今週の注目レース

阪神競馬場 1600メートル（芝・外）馬齢（牝） 3歳オープン

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約1年間にわたった阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事が完了。新装阪神で行われる最初の重賞がチューリップ賞だ。牝馬クラシック初戦の桜花賞と同じ舞台で行われるだけに、本番に向けて大きな注目が集まるレースといえる。ここでは過去10年の結果から傾向を調べている。

1番人気の勝率は50%、3着内率は70%、2番人気も3着内率が70%と、上位人気馬の信頼度はわりと高い。昨年は1、2番人気馬がそろって4着以下に敗れたが、それ以外の年では少なくとも1頭は馬券に絡んでいた。チューリップ賞は上位人気を素直に信頼したい。〔表1〕

チューリップ賞は前走で大敗していた馬が好走することが少ないレースで、前走で6着以下だった馬が巻き返して3着以内に入ったケースは過去10年で1例のみ。データ的には前走5着以内の馬で馬券を組み立てたい。〔表2〕

〔表2〕前走の着順別成績（過去10年）
前走の着順	成績	勝率	連対率	3着内率
1着	5-3-4-37	10.2%	16.3%	24.5%
2着	2-3-3-12	10.0%	25.0%	40.0%
3着	1-1-2-14	5.6%	11.1%	22.2%
4着	2-1-0-14	11.8%	17.6%	17.6%
5着	0-1-1-7	0%	11.1%	22.2%
6着以下	1-0-0-28	3.4%	3.4%	3.4%

過去10年で好走例が多いのは前走が阪神ジュベナイルフィリーズだった馬。3着内率は50%を超えているので軸馬はここから選びたい。その中でも、阪神ジュベナイルフィリーズで4着以内だった馬の成績が〔7・1・5・5〕（3着内率72.2%）とかなり優秀だ。〔表3〕

過去10年の出走馬のうち、JRAで3勝を挙げていた馬は9頭。そのうち6頭が3着以内に入っており信頼度は高い。JRAで1勝以下だった馬は勝率が2.1%と低く、昨年こそ1勝馬が3着以内を独占したが、これはレアケースと考えたい。軸馬は3勝馬、出走していない場合は2勝馬から選ぶのがベターだろう。〔表4〕

過去10年の優勝馬11頭（2021年は1着同着）のうち、前走が1600メートル以外の距離だった馬は1頭だけ。前走が阪神ジュベナイルフィリーズかエルフィンSで4着以内に入っていた馬が8勝を挙げている。勝ち馬の有力候補はこの2レースで4着以内に入っていた馬だ。〔表5〕

（姫園　淀仁）

注記：表は横にスクロールすることができます。

〔表5〕優勝馬の前走の距離と着順（過去10年）
年度	優勝馬	前走	前走の距離	前走の着順
2015年	ココロノアイ	阪神JF	1600m	3着
2016年	シンハライト	紅梅S	1400m	1着
2017年	ソウルスターリング	阪神JF	1600m	1着
2018年	ラッキーライラック	阪神JF	1600m	1着
2019年	ダノンファンタジー	阪神JF	1600m	1着
2020年	マルターズディオサ	阪神JF	1600m	2着
2021年	メイケイエール	阪神JF	1600m	4着
2021年	エリザベスタワー	エルフィンS	1600m	9着
2022年	ナミュール	阪神JF	1600m	4着
2023年	モズメイメイ	こぶし賞	1600m	1着
2024年	スウィープフィート	エルフィンS	1600m	2着