今週の注目レース

京都記念(GⅡ)

京都競馬場 2200メートル(芝・外)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

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ベラジオオペラ

牡4歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:エアルーティーン
  • 母の父:ハービンジャー
ここに注目!

前走は接戦に競り勝ち、重賞2勝目を挙げた。キャリア6戦で敗れたのは、昨年春のクラシック2戦のみ。日本ダービーは勝ち馬とタイム差なしの4着だった。伸びしろたっぷりの4歳馬が、ここから大舞台を目指す。

デビューから3連勝で2023年スプリングSを制覇。クラシック三冠初戦の皐月賞は10着に敗れたが、続く日本ダービーは直線で内から強襲して勝ち馬とタイム差なしの4着まで浮上した。秋初戦に予定していた神戸新聞杯は態勢が整わず見送ったが、前走のチャレンジCは追い比べを制してV。管理する上村洋行調教師は「前走の馬体増(プラス20キログラム)は成長分です。まだ緩さはあるし、これからの馬だと思うけど、少しずつ良くなってきています」と成長を口にする。初めてとなる京都コースについても「操作性がいいから問題ないと思います」とコメント。不安なく送り出す。

ルージュエヴァイユ

牝5歳

調教師:黒岩陽一(美浦)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:ナッシングバットドリームズ
  • 母の父:Frankel
ここに注目!

2022年オークス(6着)以来のGⅠ挑戦だった前走のエリザベス女王杯は、直線で鋭く伸びて0秒1差の2着に好走。2020年クロノジェネシス、2021年ラヴズオンリーユーに続く牝馬による本レース制覇を目指す。

デビュー2連勝を飾り、2022年オークス(6着)にも挑戦。3歳の秋には条件戦を2連勝してオープンクラス入りを決めた。昨年のエプソムCでは先行策から2着に粘り、秋初戦の府中牝馬Sは上がり3ハロン32秒7(推定)の末脚を発揮して2着に浮上。オークス以来のGⅠだった前走のエリザベス女王杯でも2着に好走し、地力強化をアピールした。初コンビだった松山弘平騎手は「勝ち馬の後ろでしっかり脚がたまりました。最後は少し右にもたれた分、伸び切れなかったです」と振り返った。GⅠで惜敗した舞台で、今年の好発進を決めたいところだ。

プラダリア

牡5歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:シャッセロール
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

2022年青葉賞と2023年京都大賞典を勝ち、GⅡは〔2・0・2・2〕の好成績。昨年の本レースでも上位争い(3着)を演じた。1年前の阪神から、重賞勝ちがある京都に替わるのは歓迎だろう。

未勝利(阪神・芝2400メートル)V直後に挑んだ2022年青葉賞で重賞初制覇。続く日本ダービーではドウデュース、イクイノックスなどの強敵相手に5着に入り、ハイレベルな世代の中でも上位のポテンシャルを示した。昨年は年明けから日経新春杯3着、京都記念3着と重賞で連続好走。秋の京都大賞典では直線の激しい追い比べを制し、重賞2勝目を挙げた。B.ムルザバエフ騎手との初コンビで挑んだ前走の有馬記念は、外枠(7枠14番)から好位をキープするも14着。その後は本レースを目標に調整してきた。全3勝を挙げる池添謙一騎手とのコンビ復活で実績のあるGⅡなら、チャンス十分だ。

マテンロウレオ

牡5歳

調教師:昆貢(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:サラトガヴィーナス
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

当日輸送で臨める近場の競馬場(阪神、中京、京都)のレースは〔3・2・0・3〕と好相性。昨年の本レース2着は、前走・中山金杯5着からの巻き返しだった。今年も同じローテで前進を狙えるはずだ。

デビュー3戦目だった2022年のきさらぎ賞で重賞初制覇。3歳春はクラシックに挑戦するも、皐月賞12着、日本ダービー13着と結果を出せなかった。昨年の京都記念では、同世代のダービー馬ドウデュースに次ぐ2着に好走。続く大阪杯が4着、天皇賞(春)が5着とGⅠの舞台でも掲示板(5着以内)に入り、地力強化をアピールした。今年初戦の中山金杯はトップハンデの58.5キログラムを背負い、厳しい展開ながらも勝ち馬から0秒4差の7着まで浮上。中山金杯から参戦するローテーションは昨年と同じ。2年連続で連対している得意の2月重賞で、約2年ぶりのタイトル奪取を狙う。

アフリカンゴールド

せん9歳

調教師:西園正都(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ブリクセン
  • 母の父:Gone West
ここに注目!

本レースは阪神開催だった過去2回に続き、3年連続の参戦となる。昨年は先手を奪えず9着に敗れたが、2年前は12番人気ながら逃げ切り波乱を演出した。マイペースで運ぶことができれば、今年も侮れない存在だ。

父ステイゴールドは7歳時の香港ヴァーズで念願のG1制覇を飾り、半兄アフリカンストーリー(父Pivotal)も7歳で挑んだ2014年のドバイワールドC(UAE)でG1初制覇を飾った晩成型の血統。本馬も7歳時の2022年京都記念を逃げ切り、重賞初制覇を果たした。昨年も阪神大賞典4着、京都大賞典5着と、先手を奪えたレースでは上位争いを演じている。年が明けて9歳になったが、管理する西園正都調教師は「元気いっぱいですよ。調整は順調ですし、今回も展開次第ですね。今の京都の馬場は合うと思います」と、2年ぶりの勝利に燃える。積極策で再びアッと言わせるのか、注目だ。

ブレイヴロッカー

牡4歳

調教師:本田優(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:シティイメージ
  • 母の父:Elusive City
ここに注目!

条件戦を連勝してオープンクラス入り。今回が初めての重賞挑戦となる。前走・条件戦だった馬が本レースを勝つのは、2001年マックロウ(前走は900万下・琵琶湖特別2着)以来の快挙となる。

条件戦を使いながら着実に力をつけてきた。昨年は12戦に出走して4勝を挙げ、10戦で4着以内を確保。コンスタントに使われながらも、堅実に末脚を発揮して上位争いを演じた。3歳時の1勝クラスでは、のちに重賞で活躍するサトノグランツやサヴォーナなどの強敵と差のない競馬をしたこともあった。秘めた素質がここに来てようやく開花しつつある印象だ。近2走は2勝クラス・鳴滝特別(京都・芝2400メートル)、3勝クラス・オリオンS(阪神・芝2200メートル)を連勝。しっかり勝ち切れたのは成長の証だろう。重賞初挑戦でも自慢の末脚は侮れない。

ラヴェル

牝4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:サンブルエミューズ
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

2022年アルテミスSではリバティアイランドに競り勝ち、重賞初制覇。近走は不振続きも、昨年の牝馬三冠を制した強敵相手に見せたパフォーマンスは評価できる。GⅡなら牡馬相手でも通用するはずだ。

2022年アルテミスSは、後方2番手追走からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒0(推定)をマークし、リバティアイランドに競り勝った。昨年の牝馬三冠を制した同世代の強敵を負かしたのは、本馬とイクイノックス(ジャパンカップ)だけということからも、秘めたポテンシャルの高さは間違いない。昨年のオークスでは先行策から直線抜け出して4着に粘り、あらためて世代上位の能力を証明。半姉ナミュール(父ハービンジャー)が4歳秋のマイルチャンピオンシップでGⅠ初制覇を果たしたことから、成長力もある血統と言えるだろう。秘めた能力を発揮できれば、ここでもチャンスがあるはずだ。

バビット

牡7歳

調教師:浜田多実雄(栗東)

  • 父:ナカヤマフェスタ
  • 母:アートリョウコ
  • 母の父:タイキシャトル
ここに注目!

重賞2勝(2020年ラジオNIKKEI賞、セントライト記念)はともに逃げ切りV。ダート初挑戦だった前走は16着に敗れたが、久々に逃げる形に持ち込めた。芝に戻って逃げられれば前進可能だろう。

デビューからここまで、先行して粘り込むスタイルは変わらない。重賞初挑戦だった2020年ラジオNIKKEI賞で5馬身差の逃げ切りVを飾ると、続くセントライト記念も逃げ切って連勝。そこから菊花賞10着、有馬記念13着とGⅠにも挑戦した。4歳になって以降は長期休養を2度経験しており、7歳でもキャリアは15戦となっている。ダート初挑戦だった前走の東海Sは先手を奪うも16着。騎乗した団野大成騎手は「ダートは合わなかったです。きっかけをつかめれば、また違ってくると思います」と前を向いた。実績のある芝に戻り、マイペースで運ぶことができれば変わり身がありそうだ。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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