今週の注目レース

マーメイドステークス(GⅢ)

阪神競馬場 2000メートル(芝)ハンデ (牝) 3歳以上オープン

出走馬情報

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牝6歳

調教師:西園正都(栗東)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:アオバコリン
  • 母の父:カコイーシーズ
ここに注目!

昨年の本レースは54キログラムのハンデを背負ってV。過去、マーメイドS連覇に挑んだ馬は3頭いるが、いずれも勝ち切れていない。昨年から2キログラム増のハンデを克服できるかがポイントになる。

本舞台と同じ2020年忘れな草賞(リステッド)を勝って挑んだオークスは、13番人気の低評価ながら3着に好走。その後は気性的な難しさもあり、力を発揮できないレースが続いたが、昨年のマーメイドSで復活V。好位から抜け出して重賞初制覇を飾った。続く京都大賞典も牡馬相手に3着と好走。今年初戦の京都記念6着後は、五十嵐忠男厩舎の定年解散に伴い西園正都厩舎に転厩した。この中間は栗東CWコースで6ハロン80秒を切る好時計を連発しており、約4か月の休養明けでも出走態勢は整っている。2戦2勝と相性のいい舞台で、1年ぶりの勝利を狙う。

牝5歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ブリッツフィナーレ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

全4勝を芝2000メートル戦で挙げており、当コースも〔1・0・1・0〕の好成績。重賞初挑戦だった前走の福島牝馬Sはハナ差の2着に惜敗したが、200メートルの距離延長であらためてタイトルを狙う。

2017年菊花賞を制したキセキの全妹。5歳ながらキャリアは9戦で、長期休養を2度挟みながら着実にステップアップしてきた。昨年暮れの3勝クラス・サンタクロースS(阪神・芝2000メートル)を勝ち、オープンクラス入り。今年はオープン特別・関門橋S(小倉・芝2000メートル)で牡馬相手に3着に入り、いきなりオープンクラスでのメドを立てた。重賞初挑戦だった前走の福島牝馬Sは、中団から追い上げて勝ち馬とハナ差の2着惜敗。コンビ継続となる西村淳也騎手とは〔2・1・1・0〕と相性が良く、重賞初制覇に向けてのエスコートにも注目だ。

牝4歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:リオンディーズ
  • 母:フェリス
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

近2走は牝馬限定重賞に出走して上位争いを演じた。2走前の中山牝馬Sは52キログラムのハンデで2着に好走。別定重量だった前走の福島牝馬S(5着)からハンデ戦に戻れば、巻き返しが可能だろう。

デビュー4戦目の未勝利(中京・芝2000メートル)で勝ち上がると、そこから1勝クラス、2勝クラスも連勝。3連勝で挑んだ秋華賞は中団追走から伸びて、勝ち馬から0秒4差(8着)まで追い上げた。その後は3勝クラスに戻って2戦するも勝ち切れず、今年の中山牝馬Sで重賞に格上挑戦。早めに動く積極的な立ち回りで2着に好走し、続く福島牝馬Sでも勝ち馬と0秒3差の5着に粘った。これまで3コーナーを3番手以内で通過したレースは〔3・2・0・1〕と安定感が光る。ここも好走パターンに持ち込めれば、重賞初制覇のチャンス十分だ。

牝6歳

調教師:池上昌和(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:エミーズスマイル
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

ここまでの5勝は稍重馬場で3勝、重馬場で2勝をマーク。本レースは3年連続の参戦となり、良馬場だった過去2回は5着、16着だった。得意とする水分を含んだ馬場状態になれば、前進可能だろう。

時計がかかる馬場コンディションを得意とするタイプ。出走した芝レースの馬場状態別成績は、良が〔0・3・0・11〕と未勝利なのに対して、稍重〔3・0・0・2〕、重〔2・1・0・2〕では好走確率がアップする。GⅠ初挑戦だった昨年のエリザベス女王杯は18番人気だったが、後方追走から7着まで浮上。今年の小倉大賞典も牡馬相手に5着を確保と、ともに重馬場だった重賞で強敵相手に見せ場を作った。過去2回のマーメイドS(5着、16着)は良馬場で持ち味をフルに生かせなかったが、馬場状態次第でリベンジ可能だろう。

牝4歳

調教師:武英智(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ザフラッツ
  • 母の父:Giant's Causeway
ここに注目!

全4勝のうちダートで3勝を挙げ、重馬場だった前走の3勝クラス・サンシャインS(中山・芝2500メートル)で芝レース初勝利。重賞は今年1月の愛知杯(7着)以来となるが、梅雨シーズンで時計がかかるタフな馬場コンディションになればチャンスもあるだろう。

デビュー5戦目のダート戦で初勝利。芝に戻った昨年の1勝クラス・矢車賞(阪神・芝2200メートル)では、好位追走から2着に好走した。その後は函館のダート戦で1勝クラス、2勝クラスを連勝。今年は愛知杯で芝の重賞に挑戦して7着、距離を延ばした前々走の3勝クラス・松籟S(阪神・芝3000メートル)では、逃げて4着に粘った。前走の3勝クラス・サンシャインSは2番手から抜け出し、芝レース初勝利を挙げた。牝馬ながらここまで豊富なスタミナを発揮。芝への慣れも見込めるだけに、牝馬同士のハンデ重賞ならチャンスもありそうだ。

牝5歳

調教師:石坂公一(栗東)

  • 父:ミッキーアイル
  • 母:オリエンタルポピー
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

マイル路線を中心に使われ、芝2000メートル戦は2021年紫苑S(4着)以来となる。全4勝を阪神・芝1600メートル戦(外回り)で挙げているコース巧者だが、今回は内回りの当距離への対応が鍵になりそうだ。

惜しくも牝馬三冠の舞台には立てなかったが、3歳時から重賞で好走。桜花賞トライアルのチューリップ賞は5着、秋華賞トライアルの紫苑Sも4着と、GⅠの優先出走権獲得まであと一歩だった。その後3歳から4歳にかけて、阪神の芝マイル戦で2勝クラスと3勝クラスを連勝。オープンクラス昇格後は苦戦が続くが、今回は紫苑S以来となる2000メートルに距離を延ばしてきた。新たにコンビを組む藤岡康太騎手は、2010年・2014年・2015年のマーメイドSを勝ち、騎乗機会3連勝を達成。レース巧者である鞍上とともに重賞初制覇に挑む。

牝4歳

調教師:岡田稲男(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:サンデージョウ
  • 母の父:グラスワンダー
ここに注目!

ここまで逃げたレースでは〔3・0・1・1〕の成績。逃げて唯一着外に敗れた前走(7着)は、16キログラム増の馬体重が影響したのか最後の粘りを欠いた。本来のしぶとさを発揮できれば巻き返せるはずだ。

デビュー5戦目だった本舞台の未勝利で初勝利。初めて先手を奪う形を試みると、直線では後続を突き放し、2着馬に4馬身差をつける快勝だった。1勝クラス、2勝クラスも逃げ切りで勝ち上がり。前走の3勝クラス・シドニーT(京都・芝2000メートル)は主導権を奪いながらも、いつもの粘りがなく7着に敗れたが、約3か月ぶりで16キログラムの馬体増が影響したのかもしれない。一度使われて体が締まってくれば、粘りも増すはず。重賞は昨年のローズS8着以来で、格上挑戦にもなるが、軽ハンデを生かしてマイペースの逃げに持ち込めれば一変も可能だろう。

牝4歳

調教師:吉村圭司(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ザナ
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

2021年アルテミスS4着、2022年フローラS3着と、世代限定重賞で好走。前走で2勝クラスを勝ち上がり、ここは格上挑戦となるが、実績から通用する可能性は十分にある。51キログラムのハンデも魅力の一つだろう。

2021年8月のメイクデビュー新潟(芝1800メートル)は3馬身差の快勝。重賞に挑戦したアルテミスSは、のちの2歳女王サークルオブライフから0秒3差の4着に好走した。2022年フローラSは、2番手からしぶとく粘って3着に好走。すんなり先行できれば重賞でも通用する力を秘めている。ここまで3コーナーを3番手以内で通過したレースは〔2・3・1・0〕と全て3着以内を確保。前走の2勝クラス・糺の森特別(京都・芝1800メートル)も好位から粘り込み、2着ゴールドエクリプスとアタマ差の接戦を制した。課題のゲートを決めてポジションを取れるかが鍵になりそうだ。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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