | 50.0% |
2番人気 | 3-3-2-2 | 30.0% | 60.0% | 80.0% |
3番人気 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
4番人気 | 0-0-1-9 | 0% | 0% | 10.0% |
5番人気 | 1-0-1-8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
6〜9番人気 | 3-2-2-33 | 7.5% | 12.5% | 17.5% |
10番人気以下 | 2-0-4-77 | 2.4% | 2.4% | 7.2% |
過去10年の前走別成績を見ると、前走が重賞だった馬の中で、GⅠ組は2着が6回あるなど3着内率が高くなっているが、GⅡ・GⅢ組は3着以内が1回のみと苦戦気味。また、オープン特別組が4勝を挙げているほか、条件クラスだった馬は1勝クラス組が4勝を挙げて3着内率ではGⅠ組に次ぐ数値となっている。前走で初勝利を挙げたばかりの馬が2勝を挙げていることからも、前走が条件クラスだった馬の評価を下げる必要はなさそうだ。〔表2〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 1-6-3-20 | 3.3% | 23.3% | 33.3% |
GⅡ・GⅢ | 0-1-0-24 | 0% | 4.0% | 4.0% |
オープン特別 | 4-0-0-28 | 12.5% | 12.5% | 12.5% |
1勝クラス | 4-2-7-50 | 6.3% | 9.5% | 20.6% |
新馬・未勝利 | 2-0-0-17 | 10.5% | 10.5% | 10.5% |
地方競馬のレース | 0-0-0-4 | 0% | 0% | 0% |
過去10年の枠番別成績を見ると、3枠が5勝を挙げている点は特筆すべきだろう。ただ、3着以内馬の数でみると、1枠から4枠が16頭、5枠から8枠が14頭と、枠の内外で3着以内馬の数に大きな偏りはない。〔表3〕
(河野 道夫)
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 2-1-1-14 | 11.1% | 16.7% | 22.2% |
2枠 | 0-1-0-19 | 0% | 5.0% | 5.0% |
3枠 | 5-0-1-14 | 25.0% | 25.0% | 30.0% |
4枠 | 0-2-3-15 | 0% | 10.0% | 25.0% |
5枠 | 1-2-2-15 | 5.0% | 15.0% | 25.0% |
6枠 | 1-0-0-19 | 5.0% | 5.0% | 5.0% |
7枠 | 0-3-3-22 | 0% | 10.7% | 21.4% |
8枠 | 2-0-0-25 | 7.4% | 7.4% | 7.4% |
ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。