
海外競馬発売
4月23日(水曜) 時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
GOLIATH(GER)
せん5歳 F.グラファール 厩舎
通算11戦6勝
年月日 | 開催国・競馬場 | 距離 | レース名 | 着順 | レース映像 |
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2024年11月24日 |
![]() 東京
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芝2,400メートル | ジャパンカップ(GⅠ) | 6着 | PLAY |
2024年10月20日 |
![]() パリロンシャン
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芝2,200メートル | コンセイユドパリ賞(G2) | 1着 | PLAY |
2024年7月27日 |
![]() アスコット
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芝2,390メートル | キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス(G1) | 1着 | PLAY |
2024年6月22日 |
![]() アスコット
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芝2,390メートル | ハードウィックステークス(G2) | 2着 | |
2024年6月2日 |
![]() シャンティイ
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芝2,400メートル | シャンティイ大賞(G2) | 4着 |
LIBERTY ISLAND(JPN)
牝5歳 栗東・中内田 充正厩舎
通算11戦5勝
2022年度のJRA賞最優秀2歳牝馬、2023年度のJRA賞最優秀3歳牝馬です。2歳(2022年)12月の阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ・芝1,600メートル)を2馬身半差で快勝してGⅠ初制覇。3歳時には4月の桜花賞(GⅠ・芝1,600メートル)を3/4馬身差、5月のオークス(GⅠ・芝2,400メートル)を6馬身差、そして10月の秋華賞(GⅠ・芝2,000メートル)を1馬身差で制して、史上7頭目となる牝馬三冠を達成。続くジャパンカップ(GⅠ)ではイクイノックスには4馬身差をつけられましたが、先行策からよく伸びて2着に入りました。昨年は3月のドバイシーマクラシック(G1・UAE)で始動してレベルスロマンスの3着の後、右前肢の種子骨靭帯の炎症が判明して休養入り。復帰戦となった10月の天皇賞(秋)(GⅠ)は13着に終わりましたが、続く12月の香港カップ(G1・香港)では後方からよく追い上げて、ロマンチックウォリアーの1馬身半差2着に好走しました。今年は前走4月のドバイターフ(G1・UAE)でシーズンをスタート。中団をリズム良く追走していたように見えましたが、直線で伸びを欠いてソウルラッシュの8着に終わりました。
PROGNOSIS (JPN)
牡7歳 栗東・中内田 充正厩舎
通算18戦7勝
5歳(2023年)3月の金鯱賞(GⅡ・芝2,000メートル)で重賞初制覇。続くクイーンエリザベスⅡ世カップ(G1・香港)ではロマンチックウォリアーから2馬身差の2着でした。その後、帰国初戦となった8月の札幌記念(GⅡ・芝2,000メートル)を4馬身差で快勝しましたが、10月の天皇賞(秋)(GⅠ)は勝ったイクイノックスから0秒6差の3着、12月の香港カップ(G1・香港)も勝ったロマンチックウォリアーから1馬身差の5着でした。昨年はシーズン初戦となった3月の金鯱賞(GⅡ・芝2,000メートル)を5馬身差で完勝して、同レースの連覇を達成。しかし続くクイーンエリザベスⅡ世カップ(G1・香港)は出遅れから向正面で一気に進出していったものの、またしてもロマンチックウォリアーの2着(クビ差)でした。その後は8月の札幌記念(GⅡ)で出遅れて4着の後、コックスプレート(G1・オーストラリア)ではスタートを決めましたが、コースレコードでの勝利となったヴィアシスティーナから8馬身差の2着。続く有馬記念(GⅠ)は出遅れも響いて11着でした。今年は3連覇のかかった金鯱賞(GⅡ)で始動。出遅れての後方2番手追走から伸びを欠いて6着に終わっています。
TASTIERA(JPN)
牡5歳 美浦・堀 宣行厩舎
通算11戦3勝
2023年度のJRA賞最優秀3歳牡馬です。3歳(2023年)3月の弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ・芝2,000メートル)で重賞初制覇。皐月賞(GⅠ)はソールオリエンスの2着でしたが、続く日本ダービー(GⅠ・芝2,400メートル)では4、5番手追走から早目に先頭に立つと、最後はソールオリエンスの追い上げをクビ差しりぞけて優勝しました。その後、日本ダービー以来のレースとなった菊花賞(GⅠ)で2着の後、有馬記念(GⅠ)は最終コーナーから最後の直線にかけてスムーズさを欠く場面もあって6着でシーズンを終了。昨年は大阪杯(GⅠ)11着、天皇賞(春)(GⅠ)7着とやや精彩を欠いていましたが、10月の天皇賞(秋)(GⅠ)では先行してよく粘り、勝ったドウデュースから1馬身1/4差の2着に入って復活をアピール。続く前走12月の香港カップ(G1・香港)でも先行してロマンチックウォリアーから2馬身3/4差、2着のリバティアイランドから1馬身1/4差の3着に入っています。ここは今季初戦となります。
EL VENCEDOR(NZ)
せん6歳 S.マーシュ 厩舎
通算41戦12勝
2023年12月のイーグルテクノロジーS(G3・芝1,600メートル)で重賞初制覇を果たすと、翌2024年3月にはニュージーランドS(G1・芝2,000メートル)を逃げ切ってG1タイトルを手にしました。今シーズンは3連敗スタートの後、昨年11月のバルメリーノS(G3・芝2,000メートル)を先行策から抜け出して優勝。その後、12月7日のムファサクラシック(G1)は出遅れから先行して最下位の13着、12月26日のザビールクラシック(G1)も逃げて3着でしたが、年が明けて今年2月1日のファミリーS(リステッド・芝1,500メートル)を2着馬よりも8キログロムも重い61キログラムを背負いながら5馬身差で圧勝すると、そこから中6日で臨んだハービーダイクS(G1・芝2,000メートル)はいったんハナを譲って2番手からの競馬で3馬身差の快勝。さらにWFAクラシック(G1・芝1,600メートル)は5番手から直線で鋭く伸びて3馬身1/4差、続く前走3月のニュージーランドS(G1・芝2,000メートル)もいったんハナを譲った2着馬との直線での競り合いを制して半アタマ差で優勝。連勝を4に伸ばしました。
STRAIGHT ARRON(AUS)
せん6歳 P.イウ 厩舎
通算29戦7勝
2022年4月にオーストラリアのカーバインクラブS(G3・芝1,600メートル)で重賞初制覇。その後、香港に移籍し、2023年5月のクイーンマザーメモリアルカップ(G3・芝2,400メートル)に優勝しました。続く2023-2024年シーズンは11月の香港ジョッキークラブカップ(G2・芝2,000メートル)で差し切り勝ちを収めると、続く香港カップ(G1)でも最後の直線で進路が狭くなる場面がありながらロマンチックウォリアーから3/4馬身差の4着と健闘。シーズン後半の活躍が期待されましたが、結局、3着以内に入ったのは昨年2月のセンテナリーヴァーズ(G3)3着のみ。シーズン最後の2戦はクイーンエリザベスⅡ世カップ(G1)が道中の不利もあってロマンチックウォリアーから22馬身差の10着、チャンピオンズ&チャターカップ(G1)が最下位の8着でした。P.イウ厩舎に転厩して迎えた今シーズンは、12月の香港カップ(G1)が5着、今年2月の香港ゴールドカップ(G1)が7着など白星を挙げられずにいましたが、前走3月のチェアマンズトロフィー(G2・芝1,600メートル)では初騎乗のM.プーン騎手に導かれ、後方2番手追走から直線で最内を突いて鋭く伸びアタマ差で優勝。久々の勝利を手にしました。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
解説
4歳(2024年)5月のエドヴィル賞(G3・フランス・芝2,400メートル)を3馬身差で逃げ切って重賞初制覇。その後は遅い流れで行きたがり、いったん最後方まで下げた6月上旬のシャンティイ大賞(G2・フランス)が4着。同じく流れが遅く、折り合いに苦労する面が見られた同月下旬のハードウィックS(G2・イギリス)も2着でしたが、続く7月のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス・芝2,390メートル)では中団追走から直線であっさりと抜け出すと、最後は流す余裕を見せながら、のちの凱旋門賞馬ブルーストッキングに2馬身1/4差をつけて優勝。G1初制覇を果たしました。その後は一頓挫(脚の膿瘍)があって、9月のオイロパ賞(G1・ドイツ)を回避しましたが、仕切り直しのレースとなった10月のコンセイユドパリ賞(G2・フランス・芝2,200メートル)では不良馬場と他馬よりも2キログラム重い60キログラムの負担重量をものともせず、G3・8勝のヘイミッシュに半馬身差をつけて優勝。続いて向かった前走11月のジャパンカップ(GⅠ)はスローペースの4、5番手追走からもうひと伸びを欠いて、勝ったドウデュースから0秒5差の6着でした。