今週の注目レース

デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)

京都競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

写真をクリックすると、詳細がご覧いただけます。また、詳細の馬名をクリックすると、競走馬情報がご覧いただけます。

キャンディード

牡2歳

調教師:松下武士(栗東)

  • 父:トーセンラー
  • 母:ストロボフラッシュ
  • 母の父:Speightstown
ここに注目!

一戦ずつ距離を延ばして、今回は初めての1600メートルのレースに挑む。距離延長は課題とはなるが、管理する松下武士調教師は「前走のレースぶりを見ていると、距離は大丈夫そうな感じがします」と、手応えをつかんでいる。

メイクデビュー小倉(芝1200メートル)では、ララクレアドルーン(2着)が逃げ切りそうな場面から鋭い伸び脚を見せて、鮮やかな差し切りで優勝。メンバー中最速の上がり3ハロン34秒6(推定)をマークして、1馬身差の完勝だった。デビュー2戦目でいきなりの重賞挑戦だった前走の中京2歳Sは、従来の2歳コースレコードを1秒短縮する1分19秒4をマークしてのV。このタイムは芝1400メートルの2歳JRAレコードも0秒7更新する出色の走破時計だった。距離延長も克服しての重賞初制覇で、今後にむけて大きな価値のある1勝となっただろう。ここで無傷の3連勝を決め、年末のGⅠに弾みをつけたい。

マイケルバローズ

牡2歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:アルーリングハート
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

小倉2歳S、ファンタジーSと2歳重賞を2勝した祖母アルーリングボイスをはじめ、母系自体、全体的に早くから活躍する馬が多い。本馬も仕上がり早のアドバンテージを生かせそうだ。

メイクデビュー中京(芝1400メートル)は好スタートを決めると、道中は好位で運び、直線もしぶとく伸びて初陣を白星で飾った。2着馬とハナ差ではあったが、ゴール前では勝負根性も発揮し、実戦向きの走りを見せたと言っていいだろう。昇級初戦での重賞初挑戦となった前走の中京2歳Sでは、1、2着馬には離されたものの、きっちりと3着を確保。今後の展望が明るくなる重賞での好走だったはずだ。11月5日には栗東CWコースで6ハロン81秒8(ラスト1ハロン11秒3)の好時計をマーク。前走のリベンジを果たし、初の重賞タイトル獲得をもくろむ。

アドマイヤクワッズ

牡2歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:リアルスティール
  • 母:デイトライン
  • 母の父:Zoffany
ここに注目!

祖母パシフィックリムはフランスのG2勝ち馬。他にも海外の重賞勝ち馬が出ており、活力ある牝系の出身と言えるだろう。デビュー勝ち直後の重賞挑戦とはいえ、素質は通用していいものがありそうだ。

前走のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、道中は中団で脚をため、直線に入ってスパートを開始。馬群の外からじわじわと伸びると、余力十分に差し切った。メンバー中最速の上がり3ハロン33秒3(推定)をマークして、2着馬に3/4馬身差をつける完勝。東京から京都に舞台は替わるが、初戦で見せた破壊力抜群の末脚は今回も確かな武器となるだろう。11月5日には栗東CWコースで6ハロン80秒8(ラスト1ハロン11秒2)の好時計をマークし、併せ馬で2馬身ほど先着。この中間も順調な調整ぶりを見せており、万全の態勢で初の重賞に挑めそうだ。

エイシンディード

牡2歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:ファインニードル
  • 母:エーシンエムディー
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

前走から400メートルの距離延長となり、初のマイルの克服はポイントとなりそう。ただ、祖母のエイシンルーデンスはチューリップ賞と中山牝馬Sを制しており、血統的にはこなせる下地がありそうだ。

JRAへの転入初戦となった前走の函館2歳Sは、スタートから果敢にハナを奪うと、マイペースを刻んで抜群の手応えで直線へ。最後まで後続との差が詰まることはなく、2着ブラックチャリスに2馬身差をつける完勝で重賞初制覇を飾った。今回はそれ以来のレースとなるが、11月5日には栗東CWコースで6ハロン82秒6(ラスト1ハロン11秒3)を一杯に追われてマーク。復帰戦に向け、しっかりと負荷をかけられている。約4か月ぶりの実戦となるここで、成長した姿を見せたいところ。現2歳世代初のJRA重賞ウイナーが、さらなるタイトル奪取を狙う。

カヴァレリッツォ

牡2歳

調教師:吉岡辰弥(栗東)

  • 父:サートゥルナーリア
  • 母:バラーディスト
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

祖母バラダセールはアルゼンチンオークス、アルゼンチン1000ギニー(ともにG1)の勝ち馬。叔父に弥生賞ディープインパクト記念を勝ったサトノフラッグ、叔母にGⅠで2着2回のサトノレイナスと近親に活躍馬がいる。本馬も素質は高そうだ。

前走のメイクデビュー中京(芝1600メートル)は、道中は中団で脚をため、手応えよく直線へ。前の馬の間を割るように伸びると、最後は後続を突き放して1着。抜け出してからはダイナミックなフォームで末脚を伸ばし、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒0(推定)をマークした。2着馬に5馬身差をつけたように、楽勝と言える内容。厩舎スタッフは「まだまだ楽そうでしたね。まだ奥がありそうです」と評価した。11月5日には栗東坂路で4ハロン56秒8(ラスト1ハロン13秒2)をマーク。同スタッフは「(クリスチャン)デムーロ騎手に感触を確かめてもらいました。帰厩後も順調に乗り込めています」と力を込める。

ガリレア

牡2歳

調教師:清水英克(美浦)

  • 父:モズアスコット
  • 母:ゴールドテーラー
  • 母の父:ステイゴールド
ここに注目!

デビュー以来3戦全てで1600メートルのレースに出走しており、メンバー中でただ1頭、マイル重賞で連対したことがある。この距離への適性は高そうで、経験値の差を生かすことができそうだ。

メイクデビュー新潟(芝1600メートル)こそ5着だったが、続く未勝利(新潟・芝1600メートル)できっちり初勝利をゲット。勢いに乗って臨んだ前走のサウジアラビアロイヤルCでは、先行する形でレースを進め、直線は内から進路を探りながらのスパートをかけると、鋭く伸びて2着に好走した。初の重賞挑戦で、いきなり通用する能力を証明した。今回は関西遠征となるが、中間も順調に乗り込めている。先行力があり、終いの決め手も確かなものがあるタイプ。ここでも自身の力はしっかりと発揮できるだろう。

アイガーリー

牡2歳

調教師:秋山真一郎(栗東)

  • 父:モズアスコット
  • 母:チョコレートバイン
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

祖母はフランスのG2を2勝した実力馬。伯父のオリービンは、京王杯2歳S3着、アーリントンC2着と早い時期から活躍した。1戦1勝のキャリアで臨む本馬も、早期の活躍が期待できるだろう。

前走のメイクデビュー阪神(芝1600メートル)では、二の脚を利かせてハナを奪うとリズムよくペースを刻み、直線でもしぶとい粘りを発揮。上がり3ハロンも33秒7でまとめ、10頭立ての7番人気という評価を覆して鮮やかに逃げ切った。2着馬とはクビ差も、3着以下には2馬身差をつけており、完勝と言える内容だった。11月5日には栗東CWコース6ハロン86秒2(ラスト1ハロン11秒7)を計時しており、約2か月ぶりとはなるが、中間の順調な調整ぶりは目につく。前走で右回りコースの芝1600メートルを経験している点は強調材料となりそうだ。

グッドピース

牡2歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:Kingman
  • 母:Fiducia
  • 母の父:Medaglia d'Oro
ここに注目!

祖母ビリーヴは、スプリンターズS、高松宮記念とスプリントGⅠを2勝。叔父のジャンダルムもスプリンターズSを制しており、スピード豊かな母系の出身だ。底力もある牝系だけに、重賞の舞台でも活躍できるだろう。

メイクデビュー阪神(芝1600メートル)は、道中を中団前めで運び、直線では進路を外に切り替えてスパートを開始。力強いフットワークで加速すると、前を行く各馬をすんなりとかわし、ゴール前は楽な感じで駆け抜けた。メンバー中最速の上がり3ハロン33秒2(推定)をマークしており、完勝と言っていいだろう。2着馬につけた2馬身1/2差の着差も含め、上々のデビュー戦だった。11月5日には栗東坂路で4ハロン54秒6(ラスト1ハロン12秒1)を計時。約2か月ぶりのレースが新馬勝ち直後の重賞とはなるが、成長した姿を見せたいところだ。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

ページトップへ戻る
表示モード: