今週の注目レース

プロキオンステークス(GⅡ)

中京競馬場 1800メートル(ダート)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

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サンライズジパング

牡4歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:サイマー
  • 母の父:Zoffany
ここに注目!

フットワークが大きく、加速に時間を要するタイプ。一方でトップスピードに乗ってしまえば、簡単にバテないスタミナを有している。ある程度のポジションを取ってのロングスパート。持久力勝負に持ち込めるかが勝負の鍵となりそうだ。

地方交流競走の不来方賞(JpnⅡ・盛岡・ダート2000メートル、稍重馬場)で重賞初制覇。前々走のみやこSでJRAでの重賞タイトルも獲得した。2つのレースに共通していたのは水分を含んだ馬場状態で、特にみやこS(重馬場)では1分49秒7の速い時計にも対応。芝のクラシック路線で培ってきたスピードが、ダートの舞台でも生きたということだろう。前々走のチャンピオンズCは6着という結果になったが、これはコーナーで外を回る展開も響いた印象。陣営は左回りのほうが合うタイプとの認識を持っており、2戦連続となる中京・ダート1800メートルの舞台は合うはずだ。

ドゥラエレーデ

牡5歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:マルケッサ
  • 母の父:オルフェーヴル
ここに注目!

GⅠでも存在を示している一方で、勝ち星からは2年以上も遠ざかっている現状。内容以上に勝利という結果を得られるかどうかが最大の焦点だ。本来の前の位置を取る競馬か、前走のような控える競馬か。そのレース運びにも注目が集まる。

芝のGⅠ・ホープフルSの勝ち馬だが、近走の好走はもっぱらダート。2番人気の支持を受けた前々走のみやこSで11着と大きく崩れたこともあってか、前走のチャンピオンズCでは9番人気と評価を下げていたが、結果は勝ち馬レモンポップから0秒3差の3着と巻き返しに成功。一昨年の同レースもレモンポップから0秒3差の3着で、その差こそ詰められなかったとはいえ、馬群でもまれると力を出せなかった馬が差しに構える形で伸びてきた。過去にない内容だった前走を生かすためにも、今回はとても大事なレース。完全復活を期す一戦と言えるだろう。

カズペトシーン

牡5歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:レゼトワール
  • 母の父:ファスリエフ
ここに注目!

2着に好走したとはいえ、コーナー通過2回で芝からのスタートだった前走は、流れに乗るのが難しいレースだった。今回は好成績を残すコーナー通過4回のコース形態。2勝をマークする本舞台も相性がいい。前走以上の走りを期待できそうだ。

ダートの活躍馬を輩出している母系の出身で、近親には牝馬の地方交流重賞で活躍するアーテルアストレアがいる。晩成型のルーラーシップを父に持つ本馬は、5月の遅生まれらしいゆっくりとした成長曲線で徐々に頭角を現してきた。オープンクラスへの昇級戦で重賞チャレンジも初めてだった前走の武蔵野Sでは、勝ったエンペラーワケアから0秒2差の2着に好走。素質開花が近いことを印象付けている。最大の武器は直線一気のレース運びを可能にしている末脚の切れで、近5走のうち4走で出走馬中最速の推定上がり3ハロンタイムをマーク、残りの1走も2位の数字をマークしている。展開次第で大きく浮上しそうなタイプだ。

オメガギネス

牡5歳

調教師:大和田成(美浦)

  • 父:ロゴタイプ
  • 母:スタートアップ
  • 母の父:ハービンジャー
ここに注目!

安定感がセールスポイントで、馬体重の変動もほぼないタイプ。今回は大敗後の一戦にはなるが、14着だったフェブラリーSの次走で3着と、一定の結果は残している。前々走のような好位キープの競馬なら巻き返せるはずだ。

まだ重賞タイトルこそ獲得していないが、一昨年のレパードS、昨年の東海S、シリウスSと2着は3回あり、オープンクラスでの勝利が2回。3走前のオープン特別・三宮S(京都・ダート1800メートル)では、2着馬に7馬身差をつける快勝を決めている。ポテンシャルは重賞レベルと誰もが認める存在だ。ゆえに前走のみやこSでの10着は不可解な敗戦。スタート後のダッシュがつかず、それまでよりも位置を取れないレース運びになったとはいえ、直線を向いたときにはすでに手応えがなかった。ここは巻き返しを期す一戦。待望の初重賞タイトルを手にしたい。

サンデーファンデー

牡5歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:スズカコーズウェイ
  • 母:ファーストレディ
  • 母の父:スマートボーイ
ここに注目!

フットワークが大きいので、急な加速が苦手。一貫したラップ構成のレースになるかどうかが好走の鍵となりそうだ。増え続ける馬体重が示すように、現在は体調がすこぶる良好。過去の傾向からも、寒い時季に強いタイプと言えるだろう。

現役では決して数の多くないスズカコーズウェイの産駒だが、デビュー当時から陣営の評価は高かった馬。出世が遅れた理由は、身体的な成長よりも精神的な面が大きく、馬群でもまれると競馬を止めてしまうようなところがあった。現在も完全に解消されたわけではないが、以前よりもゲートをしっかりと出て、ポジションを取って走れるようになっている。大外枠スタートから2番手を進み、早め先頭で押し切った前走のベテルギウスS(リステッド・京都・ダート1800メートル)のような競馬が本馬の勝ちパターン。相手強化よりもスムーズな競馬ができるかが今回も鍵になる。

サトノエピック

牡4歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:ランドオーバーシー
  • 母の父:Bellamy Road
ここに注目!

この中間はメインの追い切りを坂路で行うなど、スピードを乗せるような調整に切り替えている。上がりを要するタフな展開には強いタイプ。直線で追い比べに持ち込めるような位置を取れるがポイントになりそうだ。

キタサンブラック産駒に多い、500キログラムを楽に超える大型馬。スラッと見せる体型から芝適性があるようにも感じさせるが、母の父がベラミーロードのアメリカ血統。ユニコーンS、東京ダービー(JpnⅠ・大井・ダート2000メートル)と重賞で2度の2着があるダートこそが適性条件だろう。14着だった前走のアンドロメダS(リステッド・京都・芝2000メートル)は度外視してOKだ。一方で、前々走のジャパンダートクラシック(JpnⅠ・大井・ダート2000メートル)では13着と大敗。スタートでつまずいたとはいえ、直線で後退した内容は案外だった。仕切り直しの今回は大事な一戦となりそうだ。

タマモロック

牡5歳

調教師:伊藤圭三(美浦)

  • 父:ヘニーヒューズ
  • 母:タマモボレロ
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

中京・ダート1800メートルへの出走は、3歳1月の1勝クラス(2着)以来約2年ぶり。当時のパフォーマンスから、力を出せる舞台に思える。過去の傾向を見ると、速い上がりでの決着のほうがよさそうなタイプ。スピードが求められる展開が理想だろう。

重賞でも通用可能と思わせる好馬体を持つヘニーヒューズ産駒。前走の武蔵野Sはスタート直後のスピードの乗りこそひと息だったとはいえ、勝負どころでポジションを上げ、直線で前を射程圏に入れるところまでのレース運びはほぼ本馬のイメージ通り。それだけに、伸び切れなかった8着という結果は少し物足りない。持ち時計、上がりタイムでは比較できない重賞の壁があったのだろう。今回は距離を延長し、久々にコーナー通過4回の競馬にチャレンジ。2度目の重賞挑戦で、慣れも見込めるだろう。本来の力を発揮できれば、ここでも差のない走りが可能なはずだ。

ミッキーヌチバナ

牡7歳

調教師:高橋亮(栗東)

  • 父:ダノンレジェンド
  • 母:ヌチバナ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

20戦を超えるキャリアでも、中京への出走はわずかに2回。その結果を見れば適性が微妙に感じるが、まだ馬ができていないデビュー戦と、ハナを切って失速したレース。差しに構える現在とは状況が違う。過小評価は禁物だ。

多くの活躍馬を送り出した名繁殖牝馬のニキーヤを祖に持つ母系の出身。自身もダートのチャンピオンホースとして活躍し、種牡馬となってもダートのチャンピオンを送り出したゴールドアリュールは近親にあたる。3走前のアンタレスSで重賞勝ち馬の仲間入りを果たした本馬は、地方交流重賞で大活躍したダノンレジェンドの代表産駒と言える存在となっている。適度なレース間隔を取って出走することが多く、今回も5着だったみやこS以来約3か月ぶり。大事に使われているだけあって、7歳でも馬体はまだまだ若い。展開次第で上位進出のチャンスは十分にあるだろう。

(松浪 大樹)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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