今週の注目レース

産経賞セントウルステークス(GⅡ)

阪神競馬場 1200メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

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牡4歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:Caravaggio
  • 母:オールドタイムワルツ
  • 母の父:War Front
ここに注目!

春は阪急杯で4連勝を決め、重賞初制覇を果たした。秋初戦であらためて能力の高さを示し、さらなる大舞台を目指したいところ。芝1200メートル4走目で、この距離での初勝利もかかる。

前走のチェアマンズスプリントプライズ(G1・香港・芝1200メートル)は5着だったが、初めての海外遠征ならば健闘と言えるだろう。管理する安田隆行調教師は「さすがに香港のスプリンターは強かったですね。まだまだたくましくならないと。海外に行くと、馬が落ち着いたり、集中力が増したりするので、それも期待して香港に連れて来ました」と振り返った。ここは仕切り直しの一戦となるが、阪神は3走前に重賞初制覇を達成しており、「阪神と相性もいい。ここまで順調にきました。スプリンターズSに向けて順調に持っていきたい」と指揮官。再び、日本のファンに力強い走りを見せたいところだ。

牡4歳

調教師:森秀行(栗東)

  • 父:More Than Ready
  • 母:Goodbye Stranger
  • 母の父:Broad Brush
ここに注目!

昨年のニュージーランドTを逃げ切るなど、早くから重賞戦線で活躍。若駒時代は1600メートルまでこなしたが、スピードあふれる走りが武器で、芝1200メートルでは3戦2勝、3着1回の好成績を残している。距離はベストだろう。

前走のアイビスサマーダッシュは、約1年2か月ぶりの出走だけでなく、初めての芝1000メートルという厳しい条件がそろっていた。その中でもレースの流れには乗れており、あらためて高いスピード能力を証明。6着でも決して悲観する内容ではなかったと言えるだろう。8月27日には栗東坂路で4ハロン49秒6(ラスト1ハロン12秒2)を一杯に追われてマーク。9月1日にも同53秒2(ラスト1ハロン12秒2)を馬なりで計時しており、順調な調整過程も踏めている。長期休養明けを1度使われた上積みは大きそうだ。

牡5歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:ピクシーホロウ
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

一昨年のスプリンターズSを制しており、今回のメンバーで古馬混合のGⅠを制したことがあるのは本馬だけ。能力の高さは疑いようがなく、骨折からの完全復活を目指す。ここを勝てば、前述のスプリンターズS以来約2年ぶりの白星となる。

約1年3か月ぶりの復帰戦となった前々走の高松宮記念は13着。不良馬場など克服すべきものが多かった印象だった。前走の京王杯スプリングCも8着に敗れたが、1400メートルの距離が少し長かった可能性は十分にあるだろう。それでも勝ち馬レッドモンレーヴと0秒4差で走っており、復調を感じさせる内容だった。阪神コースは1勝クラス・秋明菊賞(芝1400メートル)3着や、アーリントンC4着など上位争いを経験済み。距離もGⅠ(一昨年のスプリンターズS)を制した1200メートルに戻る。持っている能力を発揮できる条件がそろったと言えるだろう。

牡3歳

調教師:西園正都(栗東)

  • 父:ビッグアーサー
  • 母:アンナペレンナ
  • 母の父:Tale of Ekati
ここに注目!

デビュー以来7戦して全て3着以内を確保しているように、堅実な走りは魅力の一つ。また、全レースで1200メートルに出走しており、この距離での経験値の豊富さ、適性の高さも見逃せない。

前走の葵Sは、抜群のスタートを切ったモズメイメイ(1着)をマークしながら、前半から積極的なレース運びを見せた。直線も懸命に先頭を狙ったが、最後はルガルに差されて3着。管理する西園正都調教師は「ロケットスタートを決めた馬を追いかける形になって、2着馬に差し込まれましたが、悪くない内容でした」と振り返った。中間は走りのバランスを良くするために、栗東CWコースでの追い切りも取り入れて調整。8月31日の1週前追い切りではCWコースで6ハロン82秒0(ラスト1ハロン11秒3)をマークした。「仕上がりは文句なしです」と、指揮官も納得の調教過程だ。

牡4歳

調教師:吉村圭司(栗東)

  • 父:エイシンヒカリ
  • 母:マーゼリン
  • 母の父:Barathea
ここに注目!

昨年暮れに3勝クラスを勝ち上がり、今年はオープンクラスでの初勝利をゲット。ますます切れ味に磨きがかかり、次に狙うは重賞初制覇だろう。その先のさらなる大舞台に向け、今回も末脚を伸ばす。

前走のCBC賞は後方からレースを進め、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒0(推定)をマークして追い上げたが6着に敗れた。レース展開を振り返ると、逃げたジャスパークローネがそのまま押し切ったように、流れが向かなかったことも確かだろう。管理する吉村圭司調教師は「開幕週で脚質的にどうかと思っていましたが、それでも脚は使ってくれました。重賞になると、もう少し位置を取りながら脚を使えるようにならないといけない。そこは成長していってくれれば」と、今後への期待を口にした。GⅡでも持ち前の末脚は魅力にあふれている。

牡3歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:アユサン
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

今回、初めての1200メートルのレースに挑戦する。もともとはスピードを生かして先行する形で勝ち星を挙げており、集中力の面でも新味を見せる可能性はあるだろう。選択肢の広がる一戦にしたいところだ。

デビューから無傷の3連勝で朝日杯フューチュリティSを制覇。昨年度のJRA賞最優秀2歳牡馬に輝いた。年明け初戦となった3走前のニュージーランドTでは、逃げる形となり7着。その後も思うような結果を残せていないが、GⅠを制したように、能力を発揮できたときの地力は確かなものがあるはずだ。今回はそのGⅠと同じ阪神で、それ以来4走ぶり2度目の出走。復活ののろしを上げる走りを見せ、再び大舞台で活躍する姿を見せられるかに注目したい。父のルーラーシップから成長力を受け継いでいれば、まだ伸びしろもあるはずだ。

牝3歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ビッグアーサー
  • 母:プリンセスロック
  • 母の父:スウィフトカレント
ここに注目!

3歳牝馬ということもあり、メンバー中で最軽量となる斤量53キログラムで出走できる点は魅力の一つだろう。昨夏の函館2歳Sを制した重賞ウイナー。地力はあるだけに、上位進出を果たしたい。

前走の函館スプリントSでは、初めて年長馬が相手のレースに挑み、勝ち馬キミワクイーンから0秒4差の5着。1200メートルのレースはデビューから2連勝で函館2歳Sを制すなど、ここまで3戦2勝と大崩れせず走っており、持ち前のスピードを存分に生かせる距離と言えそうだ。引き続きの1200メートルなら能力を発揮できるだろう。また、前走で厳しい流れを経験したこともここで生きてくるはずだ。阪神コースに替わる点も、ファンタジーSでの2着があり問題ないだろう。重賞2勝目、待望の通算3勝目に期待したい。

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:レジェトウショウ
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

近4走中で3着が3度あるように、堅実な走りを見せている一頭。ある程度のポジションで運べ、しっかりと終いの脚も使えるタイプだ。今回も安定したレース運びを見せられるだろう。

前走のCBC賞では中団前めからレースを進め、抜群の手応えのまま直線へ。追い出しを開始してから前が壁になる場面があり、スムーズなスパートではなかったなかで3着に好走した。2着馬とは2馬身差がついたが、レース運びを考えれば、あらためて重賞で上位を狙える能力を証明した。阪神は全5勝中4勝を挙げている相性のいいコースで、そのうち芝1200メートルは一昨年の3勝クラス・道頓堀S1着、昨年の京阪杯3着があるだけに、今回の条件はぴったりと言えそうだ。充実ぶりが光る近走内容から、6歳でも大きな衰えは感じられない。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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