今週の注目レース

小倉牝馬ステークス(GⅢ)

小倉競馬場 2000メートル(芝)ハンデ (牝) 4歳以上オープン

出走馬情報

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クイーンズウォーク

牝4歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ウェイヴェルアベニュー
  • 母の父:Harlington
ここに注目!

昨年はクイーンC、ローズSと重賞を2勝。オークスで4着に入るなど牝馬三冠レース全てに出走し、存在感を示した。今回が今年の始動戦になる。好結果を出し、弾みをつけて飛躍の年へとつなげたい。

前走の秋華賞(15着)以来の出走となるが、16日には栗東CWコースで川田将雅騎手を背に6ハロン81秒5(ラスト1ハロン11秒1)を一杯に追われてマーク。併せ馬でしっかりと負荷をかけられた。厩舎スタッフは「秋華賞の後は放牧へ出して、馬体をふっくらと見せる感じとなって帰厩しました。ここへ向けての乗り込みも順調です」と、万全を強調する。半兄グレナディアガーズ(父Frankel)は、朝日杯フューチュリティSでGⅠ初制覇を果たすと、5歳までオープンクラスで活躍。母系が伝える成長力は確かで、本馬もさらなるパフォーマンスアップが見込めそうだ。

アリスヴェリテ

牝5歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ルミエールヴェリテ
  • 母の父:Cozzene
ここに注目!

強気にハナを奪ってそのまま押し切る競馬がこの馬の持ち味。同型馬の存在は鍵となるが、牝馬同士の戦いならスピードは最上位の存在と言えるだろう。今回も果敢なレース運びで粘り込みをもくろむ。

自身初の海外遠征となった前走のブリーダーズCディスタフ(G1・アメリカ・ダート1800メートル)は4着。不慣れな環境でも力を発揮できるタフな精神力を証明してみせた。昨年は、2勝クラス(京都・芝2000メートル)を勝った直後に格上挑戦したマーメイドSで重賞初制覇。前半1000メートル通過タイムが58秒3という速いペースで逃げて、そのまま押し切った。小倉・芝コースでは5戦して2勝、2着2回、3着1回と3着内率100パーセント。抜群の安定感を誇り、持ち前のスピードを存分に生かせるこのコースなら、直線でしっかりと粘りを見せることができるだろう。

フェアエールング

牝5歳

調教師:和田正一郎(美浦)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:マイネポリーヌ
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

しぶとい末脚を武器にめきめきと力をつけ、前走の福島記念で2着と重賞戦線でも戦える存在になった。成長力が豊富なステイゴールドの血筋を父から受け継いでいるだけに、まだまだ上の舞台を目指せるだろう。

前走の福島記念は、道中を後方で進めてジッとインコースで脚をためた。直線は進路を探しながら末脚を伸ばし、2着に好走。メンバー中2位タイの上がり3ハロン36秒8(推定)をマークし、牡馬相手の重賞でも通用する末脚を証明した。前々走の3勝クラス・STV賞(札幌・芝2000メートル)を勝ち上がって、休み明けでの重賞好走でもあった。全4勝中3勝を2000メートルで挙げているように、引き続きこの距離でレースに挑める点はプラスと見てよさそうだ。すでに小倉競馬場に移動して調整を行っており、19日には小倉ダートコースで5ハロン69秒3をマーク。順調に調整が進められている。

シンティレーション

牝6歳

調教師:池上昌和(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ファシネートダイア
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

これまでの全4勝を1800メートルでマークしている。2000メートルの距離克服が課題となりそうだが、半妹ジェモロジー(父ハービンジャー)はこの距離で2勝を挙げており、血統的にはこなせる下地があると言えそうだ。

デビュー2戦目の未勝利(札幌・芝1800メートル)で初勝利をつかむと、続くアルテミスSは6着。翌年のフラワーCでは3着に入り、重賞でも上位争いができるだけの能力の高さを披露した。レースを重ねながら力をつけ、昨年8月の3勝クラス・新潟日報賞(新潟・芝1800メートル)で4勝目を挙げてオープンクラス入りを決めると、続く府中牝馬Sでいきなり2着と連対。府中牝馬Sではメンバー中最速タイの上がり3ハロン32秒8(推定)をマークした。前走のエリザベス女王杯は、GⅠの強敵相手での10着。今回は仕切り直しの一戦となりそうだ。

オーロラエックス

牝4歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:サトノダイヤモンド
  • 母:ガリレオズソング
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

母はアメリカのG3で2着2回の成績を残した。伯母のMagnificent SongはアメリカのG1を制覇。筋の通った母系の出身で、格上挑戦での重賞出走と条件は簡単ではないが、素質は十分に通用するだろう。

一昨年12月のメイクデビュー阪神(芝2000メートル)で、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒7(推定)をマークしてデビュー勝ちを収めた。続く昨年6月の1勝クラス(京都・芝1800メートル)で連勝を決め、重賞初挑戦となった前々走のローズSこそ9着だったが、前走の2勝クラス・コントレイルメモリアル(京都・芝2200メートル)を2番手から押し切り、3勝目をゲットした。3勝クラスの身ながら改めての重賞挑戦となるが、今回がまだキャリア5戦目で、伸びしろは十分。半兄ビヨンドザファザー(父Curlin)が5歳となって初めてオープンクラスでの白星を挙げたことから、血統的にも成長力豊富だ。

コガネノソラ

牝4歳

調教師:菊沢隆徳(美浦)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:マイネヒメル
  • 母の父:ロージズインメイ
ここに注目!

昨年のクイーンSは初めての年長馬との戦いだったが、壁を跳ね返し、重賞初制覇を果たした。ここが今年の初出走となるが、再び牝馬同士の一戦を制し、飛躍の4歳シーズンとしたいところだろう。

デビュー4戦目の未勝利(東京・芝1800メートル)で初勝利をゲット。そこから3連勝でスイートピーS(リステッド・東京・芝1800メートル)を優勝した。初勝利は逃げ切りだったが、スイートピーSではメンバー中最速の上がり3ハロン34秒1(推定)をマークして差し切っており、異なる脚質で結果を残している点は強みとなりそうだ。9日に美浦Wコースで好タイムの追い切りを消化すると、16日には同コースで6ハロン83秒9(ラスト1ハロン11秒7)を馬なりでマーク。重賞2勝目に向けて万全の態勢が整いつつあるとみていいだろう。

コスタボニータ

牝6歳

調教師:杉山佳明(栗東)

  • 父:イスラボニータ
  • 母:レディイン
  • 母の父:Kendor
ここに注目!

小倉・芝2000メートルで行われた昨年の愛知杯で、勝ち馬から0秒2差の3着に好走。小倉・芝コースはその1戦のみの経験だが、重賞2勝目を目指すうえで、同条件の重賞で好走実績があることは強みと言えそうだ。

一昨年の3勝クラス・初音S(東京・芝1800メートル)でオープンクラス入りを決めると、昨年は福島牝馬Sで重賞初制覇も果たした。前走のエリザベス女王杯は勝ち馬スタニングローズから0秒8差の9着だったが、GⅠの強敵が相手だったもの。牝馬限定のGⅢなら実績上位と言える存在だ。17日には栗東CWコースでラスト1ハロン11秒5(6ハロン86秒7)を馬なりで計時し、鋭い伸びを披露。3頭併せを行い、年明け初戦ながら好仕上がりを見せている。休み明けから力を出せるタイプでもあり、しっかりと持っている能力を発揮できるはずだ。

キミノナハマリア

牝5歳

調教師:千田輝彦(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:シャドウマリア
  • 母の父:ヴィクトワールピサ
ここに注目!

函館競馬場で2勝、京都競馬場で1勝を挙げているように、直線が平坦のコースで好結果を残している。同じく直線が平坦の小倉競馬場は初めての出走となるが、向いている可能性はありそうだ。

メイクデビュー函館(芝1800メートル)で新馬勝ちを決めると、翌年にはオークス(18着)に出走。早くから才能を見せつつ、昨夏の3勝クラス・五稜郭S(函館・芝1800メートル)で2馬身差の快勝を飾り、オープンクラス入りを果たした。昇級初戦となった札幌日経オープン(リステッド・札幌・芝2600メートル)は3着。前走のエリザベス女王杯(11着)で再びGⅠに挑み、大きな経験も得た。GⅢのここで結果を出し、今年のさらなる飛躍につなげたいところ。全4勝中3勝を稍重か重馬場で挙げているだけに、週末の天気も重要となってくるだろう。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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