昨年までは東海Sの名で行われていたダート重賞が、今年からプロキオンSに名称を変えて行われることとなった。春のダート王決定戦・フェブラリーSの前哨戦に位置付けられるこの一戦の傾向について、過去10年の東海Sの結果(2020年と2024年の京都開催分を含む)を中心に傾向を調べていく。
過去10年の1番人気の勝率は40%と極端に高いわけではないが、3着内率は90%とかなり高い。連複系の馬券を買うなら1番人気を軸にするのがよさそう。たとえ他の馬を軸にする場合でも、1番人気は押さえておくべきだろう。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 4-3-2-1 | 40.0% | 70.0% | 90.0% |
2番人気 | 4-2-0-4 | 40.0% | 60.0% | 60.0% |
3番人気 | 0-1-3-6 | 0% | 10.0% | 40.0% |
4番人気 | 1-0-2-7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
5番人気 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
6番人気以下 | 1-4-3-91 | 1.0% | 5.1% | 8.1% |
過去10年の年齢別成績では、5歳馬が5勝を含む3着以内10回、6歳馬が3勝を含む3着以内11回となっていることから、5歳と6歳の馬が中心といえるだろう。4歳馬は3着以内が4回と少ないが、3着内率では6歳馬と同等の数値になっている。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 1-2-1-13 | 5.9% | 17.6% | 23.5% |
5歳 | 5-3-2-25 | 14.3% | 22.9% | 28.6% |
6歳 | 3-2-6-36 | 6.4% | 10.6% | 23.4% |
7歳以上 | 1-3-1-45 | 2.0% | 8.0% | 10.0% |
過去10年のうち中京・ダート1800メートルで行われた8回の優勝馬は、いずれも3枠から6枠の馬だった。そのうち3枠、4枠、6枠は連対率も高めなので、迷ったときはこれらの枠に入った馬を優先したい。〔表3〕
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0-0-0-11 | 0% | 0% | 0% |
2枠 | 0-1-1-11 | 0% | 7.7% | 15.4% |
3枠 | 1-3-1-9 | 7.1% | 28.6% | 35.7% |
4枠 | 4-0-1-10 | 26.7% | 26.7% | 33.3% |
5枠 | 1-0-1-14 | 6.3% | 6.3% | 12.5% |
6枠 | 2-1-0-13 | 12.5% | 18.8% | 18.8% |
7枠 | 0-2-3-11 | 0% | 12.5% | 31.3% |
8枠 | 0-1-1-14 | 0% | 6.3% | 12.5% |
過去10年の前走別成績を見ると、3着以内馬の多くは前走がGⅠ、GⅢ、オープン特別のいずれかだった。GⅠ組の前走はほとんどがチャンピオンズCだったが、同レースから臨んだ馬は、〔2・3・4・13〕(3着内率40.9%)と馬券に絡む確率が高いので、今年も同レースから臨む馬が出走してきたら注目しておきたい。〔表4〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 2-3-4-15 | 8.3% | 20.8% | 37.5% |
GⅡ | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
GⅢ | 2-3-1-15 | 9.5% | 23.8% | 28.6% |
オープン特別 | 3-3-4-68 | 3.8% | 7.7% | 12.8% |
3勝クラス | 2-0-0-8 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
地方競馬 | 1-1-1-10 | 7.7% | 15.4% | 23.1% |
過去10年の優勝馬のうち9頭は前走が11月もしくは12月のダート1800メートルから2000メートルのレースで、そのうちの8頭は前走で3着以内に入っていた。休養明けの馬や、前走で1800メートル未満を使われていた馬は勝ち馬候補としては割り引きたい。〔表5〕
(姫園 淀仁)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年度 | 優勝馬 | 前走の月 | 前走の距離 | 前走の着順 |
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2015年 | コパノリッキー | 12月 | ダート2000m | 2着 |
2016年 | アスカノロマン | 12月 | ダート2000m | 2着 |
2017年 | グレンツェント | 12月 | ダート1800m | 1着 |
2018年 | テイエムジンソク | 12月 | ダート1800m | 2着 |
2019年 | インティ | 11月 | ダート1800m | 1着 |
2020年 | エアアルマス | 11月 | ダート1600m | 11着 |
2021年 | オーヴェルニュ | 12月 | ダート1800m | 1着 |
2022年 | スワーヴアラミス | 12月 | ダート1800m | 8着 |
2023年 | プロミストウォリア | 12月 | ダート1800m | 1着 |
2024年 | ウィリアムバローズ | 11月 | ダート1800m | 3着 |
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