今週の注目レース

デイリー杯クイーンカップ(GⅢ)

東京競馬場 1600メートル(芝)馬齢 (牝) 3歳オープン

データ分析

クラシック出走を目指す牝馬が集結

クイーンCは3歳牝馬限定の重賞で、2022年2着のスターズオンアースが桜花賞とオークスの牝馬二冠を達成しているように、クラシックとの結び付きが強い一戦だ。今年、牝馬クラシック戦線の主役へ名乗りを上げるのはどの馬なのか。過去10年の結果から、レースの特徴を探っていく。

上位人気馬が活躍

過去10年のクイーンCでは1番人気と2番人気が共に4勝を挙げ、3着内率も70.0%をマークしている。そのため伏兵台頭の余地はあまりないようで、6番人気以下の馬が複数3着以内に入ったのは2016年の1度だけ。予想は上位人気馬を中心に組み立てるのがよさそうだ。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4-1-2-3 40.0% 50.0% 70.0%
2番人気 4-2-1-3 40.0% 60.0% 70.0%
3番人気 1-2-2-5 10.0% 30.0% 50.0%
4番人気 0-1-1-8 0% 10.0% 20.0%
5番人気 0-3-0-7 0% 30.0% 30.0%
6〜9番人気 1-1-3-35 2.5% 5.0% 12.5%
10番人気以下 0-0-1-57 0% 0% 1.7%

前走重賞組に注目

過去10年の前走別成績を調べると、阪神ジュベナイルフィリーズ組が3着内率36.4%をマークしている。GⅢ組がこれに次ぐ3着内率を記録し、3着以内馬30頭中16頭をJRA重賞からの臨戦馬が占めている。ただ、ここ3年は前走で初勝利を挙げたばかりの馬が連勝中と、近年は新馬または未勝利から臨む馬も侮れなくなっている。〔表2〕

〔表2〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
阪神JF 2-2-4-14 9.1% 18.2% 36.4%
GⅡ 0-0-0-1 0% 0% 0%
GⅢ 2-3-3-23 6.5% 16.1% 25.8%
オープン特別 0-0-0-2 0% 0% 0%
1勝クラス 3-1-1-35 7.5% 10.0% 12.5%
新馬 1-3-1-18 4.3% 17.4% 21.7%
未勝利 2-1-1-19 8.7% 13.0% 17.4%
地方のレース 0-0-0-6 0% 0% 0%
  • 注記:リステッドはオープン特別に含む

前走の着順別成績では、3着以内馬の7割を前走2着以内の馬が占めている。中でもJRA重賞で2着以内だった馬が〔3・3・1・3〕の好成績。また、1勝クラス組は前走1着であれば〔3・0・1・9〕(3着内率33.3%)と好走率が上昇する。〔表3〕

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表3〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 7-4-3-52 10.6% 16.7% 21.2%
2着 2-4-1-7 14.3% 42.9% 50.0%
3着 0-2-0-11 0% 15.4% 15.4%
4着 0-0-1-8 0% 0% 11.1%
5着 0-0-0-6 0% 0% 0%
6〜9着 1-0-3-18 4.5% 4.5% 18.2%
10着以下、競走中止 0-0-2-16 0% 0% 11.1%

距離実績は要チェック

過去10年の3着以内馬30頭のうち26頭は、芝1600メートル以上での勝利経験があった。この実績がなかったにもかかわらず3着以内に入った4頭はいずれも単勝5番人気以内だった。単勝6番人気以下の馬は芝1600メートル以上で勝利経験があった馬しか3着以内に入っていないので、下位人気馬は芝1600メートル以上での実績で判断すべきだろう。〔表4〕

(高那実 マヤ)

〔表4〕芝1600メートル以上で勝利した経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 10-8-8-79 9.5% 17.1% 24.8%
なし 0-2-2-39 0% 4.7% 9.3%

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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