当レースは春の大舞台を目指す馬たちが集う一戦だ。2022年以降の3着以内馬延べ9頭のうち7頭は6歳以上と、近年はベテラン勢の活躍が目立っている。ここでは過去10年の結果から、好走馬に共通するポイントを探っていく。
過去10年の3着以内馬延べ30頭中23頭は単勝5番人気以内だった。1番人気の3着内率こそ50.0%とやや低いものの、1番人気から5番人気までそれぞれ3着内率が40%以上となっている。なお、10番人気以下だった馬は3着以内が1回だけなので、極端な穴狙いは避けた方がいいかもしれない。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2-3-0-5 | 20.0% | 50.0% | 50.0% |
2番人気 | 2-1-1-6 | 20.0% | 30.0% | 40.0% |
3番人気 | 2-2-2-4 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
4番人気 | 2-0-2-6 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
5番人気 | 0-2-2-6 | 0% | 20.0% | 40.0% |
6〜9番人気 | 2-1-3-34 | 5.0% | 7.5% | 15.0% |
10番人気以下 | 0-1-0-50 | 0% | 2.0% | 2.0% |
過去10年の優勝馬10頭のうち5頭は前走がGⅠで、3頭はGⅡだった。一方で、前走がGⅢだった馬は1勝にとどまっているものの、2着と3着が計10回となっている。このあたりの偏りはフォーメーションを組む際の参考になりそうだ。〔表2〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 5-3-2-30 | 12.5% | 20.0% | 25.0% |
GⅡ | 3-0-2-24 | 10.3% | 10.3% | 17.2% |
GⅢ | 1-6-4-25 | 2.8% | 19.4% | 30.6% |
オープン特別 | 0-1-0-20 | 0% | 4.8% | 4.8% |
その他のレース | 1-0-2-12 | 6.7% | 6.7% | 20.0% |
過去10年の3着以内馬延べ30頭中20頭は前走で5着以内だった。前走で10着以下に敗れていた馬は7頭が3着以内に入っているが、6着から9着だった馬は3頭だけとなっている。前走で5着以内だった馬を軸馬に選ぶのが無難といえるが、10着以下だった馬も軽視禁物だろう。〔表3〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
5着以内 | 7-6-7-47 | 10.4% | 19.4% | 29.9% |
6〜9着 | 1-2-0-30 | 3.0% | 9.1% | 9.1% |
10着以下 | 2-2-3-34 | 4.9% | 9.8% | 17.1% |
過去10年の優勝馬10頭のうち前走で勝利していたのは1頭だけ。残る9頭は2着以下に敗れているが、うち5頭は前走がGⅠで、海外G1だった1頭を除く4頭は勝ち馬とのタイム差が0秒9以内だった。また、前走がGⅡやGⅢだった馬は5着以内かつ勝ち馬との差が0秒4以内だった。今年もこれらに当てはまる馬から勝ち馬の候補を探したい。〔表4〕
(河野 道夫)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年度 | 優勝馬 | 前走と着順(勝ち馬とのタイム差) |
---|---|---|
2015年 | クリールカイザー | GⅡ・3着(0秒4) |
2016年 | ディサイファ | GⅡ・2着(0秒2) |
2017年 | タンタアレグリア | GⅠ・4着(0秒3) |
2018年 | ダンビュライト | 3勝クラス・1着 |
2019年 | シャケトラ | GⅠ・6着(0秒5) |
2020年 | ブラストワンピース | 海外G1・11着(主催者発表なし) |
2021年 | アリストテレス | GⅠ・2着(0秒0) |
2022年 | キングオブコージ | GⅢ・5着(0秒3) |
2023年 | ノースブリッジ | GⅠ・11着(0秒9) |
2024年 | チャックネイト | GⅡ・3着(0秒2) |
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