今週の注目レース

みやこステークス(GⅢ)

京都競馬場 1800メートル(ダート)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

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牡5歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:アジアエクスプレス
  • 母:アナコンダ
  • 母の父:フサイチコンコルド
ここに注目!

今年、JRA再入厩後に条件クラスを3連勝。重賞初挑戦だったエルムS(2着)も好位から抜け出し見せ場を作った。前走エルムS3着以内から参戦した馬はみやこSで〔3・1・0・1〕と、活躍が目立っている。

デビューは3歳の2021年4月。未勝利(中山・ダート1200メートル)で10着に敗れた後は、骨折の影響もあって地方の兵庫競馬に移籍した。そこで4勝を挙げてJRAに再転入すると、圧巻のパフォーマンスで条件クラスを3連勝。重賞初挑戦のエルムSは2番手追走から早めに先頭に立ち、勝ったセキフウと0秒1差の2着に入った。4戦連続のコンビだった斎藤新騎手は「抜け出してソラを使うところはありましたが、能力は秘めているので、これからが楽しみです」と期待を寄せている。近4走は全て異なる競馬場で結果を出しており、初めての京都遠征でも力を発揮できそうだ。

牡5歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:ミッキーアイル
  • 母:ダイアナバローズ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

ダート戦は〔6・4・0・1〕の成績で、唯一連対を外したのが昨年のみやこS(14着)だった。前走のオープン特別・ラジオ日本賞(中山・ダート1800メートル)は、昨年の2着から見事、反撃Vを飾った。同じローテで1年前のリベンジに燃える。

デビューは2021年の日本ダービー当日。芝のレースを4戦して勝ち上がれなかったが、ダートに転向して一気に3連勝を飾った。翌年にはオープン特別・卯月S1着、同ラジオ日本賞2着(ともに中山・ダート1800メートル)と連対。重賞初挑戦だった昨年のみやこSは先行勢にとって厳しい展開になり14着に敗れたが、2度目の重賞となった今年のマーチSでは2番手追走から粘り込んで2着に入った。前走のオープン特別・ラジオ日本賞は59キログラムの斤量を背負って逃げ切り、地力強化を証明。昨年大敗を喫した本レースで、成長した姿を見せつける。

牡3歳

調教師:寺島良(栗東)

  • 父:ヘニーヒューズ
  • 母:シャンドランジュ
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

デビューから4戦全勝。粗削りなレース運びながらも、4戦連続でメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしている。過去12回の本レースで3歳馬は2着(3回)が最高。本馬が3歳馬による初Vを狙う。

母系からはシュヴァルグラン、ヴィブロスなど芝で活躍した馬が多いが、ヘニーヒューズ産駒の本馬はデビューからダート戦を選択した。今年2月のメイクデビュー阪神(ダート1800メートル)は2番手から抜け出し8馬身差の楽勝。続く1勝クラス(京都・ダート1800メートル)は後方から早めに進出して4馬身差の快勝だった。他世代相手の2勝クラス・八王子特別(東京・ダート2100メートル)も差し切り、前走の3勝クラス・JRAアニバーサリーS(阪神・ダート1800メートル)は3馬身1/2差でV。ここも突破してダート界の新星となるか、注目だ。

牡4歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ドレフォン
  • 母:デイトユアドリーム
  • 母の父:トワイニング
ここに注目!

今年出走した本舞台のオープン特別は、平城京S1着、太秦S2着とともに連対。前走・太秦S組は過去4年の本レースで3勝、2着1回、そのうち本馬と同じ太秦S連対馬は〔2・1・0・1〕と相性がいい。

3歳時からダート路線で世代トップレベルの走りを見せていた。鳳雛S(リステッド・中京・ダート1800メートル)、レパードSで2着に好走。昨年のみやこSも勝ち馬から0秒2差の5着と上位争いを演じた。前走のオープン特別・太秦S(京都・ダート1800メートル)は約5か月の休み明けだったが、しぶとい伸び脚を繰り出して2着に好走。1年前の本レースは約3か月ぶりで参戦したが、今年は休み明けを使った上積みが見込めそうだ。これまでのキャリアで良馬場のダート戦は〔4・4・0・1〕の好成績。得意な馬場コンディションになれば、再び好勝負が可能だろう。

牡4歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:プラウドスペル
  • 母の父:Proud Citizen
ここに注目!

今年に入り、条件クラスを3連勝してオープンクラス入りを決めた。過去12回の本レースで、前走3勝クラス1着から挑んだ馬は2着(2回)が最高着順。連勝の勢いに乗って一気の重賞制覇となるか、注目だ。

2020年セレクトセール1歳部門において1億7600万円(消費税込み)で落札された期待馬。同じ藤原英昭厩舎に所属した半兄2頭のマジカルスペル(父Creative Cause)、グレートウォリアー(父ディープインパクト)はともにダートでオープンクラスまで出世した。本馬もデビューからダート路線を歩み、5戦して4勝、2着1回と全て連対を確保。前走の3勝クラス・柳都S(新潟・ダート1800メートル)は好位から危なげなく抜け出し、3連勝を飾った。馬体重はデビュー最高となる546キログラムまでパワーアップ。底を見せていない走りから、重賞でもチャンスはありそうだ。

牡4歳

調教師:大根田裕之(栗東)

  • 父:シニスターミニスター
  • 母:スペシャルクイン
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

前走は1番人気で5着。キャリア10戦目で初めて3着以内を外したが、堅実さは重賞でも通用するはず。2019年の本レースを制した半兄ヴェンジェンス(父カジノドライヴ)に続く兄弟制覇もかかる。

デビューからダートの中距離路線を歩み、今年5月には本レースと同じ舞台の3勝クラス・上賀茂Sを勝利。昇級後もオープン特別・三宮S(阪神・ダート1800メートル)、名鉄杯(リステッド・中京・ダート1800メートル)で連続2着に好走した。その後は休養を挟み、秋はオープン特別・太秦S(京都・ダート1800メートル)から始動。最内枠から積極的に逃げるも、後続のマークが厳しく5着に敗れた。約3か月ぶりの休み明けで、レース前からテンションが高かったことも影響した印象。1度実戦を走ったことで落ち着いてレースに臨むことができれば、巻き返せるはずだ。

牡6歳

調教師:羽月友彦(栗東)

  • 父:マジェスティックウォリアー
  • 母:オーパスクイーン
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

昨年の本レースで重賞2勝目を挙げた実力馬。1年前は休み明けだったシリウスS(12着)を使って一変。今年も同じローテで再現を狙う。成績にムラがあるタイプなので、力を出し切れるかどうかがポイントだ。

ここまで27戦のキャリアで7勝を挙げているが、連勝したのは1度だけ。気持ちの面で走るのをやめてしまうところがあり、成績にムラの出やすいタイプだ。2021年シリウスSで重賞初制覇を飾った後も、1年以上勝利から遠ざかった。昨年の本レースは11番人気の低評価ながら、豪快な差し切りV。それまでは先行策で好走していたが、出遅れて後方からの競馬で突き抜けて新たな面を見せた。その後は3着以内に入っていないが、再び走る気さえ出れば一変しても不思議はない。過去12回の本レースで前年の覇者は4頭が出走し、3着(2頭)が最高着順。本馬がこのレース初の連覇に挑む。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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