-
イベント・プロモーションイベント・プロモーション
関連動画
激戦必至の7ハロン戦
昨年は雨の影響で重馬場での開催となり、優勝したサングレーザーの走破時計は1分22秒4だったが、良馬場で行われた年は1分20秒前後での決着になることがほとんど。1400メートル戦は単にスピードがあるだけでは厳しくスタミナも問われる舞台。その辺りも踏まえつつ、まずは過去10年の結果から傾向を見ていこう。
年齢別の成績をチェック
過去10年の年齢別成績を調べると、もっとも優勝回数が多いのは4勝を挙げている3歳馬。しかし、3歳馬で2、3着に入ったのは2009年2着のアーリーロブスト(16番人気)だけなのに対し、4歳馬は3勝のほか、2着と3着にもそれぞれ3回入っている。5歳馬は優勝が1回だけで、2着4回3着5回と2、3着が多い。なお、7歳以上の馬は3着が1回だけ(2008年ジョリーダンス・7歳)と、苦戦傾向を示している。〔表1〕
| 年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 4-1-0-17 | 18.2% | 22.7% | 22.7% |
| 4歳 | 3-3-3-19 | 10.7% | 21.4% | 32.1% |
| 5歳 | 1-4-5-43 | 1.9% | 9.4% | 18.9% |
| 6歳 | 2-2-1-32 | 5.4% | 10.8% | 13.5% |
| 7歳以上 | 0-0-1-18 | 0% | 0% | 5.3% |
上位人気馬が優勢だが
過去10年の単勝オッズ別成績を調べると、優勝馬10頭のうち9頭は単勝オッズ10倍未満だった。ただし、その中で6.9倍以下の馬は6勝を挙げているものの、2着は2015年のフィエロ(単勝1番人気・2.7倍)だけで、2着馬10頭中9頭は7.0倍以上の馬となっている。また、3着馬も10頭中8頭が7.0倍以上の馬だ。〔表2〕
| 単勝オッズ | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 4.9倍以下 | 3-1-2-8 | 21.4% | 28.6% | 42.9% |
| 5.0〜6.9倍 | 3-0-0-7 | 30.0% | 30.0% | 30.0% |
| 7.0〜9.9倍 | 3-4-2-15 | 12.5% | 29.2% | 37.5% |
| 10.0〜19.9倍 | 0-1-3-27 | 0% | 3.2% | 12.9% |
| 20.0〜29.9倍 | 1-2-1-11 | 6.7% | 20.0% | 26.7% |
| 30.0〜49.9倍 | 0-1-2-21 | 0% | 4.2% | 12.5% |
| 50倍以上 | 0-1-0-40 | 0% | 2.4% | 2.4% |
前走別の成績もチェック
過去10年のスワンSにおいて、GⅠから臨んで勝利を挙げたのは、安田記念またはスプリンターズSから臨んだ馬だけ。それ以外のGⅠから臨んだ馬は2着が最高となっている。GⅢから臨んだ馬の中では、「同年8月以前のGⅢ」だった馬より「同年9月以降のGⅢ」だった馬の方が好走率が高い。前走がオープン特別だった馬の中で3着以内に入ったのはいずれも「西日本のオープン特別」だった馬で、「東日本のオープン特別」から臨んだ馬は全て4着以下に敗れている。〔表3〕
| 前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 安田記念 | 2-2-2-5 | 18.2% | 36.4% | 54.5% |
| スプリンターズS | 2-1-3-25 | 6.5% | 9.7% | 19.4% |
| その他のGⅠ・JpnⅠ | 0-1-1-9 | 0% | 9.1% | 18.2% |
| GⅡ・JpnⅡ | 1-1-1-12 | 6.7% | 13.3% | 20.0% |
| 同年9月以降のGⅢ・JpnⅢ | 1-1-1-8 | 9.1% | 18.2% | 27.3% |
| 同年8月以前のGⅢ・JpnⅢ | 0-1-1-13 | 0% | 6.7% | 13.3% |
| 西日本のオープン特別 | 3-3-0-29 | 8.6% | 17.1% | 17.1% |
| 東日本のオープン特別 | 0-0-0-14 | 0% | 0% | 0% |
| その他のレース | 1-0-1-14 | 6.3% | 6.3% | 12.5% |
同年5、6月の1400メートル戦での成績に注目
過去10年のスワンSでは、「同年の京王杯スプリングCに出走、もしくは同年5、6月の京王杯スプリングC以外の1400メートルのレースで連対していた」という経験のある馬が2009年と2015年を除いて連対している。連対馬がいない2015年も3着馬オメガヴェンデッタが同年の京王杯スプリングCで3着だった。今年もそのような経験を持つ馬が出走しているかどうか、チェックしておくことをお勧めしたい。〔表4〕
(浅野 靖典)
| 年度 | 着順 | 馬名 | 該当レース | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2008年 | 1着 | マイネルレーニア | 4走前 | 6月21日 | ストークS(1600万下) | 1着 |
| 2010年 | 1着 | マルカフェニックス | 3走前 | 5月15日 | 京王杯スプリングC | 2着 |
| 2011年 | 2着 | ジョーカプチーノ | 3走前 | 5月14日 | 京王杯スプリングC | 3着 |
| 2012年 | 1着 | グランプリボス | 3走前 | 5月12日 | 京王杯スプリングC | 7着 |
| 2013年 | 2着 | ダイワマッジョーレ | 2走前 | 5月11日 | 京王杯スプリングC | 1着 |
| 2014年 | 2着 | サンライズメジャー | 3走前 | 6月1日 | 安土城S | 2着 |
| 2016年 | 1着 | サトノアラジン | 2走前 | 5月14日 | 京王杯スプリングC | 1着 |
| 2017年 | 1着 | サングレーザー | 3走前 | 5月6日 | 3歳500万下 | 1着 |
| 2着 | ヒルノデイバロー | 4走前 | 5月13日 | 京王杯スプリングC | 4着 | |