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ドバイ首長国にあるメイダン競馬場は、アラブ首長国連邦(UAE)を代表する競馬場。UAEでは今シーズン(2024-2025年シーズン)、サラブレッドによる重賞が33レース組まれているが、そのうち32レースまでがメイダン競馬場での開催となっており、7つあるG1は全てここで行われている。
ハイライトとなるのは3月末に行われる「ドバイワールドカップデー」。この開催では、総賞金1200万アメリカドル(約18億8400万円。1ドル=約157 円で換算)を誇るドバイワールドカップ(G1・ダート2,000メートル)をメインとする5つのG1を含む8つのサラブレッドによる重賞とアラブ馬によるG1であるドバイカハイラクラシックが施行。その賞金総額は3050万アメリカドル(約47億8850万円)にも上る。
メイダン競馬場の開場は2010年1月28日のこと。それまでのナドアルシバ競馬場に替わる競馬場として、その隣接地に約1800億円もの巨費を投じて建てられた。訪れた人が驚かされるのはその豪華絢爛さで、隣接するホテルと合わせれば全長1キロメートルを超えるスタンド(ホテルのバルコニーからも競馬観戦が可能)は見る者を圧倒する大迫力。夜の帳が下り、真っ暗になった砂漠の中で、ナイター照明を浴びて浮かび上がる競馬場はまるでSF映画に登場する巨大な宇宙船のようでもある。
競馬場は、楕円型の左回りで、1周2,400メートルの芝コースとその内側に1,750メートルのダートコースというレイアウト。最後の直線は芝が450メートル、ダートが400メートルとなっている。また、芝コースには2コーナーと4コーナーの奥にシュート(引き込み走路)が設けられており、たとえばドバイターフ(G1・芝1,800メートル)は2コーナー奥のシュート上、アルクオーツスプリント(G1・芝1,200メートル)は4コーナー奥のシュート上からのスタート。同じくダートコースにも2コーナーに2本のシュートがあり、たとえばゴドルフィンマイル(G2)を含む1,600メートル戦はこのうち、斜めに大きく伸びたシュート上からの発走となっている。
なお、メイダン競馬場では開場から2014年3月まではダートではなく、オールウェザーでレースが行われていたが、馬場管理の難しさが明らかになったことや、ダートで強さを見せるアメリカ調教馬の参戦を促す意味合いもあってダートに換装されて今に至っている。
馬場は芝もダートもほぼ平坦。ただし、コーナーには芝で5パーセント、ダートでは5.5パーセントのバンクがついており、コーナリングがしやすくなっている。また、芝はベースとなる暖地型の洋芝に、寒地型の洋芝をオーバーシードした馬場で、これは香港のシャティン競馬場と同じ。また自然の地形をそのまま利用した競馬場が多い欧州の競馬場に比べて、メイダン競馬場は日本と同じように、馬が走りやすいように整地されて造られており、日本馬にとっては実力を発揮しやすい舞台と言えるだろう。一方のダートは日本のダートよりも細かい砂がかなり多く、アメリカのダートに近いという印象がある。
文:秋山 響(TPC)
(2026年3月現在)



ドバイゴールデンシャヒーン(G1)が行われるメイダン競馬場のダート1,200メートルは向正面からのスタートで、最初のコーナーまではおよそ350メートル。コーナーは3コーナーと4コーナーの2つだけで、いわゆるワンターンのコース設定となっている。
レースの傾向としてはキックバック(砂の跳ね返り)が多く、差し、追い込み勢は前進気勢が削がれやすいことから基本的には先行有利。ドバイゴールデンシャヒーンで言えば、ダークサフロンが逃げ切った2025年、逃げたドンフランキーが2着に粘り、道中差のない2番手につけたタズが制した2024年、ゼンデンが逃げ切った2021年、逃げたエックスワイジェット、道中2番手のマテラスカイ、同じく3番手のインペリアルヒントがそのまま順番を変えずに1着から3着を占めた2019年がその典型例だ。
ただ、同じメイダン競馬場のダートでも、ダート1,200メートル戦とダート2,000メートル戦を比べれば、おそらくワンターンかツーターン(コーナー4回)の違いが影響しているのだろう、ダート1,200メートル戦の方がダート2,000メートル戦よりは後方待機勢にもチャンスが大きい印象。ドバイゴールデンシャヒーンにおいても2023年にはシベリウス、2022年にもスイッツァランドが中団からの差しを決めている。
コースレコードは2021年のドバイゴールデンシャヒーンで、ゼンデンが記録した1分09秒01。
文:秋山 響(TPC)
(2026年3月現在)

ドバイターフ(G1)が行われる芝1,800メートルは、2コーナー奥に伸びるシュート(引き込み線)からの発走。最初のコーナーまでには十分な距離があることもあり、ゲート順の有利不利は少ない。基本的には実力が結果に反映されやすいフェアなコースと言えそうだ。
ただ、近年のドバイターフ優勝馬のレースぶりを見ると、2025年のソウルラッシュ、2024年のファクトゥールシュヴァル、2023年のロードノースと中団からの差し切りが決まっており、それ以前にも2021年にはロードノースが後方から差し切り、2019年にはアーモンドアイが中団から優勝。差し馬の活躍が目立つ印象はある。
コースレコードは、ロマンチックウォリアーが2025年1月のジェベルハッタ(G1)で樹立した1分45秒10。
文:秋山 響(TPC)
(2026年3月現在)

ドバイシーマクラシック(G1)が行われる芝2,410メートルはスタンド前からの発走で、最初のコーナーまではおよそ250メートルしかない。長距離戦だけにあまり気にする必要はないかもしれないが、一般的に言って多頭数になった場合は、外枠の逃げ・先行馬はやや不利だろう。
メイダン競馬場の芝2,410メートルで行われるレースは少なく(2025-2026年シーズンはドバイシーマクラシック(G1)とドバイシティーオブゴールド(G2)の重賞2つを含む全5レースの予定)、傾向はつかみにくいが、基本的には先行有利の印象で、近年のドバイシーマクラシックを振り返っても、2番手から優勝した2024年のレベルスロマンス、悠々と逃げ切った2023年のイクイノックス、2、3番手から制した2022年のシャフリヤール、3、4番手から勝った2019年のオールドペルシアン、そして逃げ切った2018年のホークビルなど先行勢の活躍が目立つ。
コースレコードは2023年のドバイシーマクラシックでイクイノックスがマークした2分25秒65。
文:秋山 響(TPC)
(2026年3月現在)

ドバイワールドカップ(G1)が行われるメイダン競馬場のダート2,000メートルはスタンド前からの発走。最初のコーナーまではおよそ300メートルとなっている。
ダート2,000メートルの傾向としては先行馬が有利という印象があり、その理由としてはツーターン(コーナー4回)のレースであることに加えて、キックバック(砂の跳ね返り)が多いことで後方待機勢の立ち回りが難しくなることが挙げられる。実際、ドバイワールドカップにおいても2024年のローレルリバー、2022年のカントリーグラマー、2021年のミスティックガイド、そして2018年、2019年と連覇したサンダースノーは、いずれも逃げもしくは先行しての優勝(2020年はコロナ禍で開催中止)。基本的には先行力とスピードの持続力が問われるコースと言える。
ただし、この傾向は広く知られるところでもあり、逃げ・先行争いが激化することもしばしば。2025年はヒットショーが中団から差し切ったほか、2023年にはウシュバテソーロが最後方から見事に追い込みを決めている。
コースレコードは2018年のドバイワールドカップでサンダースノーが記録した2分01秒38。
文:秋山 響(TPC)
(2026年3月現在)