今週の注目レース

KBS京都賞ファンタジーステークス(GⅢ)

京都競馬場 1400メートル(芝・外)馬齢 (牝) 2歳オープン

データ分析

2歳女王を目指す馬が集う一戦

暮れの2歳GⅠや来春のクラシック戦線を展望する一戦で、キャリアの浅い2歳牝馬によって争われる。阪神競馬場で行われた2020年から2022年の3回を含む、過去10年の結果から好走馬に共通するポイントを探ってみた。

下位人気馬も軽視禁物

過去10年で単勝1番人気が3着内率70%とまずまずの成績を残している。ただし、ここ3年は1番人気がいずれも4着以下に敗れており、3着以内馬9頭のうち半数を超える5頭が10番人気以下の馬となっている。下位人気馬も押さえておきたい一戦だ。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率  連対率 3着内率
1番人気 3-2-2-3 30.0% 50.0% 70.0%
2番人気 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
3番人気 0-1-2-7 0% 10.0% 30.0%
4番人気 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
5番人気 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%
6〜9番人気 1-3-1-35 2.5% 10.0% 12.5%
10番人気以下 2-2-2-32 5.3% 10.5% 15.8%

初勝利を挙げた月は要チェック

過去10年の優勝馬10頭はいずれも8月以降に初勝利を挙げていた。6月に初勝利を挙げていた馬は連対がなく、早い時期に勝ち上がっていることがプラス要素とはなっていないようだ。また、2着馬に目を向けると、10頭全てが7月と8月に初勝利を挙げていた。〔表2〕

〔表2〕初勝利を挙げた月別成績(過去10年)
成績 勝率  連対率 3着内率
6月 0-0-3-14 0% 0% 17.6%
7月 0-5-3-19 0% 18.5% 29.6%
8月 6-5-1-29 14.6% 26.8% 29.3%
9月 3-0-0-23 11.5% 11.5% 11.5%
10月 1-0-3-13 5.9% 5.9% 23.5%

前走の4コーナーを4番手以内で通過していた馬が優勢

過去10年の出走馬の前走の4コーナーの通過順別成績をまとめると、優勝馬10頭中8頭が前走の4コーナーを4番手以内で通過していた。5番手以下だった馬も2勝2着5回があるものの、好走率は4番手以内との比較でやや見劣る。馬券の中心となる馬は前走の4コーナーを4番手以内で通過していた馬から選ぶのが無難だろう。〔表3〕

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表3〕前走の4コーナーの通過順別成績(過去10年)
通過順 成績 勝率  連対率 3着内率
4番手以内 8-5-7-54 10.8% 17.6% 27.0%
5番手以下 2-5-3-43 3.8% 13.2% 18.9%
前走が地方のレース 0-0-0-1 0% 0% 0%
ウインファイブ対象レース
勝ち馬を探せ! FOR THE WIN

デビュー以降の成績に注目

過去10年の優勝馬10頭はいずれもキャリア2戦以下で当レースに臨んでおり、そのうち6頭は無敗だった。2着以下を経験していた4頭は、敗れたレースでの勝ち馬とのタイム差が0秒3差以内、かつ4着以下に敗れたことがなかった。また、10頭いずれもデビュー戦の頭数が11頭以上だった点も共通している。これらの傾向から優勝候補を絞り込みたい。〔表4〕

(河野 道夫)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表4〕優勝馬の通算出走回数、過去の成績、デビュー戦の出走頭数(過去10年)
年度 優勝馬 通算出走回数 過去の最低着順と勝ち馬とのタイム差 デビュー戦の出走頭数
2015年 キャンディバローズ 2回 2着(タイム差なし) 13頭
2016年 ミスエルテ 1回 1着 15頭
2017年 ベルーガ 1回 1着 12頭
2018年 ダノンファンタジー 2回 2着(0秒3) 15頭
2019年 レシステンシア 1回 1着 18頭
2020年 メイケイエール 2回 1着 17頭
2021年 ウォーターナビレラ 2回 1着 13頭
2022年 リバーラ 2回 3着(0秒1) 11頭
2023年 カルチャーデイ 1回 1着 13頭
2024年 ダンツエラン 2回 3着(0秒2) 14頭

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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