マイルチャンピオンシップの前哨戦に位置付けられているレースで、実績馬やサマーマイルシリーズを走ってきた馬などが出走してくる。過去3年のマイルチャンピオンシップを当レースの出走馬が制していることから、今年も見逃せない一戦となりそうだ。ここでは過去10年のデータから傾向を探っていく。
過去10年の連対馬延べ20頭のうち19頭は単勝5番人気以内だった。6番人気以下の馬は2着が1回、3着が5回あるものの優勝はなく、3着内率も5.9%と苦戦傾向が強い。上位人気馬が中心と考えるべきだろう。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 4-2-0-4 | 40.0% | 60.0% | 60.0% |
2番人気 | 2-0-2-6 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
3番人気 | 1-4-1-4 | 10.0% | 50.0% | 60.0% |
4番人気 | 2-3-1-4 | 20.0% | 50.0% | 60.0% |
5番人気 | 1-0-1-8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
6番人気以下 | 0-1-5-95 | 0% | 1.0% | 5.9% |
過去10年の枠番別成績では、連対馬延べ20頭中17頭が4枠から外の枠に入った馬で、好走率を見ても1枠から3枠に比べ4枠から外の枠の方が高くなっている。6枠から8枠が2着計8回、7枠が3着6回といった偏りも見られるので、外枠勢には注目しておきたい。〔表2〕
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1-0-1-14 | 6.3% | 6.3% | 12.5% |
2枠 | 1-0-1-15 | 5.9% | 5.9% | 11.8% |
3枠 | 1-0-0-16 | 5.9% | 5.9% | 5.9% |
4枠 | 2-1-2-12 | 11.8% | 17.6% | 29.4% |
5枠 | 3-1-0-15 | 15.8% | 21.1% | 21.1% |
6枠 | 0-3-0-17 | 0% | 15.0% | 15.0% |
7枠 | 0-2-6-14 | 0% | 9.1% | 36.4% |
8枠 | 2-3-0-18 | 8.7% | 21.7% | 21.7% |
過去10年の出走馬について前走の4コーナー通過順別に成績をまとめると、前走の4コーナーを10番手以下で通過していた馬の成績が優勢となっている。特に近年はこの傾向が顕著で、2022年以降の3回では、連対馬延べ6頭全てが前走の4コーナーを10番手以下で通過していた。出走馬の前走での位置取りは確認しておきたい。〔表3〕
注記:表は横にスクロールすることができます。
前走の4コーナー通過順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4番手以内 | 2-4-4-41 | 3.9% | 11.8% | 19.6% |
5〜9番手 | 4-1-4-41 | 8.0% | 10.0% | 18.0% |
10番手以下 | 4-5-2-33 | 9.1% | 20.5% | 25.0% |
2019年以降の優勝馬6頭のうち4頭は、前走で芝1600メートルのGⅠに出走しており、そこで単勝9番人気以内に支持されていた。また、残る2頭は前走がGⅢの関屋記念で1番人気だった。勝ち馬候補を絞り込む際には、前走とそこでの単勝人気にも注目してみたい。〔表4〕
(河野 道夫)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年度 | 優勝馬 | 前走(単勝人気) |
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2019年 | ノームコア | GⅠヴィクトリアマイル(5番人気) |
2020年 | ヴァンドギャルド | GⅠ安田記念(9番人気) |
2021年 | ソングライン | GⅢ関屋記念(1番人気) |
2022年 | セリフォス | GⅠ安田記念(5番人気) |
2023年 | ナミュール | GⅠ安田記念(9番人気) |
2024年 | ジュンブロッサム | GⅢ関屋記念(1番人気) |
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