今週の注目レース

関屋記念(GⅢ)

新潟競馬場 1600メートル(芝・外)別定 3歳以上オープン

データ分析

夏のマイル王を目指すマイラーが新潟に集結

2020年にサマーマイルシリーズに米子Sが加わり、現在は同シリーズの第3戦となっている関屋記念。同年は2着のトロワゼトワルが続く京成杯オータムHを制してシリーズチャンピオンとなった。そして、ここ2年は優勝馬のロータスランドとウインカーネリアンがシリーズチャンピオンの座に就いている。今年も当レースの好走馬から夏のマイル王が誕生するかもしれない。そんな一戦の傾向を探るべく、過去10年の結果を分析する。

前走GⅠ組と中京記念組が中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中16頭は前走がGⅢで、そのうち10頭をサマーマイルシリーズ第2戦の中京記念〔3・5・2・38〕(3着内率20.8%)から臨んだ馬が占めている。3着内率はGⅠ組が32.0%と最も高く、3着以内に入った8頭の前走はいずれも芝1600メートルだった。GⅠ組は過去5年に限ると〔2・1・2・5〕(3着内率50.0%)と半数が3着以内に入っているので、今年も出走があればマークしておきたい。〔表1〕

〔表1〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 2-2-4-17 8.0% 16.0% 32.0%
GⅡ 0-0-0-8 0% 0% 0%
GⅢ 5-7-4-69 5.9% 14.1% 18.8%
オープン特別 2-1-1-29 6.1% 9.1% 12.1%
3勝クラス 1-0-1-7 11.1% 11.1% 22.2%
障害のレース 0-0-0-1 0% 0% 0%
  • 注記:リステッドはオープン特別に含む

オープンクラスの芝1600メートル実績をチェック

過去10年の3着以内馬延べ30頭中23頭には、JRAオープンクラスの芝1600メートルのレースで優勝した経験があった。2022年に単勝12番人気で2着に好走し馬連万馬券を演出したシュリをはじめ、ここ4年はこの実績がありながら6番人気以下だった馬が毎年2着に入っているので、該当馬は下位人気でも軽視禁物だろう。〔表2〕

〔表2〕JRAオープンクラスの芝1600メートルのレースで優勝した経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-8-6-57 11.3% 21.3% 28.8%
なし 1-2-4-74 1.2% 3.7% 8.6%

7枠と8枠が好成績

過去10年の枠番別成績を調べると、7枠が4勝を含む6連対、8枠も3勝を含む6連対と外枠優位の傾向が見て取れる。ちなみに、7枠または8枠で馬券に絡んだ延べ13頭は、全馬がJRAオープンクラス・芝1600メートルのレースで優勝した実績を持っていた。この実績を持つ馬に限れば、7枠と8枠合わせて〔7・5・1・13〕と半数が3着以内に入っているうえ、過去10年の全てで連対を果たしているので、該当馬は馬券の軸として信頼できそうだ。〔表3〕

〔表3〕枠番別成績(過去10年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 1-0-1-15 5.9% 5.9% 11.8%
2枠 1-0-2-15 5.6% 5.6% 16.7%
3枠 1-0-2-16 5.3% 5.3% 15.8%
4枠 0-3-1-15 0% 15.8% 21.1%
5枠 0-0-2-18 0% 0% 10.0%
6枠 0-2-1-17 0% 10.0% 15.0%
7枠 4-2-1-17 16.7% 25.0% 29.2%
8枠 3-3-0-18 12.5% 25.0% 25.0%

“母の父ノーザンダンサー系”に注目

血統面では、母の父がノーザンダンサー系だった馬が過去10年で3着内率34.0%と好成績を収めている。これも、JRAオープンクラス・芝1600メートルのレースで優勝した実績がある馬に限れば、〔7・5・2・14〕と3着内率50.0%をマークし、該当馬は過去10年の全てで連対を果たしている。〔表4〕

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表4〕母の父別成績(過去10年)
母の父 成績 勝率 連対率 3着内率
ノーザンダンサー系 7-6-4-33 14.0% 26.0% 34.0%
その他 3-4-6-98 2.7% 6.3% 11.7%
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同年の実績と前走の単勝人気に注目

過去10年の優勝馬のうち、ここが年明け初戦だった2019年のミッキーグローリーを除く9頭は、同年のオープンクラスのレースで2着以内に入っていた。さらに、前走で単勝5番人気以内の支持を受けていた点も共通している。前走の着順は1着から2桁着順までさまざまなので、前走を比較する際は着順よりも単勝人気に注目した方がよさそうだ。〔表5〕

(高那実 マヤ)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表5〕優勝馬の同年のオープンクラスでの最高着順と前走の単勝人気と着順(過去10年)
年度 優勝馬 同年のオープンクラスでの最高着順 前走の単勝人気 前走の着順
2013年 レッドスパーダ 1着(パラダイスS) 3番人気 1着
2014年 クラレント 2着(京王杯スプリングC) 2番人気 8着
2015年 レッドアリオン 1着(マイラーズCほか) 2番人気 8着
2016年 ヤングマンパワー 2着(谷川岳Sほか) 2番人気 1着
2017年 マルターズアポジー 1着(小倉大賞典) 2番人気 11着
2018年 プリモシーン 1着(フェアリーS) 5番人気 5着
2019年 ミッキーグローリー 同年出走なし 8番人気 5着
2020年 サトノアーサー 2着(六甲S) 1番人気 6着
2021年 ロータスランド 1着(米子S) 3番人気 5着
2022年 ウインカーネリアン 1着(米子Sほか) 1番人気 1着

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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