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牝3歳
調教師:松下武士(栗東)
半姉は昨年のフラワーCを優勝し、紫苑Sでも2着だったミアネーロ(父ドゥラメンテ)。本馬は前走の阪神ジュベナイルフィリーズで厳しい流れを好位から踏ん張り、4着でも内容は十分だった。春の大舞台へ負けられない一戦だ。
2番人気で挑んだ前走の阪神ジュベナイルフィリーズ。二の脚を使って好位を確保し、締まったペースを果敢に追走した。最後は苦しくなりながらも粘り強く走り、上位2頭が4コーナー9番手の差し馬だったなか、4着と崩れなかった。騎乗した池添謙一騎手は「いい枠だったのでポジションを取りに行きました。折り合いはついたけど、流れが速かったぶん結果的に後ろの馬の展開になってしまいました」と悔しがった。ただ、マイルGⅠでの経験はここへの大きな財産になったはず。5馬身差Vを飾った未勝利(京都・芝1600メートル)のように粘り強く走り抜き、先に見据える大舞台への足掛かりにしたい。
牝3歳
調教師:森一誠(美浦)
母ロッテンマイヤーは現役時代に計3勝をマーク。2016年のオークス(13着)にも出走した。本馬は昨年7月の未勝利(新潟・芝1800メートル)で、2歳コースレコードをマークして7馬身差Vを飾った。秘めるポテンシャルは高く、初挑戦の重賞でも楽しみが大きい。
キャリア4戦全て1番人気に加えて、近3戦は単勝オッズ1倍台と、誰もがそのポテンシャルを認める素質馬。2歳コースレコードVとなった未勝利戦では、単勝オッズ1.1倍の圧倒的支持を集めていた。武器は全4戦でメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークした末脚。前走の1勝クラス(東京・芝1400メートル)も上がり3ハロン33秒1(推定)の豪脚で差し切った。マイルGⅠ・G1で計3勝を挙げた父アドマイヤマーズから受け継いだスピードは本物で、ここまでのパフォーマンスは優に重賞級と言える。一躍、春の主役候補になっても驚けない。
牝3歳
調教師:高柳瑞樹(美浦)
母エストレチャダがアメリカの芝G3勝ち馬という良血馬。本馬は前走・フェアリーSで、鋭い末脚を使って3着に好走した。全4戦で戦ってきたマイル戦には自信あり。東京の長い直線も合うタイプだろう。
9番人気の前評判を覆して3着に好走した前走のフェアリーS。レースレコードを0秒9更新する勝ち時計のなか、好位で運んだ2頭がワンツーを決める展開に。それでも、本馬はメンバー中最速の上がり3ハロン34秒6(推定)の末脚で猛追した。騎乗した三浦皇成騎手は「跳びが大きくて距離がもちそうな馬ですね。4コーナー手前から長く脚を使って最後までしっかり走ってくれました」と相棒を称えた。プラス20キログラムの馬体重で勝利した2走前の未勝利(東京・芝1600メートル)からグッと力をつけた印象。重賞好走の経験を自信に、収得賞金の加算をもくろむ。
牝3歳
調教師:伊藤大士(美浦)
母コートシャルマンはデビュー2連勝を飾り、2015年フェアリーSでは4着に頑張った。その素質を受け継いだ本馬も新潟2歳S(2着)、阪神ジュベナイルフィリーズ(6着)で存在感を示した。ここでもチャンス十分だ。
GⅠの舞台で3番人気に支持された前走の阪神ジュベナイルフィリーズ。道中は最後方付近を追走し、直線はジリジリと差を詰めての6着だったが、今回再戦予定の4着ショウナンザナドゥとは0秒3差。騎乗した戸崎圭太騎手は「テンションがどうかなと思いましたが、ゲートはおとなしかったです。最後はよく伸びてくれたけど、流れに乗り切れなかったですね」と振り返った。5馬身差Vのメイクデビュー東京(芝1600メートル)と、2着に追い上げた新潟2歳Sでは、ともにメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしており、直線の長い左回りコースの実績は十分。スムーズならば直線での強襲が見られそうだ。
牝3歳
調教師:藤原英昭(栗東)
2000年マイルチャンピオンシップ南部杯(GⅠ)を制したゴールドティアラから連なる優秀な母系の出身で、母フィニフティは2018年のクイーンCで2着に好走した。本馬は脚質に幅があるタイプ。レベルが上がっても大崩れは考えづらい。
1番人気で挑んだ前走の1勝クラス・赤松賞(東京・芝1600メートル)。後方から鮮やかに差し切ったメイクデビュー東京(芝1600メートル)から一転、2番手で器用に立ち回った。ラストは甘くなっての3着だったが、勝ち馬マピュースとは0秒3差。脚質の幅を広げると同時に、初戦から時計を0秒8詰めており、収穫は多かったはずだ。管理する藤原英昭厩舎は、過去10年のクイーンCで4戦し、2018年に本馬の母フィニフティで2着、2020年のミヤマザクラで勝利を飾っている。陣営は本レースに向けた調整を熟知しているはずで、本馬も過去2戦よりパフォーマンスを上げてきそうだ。
牝3歳
調教師:中内田充正(栗東)
半姉が2023年の牝馬三冠に輝いたリバティアイランド(父ドゥラメンテ)という良血馬。本馬は好メンバーが集ったメイクデビュー京都(芝1800メートル)を勝利し、満を持して初タイトル奪取に挑む。その将来性に期待はふくらむばかりだ。
2番人気で初陣を飾ったメイクデビュー京都は、余裕を持って好位を追走し、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒0(推定)を繰り出す完勝劇。1馬身差の2着に退けたショウヘイは先週のきさらぎ賞で2番人気(4着)に推された素質馬で、3着以下はさらに5馬身突き放した。半姉リバティアイランドも管理した中内田充正調教師は「上手に競馬をしてくれました。競馬場に来て雰囲気がありました。勝ちっぷりが良かったし、センスがいいです」と称賛の言葉を並べた。その後は姉が制したGⅠには出走せずじっくりと調整を進め、着実に心身をレベルアップさせて2025年の始動戦へ。周囲の期待に応えるだけのポテンシャルを備えている。
牝3歳
調教師:和田勇介(美浦)
近親には2021年JBCスプリント(JpnⅠ)を制したレッドルゼルなどの活躍馬がいる。本馬はここまで3戦2勝。前走の1勝クラス・赤松賞(東京・芝1600メートル)を制した勢いに警戒したい。
3番人気で勝利した前走の1勝クラス・赤松賞。好位の外を追走しながら、直線で鋭い伸びを披露して2勝目を手にした。騎乗した田辺裕信騎手は「前走(アルテミスS7着)はゲートを出なくて自分からレースを作れず、スローペースも厳しかったです。その点が改善され、欲しいポジションが取れました。少しずつ成長してくれています」と振り返った。父マインドユアビスケッツ、母の父シンボリクリスエスというパワーを感じさせる血統背景で、500キログラム前後の馬体は迫力十分だ。赤松賞からクイーンCの連勝となれば、2021年のアカイトリノムスメ以来。同馬はその後オークス2着、秋華賞1着と大活躍した。本馬もここで初タイトル奪取を目指す。
牝3歳
調教師:牧光二(美浦)
半兄は昨年の神戸新聞杯で4着に善戦したオールセインツ(父キズナ)。本馬は2走前のフェアリーSで2着に好走して重賞通用の力を証明しており、メイクデビュー東京で快勝した本舞台にも自信をのぞかせる。
2走前のフェアリーSでは、早め先頭の競馬で2着を確保。騎乗した木幡巧也騎手は「積極的に乗ろうと思っていました。3、4コーナーでも自分からハミを取って反応してくれましたが、相手が強かったですね」と善戦を称えた。2番人気だった前走・クロッカスS(リステッド・東京・芝1400メートル)は、スローペースを逃げ切ったクラスペディアをかわせず2着も、好位追走から上がり3ハロン33秒2(推定)の脚を使っており、位置取りの差と展開のアヤと言えるだろう。今回はメイクデビュー東京で3馬身差の快勝を飾った舞台。条件への不安はなく、機動力でも優位に立てそうだ。
(高木 翔平)
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