
2024年の京都2歳Sは、単勝オッズ1.9倍(1番人気)のエリキングが1着、同6.5倍(3番人気)のジョバンニが2着、同8.7倍(4番人気)のクラウディアイが3着となり、3連単3470円の決着だった。過去10年でみると、3連単の配当が2万円未満だった年が7回、うち5回は1万円未満だった。高額配当が飛び出しにくい一戦と言えそうだ。今回は、阪神・芝2000メートルで行われた2020年から2022年を含む過去10年の結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。
過去10年の単勝人気別成績を見ると、優勝馬10頭のうち8頭を、3着以内馬では30頭のうち19頭を3番人気以内の馬が占めている。上位人気馬が人気に応える可能性が高いとみておきたい。〔表1〕
| 単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 4-2-1-3 | 40.0% | 60.0% | 70.0% |
| 2番人気 | 1-2-2-5 | 10.0% | 30.0% | 50.0% |
| 3番人気 | 3-2-2-3 | 30.0% | 50.0% | 70.0% |
| 4番人気 | 0-1-1-8 | 0% | 10.0% | 20.0% |
| 5番人気 | 2-1-1-6 | 20.0% | 30.0% | 40.0% |
| 6〜10番人気 | 0-2-2-41 | 0% | 4.4% | 8.9% |
| 11番人気以下 | 0-0-1-10 | 0% | 0% | 9.1% |
過去10年の騎手別成績を見ると、前走と同じ騎手だった馬は3着内率が37.1%、乗り替わりとなった馬は同15.9%となっている。前走と同じ騎手が騎乗している馬を高く評価するべきだろう。〔表2〕
| 騎手 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 前走と同じ騎手 | 8-6-9-39 | 12.9% | 22.6% | 37.1% |
| 乗り替わり | 2-4-1-37 | 4.5% | 13.6% | 15.9% |
過去10年の前走との間隔別成績を見ると、中2週以内だった馬の3着内率が12.1%なのに対し、中3週以上だった馬は同35.6%と、ある程度レース間隔を空けた馬が優勢になっている。今年でいうと11月2日以前のレースから臨む馬を重視した方がよさそうだ。〔表3〕
| 前走との間隔 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 中2週以内 | 2-1-1-29 | 6.1% | 9.1% | 12.1% |
| 中3週以上 | 8-9-9-47 | 11.0% | 23.3% | 35.6% |
2016年以降、かつ京都競馬場で行われた年(2016年から2019年、2023年、2024年)の優勝馬6頭は、いずれも前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が2位以内だった。前走の内容を比較する際は、上がり3ハロンタイムもチェックしておくべきだろう。また、この6頭は通算出走数が3戦以内だった点、前走の着順が3着以内だった点も共通している。これらの傾向を考慮して予想したい。〔表4〕
(伊吹 雅也)
注記:表は横にスクロールすることができます。
| 年 | 優勝馬 | 前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 | 通算出走数 | 前走の着順 |
|---|---|---|---|---|
| 2016年 | カデナ | 1位 | 3戦 | 2着 |
| 2017年 | グレイル | 1位 | 1戦 | 1着 |
| 2018年 | クラージュゲリエ | 1位 | 2戦 | 3着 |
| 2019年 | マイラプソディ | 1位 | 2戦 | 1着 |
| 2023年 | シンエンペラー | 2位 | 1戦 | 1着 |
| 2024年 | エリキング | 2位 | 2戦 | 1着 |
ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。