小倉牝馬Sは今年、開催日割の変更に伴うローテーションの整備等によって、愛知杯から改称のうえ第1回として行われることとなった。その名の通り、小倉を舞台に4歳以上の牝馬によって争われる一戦だ。今回は、昨年までこの時期に芝2000メートル・ハンデキャップの条件で行われていた過去9年の愛知杯(2016年から2019年および2021年から2023年は中京、2020年および2024年は小倉で開催)を参考に攻略法を探っていく。
過去9年の愛知杯では単勝6番人気から9番人気の馬が計5勝を挙げ、全ての年で馬券に絡んでいる。対して、10番人気以下の馬は3着以内が3回と厳しい成績になっている。6番人気から9番人気の馬も含め、馬券は手広く押さえておく必要がありそうだ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
5番人気以内 | 4-4-5-32 | 8.9% | 17.8% | 28.9% |
6〜9番人気 | 5-3-3-25 | 13.9% | 22.2% | 30.6% |
10番人気以下 | 0-2-1-60 | 0% | 3.2% | 4.8% |
過去9年の愛知杯では、4歳馬と5歳馬の好走が多い。中でも4歳馬はここ2年連続で単勝1番人気に支持された馬が勝利を収めている。ただし、4歳馬は5番人気以下の好走例がないので、穴馬を狙うなら5歳以上の馬からピックアップしたいところだ。ちなみに、小倉で行われた2020年は1着のデンコウアンジュ(9番人気)と3着のレイホーロマンス(11番人気)という下位人気で好走した馬が、ともに7歳だった。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 3-2-2-24 | 9.7% | 16.1% | 22.6% |
5歳 | 4-4-4-42 | 7.4% | 14.8% | 22.2% |
6歳 | 1-3-2-41 | 2.1% | 8.5% | 12.8% |
7歳以上 | 1-0-1-10 | 8.3% | 8.3% | 16.7% |
過去9年の愛知杯で3着以内に入った延べ27頭の前走を見ていくと、GⅠが8頭、GⅢと3勝クラスが共に7頭で続く。なお、GⅠ組とGⅢ組は、それぞれ3着以内に入った馬のうち1頭を除いて前走の着順が4着以下と、前走から巻き返すケースが多くなっている。また、小倉で行われた昨年は前走3勝クラス組がワンツーフィニッシュを決めるなど、前走が条件クラスだった馬の好走が少なくないのもハンデ戦らしい特徴といえそうだ。〔表3〕
(高那実 マヤ)
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 3-2-3-27 | 8.6% | 14.3% | 22.9% |
GⅡ | 0-0-0-4 | 0% | 0% | 0% |
GⅢ | 3-3-1-30 | 8.1% | 16.2% | 18.9% |
オープン特別 | 0-1-2-16 | 0% | 5.3% | 15.8% |
3勝クラス | 3-1-3-29 | 8.3% | 11.1% | 19.4% |
2勝クラス | 0-2-0-9 | 0% | 18.2% | 18.2% |
地方のレース | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
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