今週の注目レース

サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)

東京競馬場 1600メートル(芝)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

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アスクエジンバラ

牡2歳

調教師:福永祐一(栗東)

  • 父:リオンディーズ
  • 母:ハニートリップ
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

デビュー2戦目の未勝利(小倉・芝1800メートル)、オープン特別・コスモス賞(札幌・芝1800メートル)を連勝。東京コースの瞬発力勝負は未知数だが、それを補う操縦性の高さがあり、今回のメンバー唯一の2勝馬として主役の座は譲れない。

メイクデビュー阪神(芝1600メートル)は、スローペースの瞬発力勝負で後れを取って4着に敗れたが、2戦目の未勝利では、2番手追走から鞍上がムチを入れることなく突き放して3馬身1/2差で快勝した。前走のオープン特別・コスモス賞は、出負け気味のスタートだったが、すぐに二の脚でリカバーして2番手をキープ。4コーナー手前で先頭に立ち、メンバー中最速となる上がり3ハロン35秒4(推定)でまとめて後続に2馬身1/2差をつけた。レースセンスに優れ、初めての左回りにも不安はなさそう。今後の活躍を占う意味でも重要な一戦になりそうだ。

ゾロアストロ

牡2歳

調教師:宮田敬介(美浦)

  • 父:モーリス
  • 母:アルミレーナ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

前走の未勝利(新潟・芝1800メートル)を2馬身1/2差で快勝。2着に退けたジーネキングが、その後の札幌2歳Sでクビ差の2着なら、本馬も重賞級の評価ができる。約2か月半の休み明けだが、本レースに照準を合わせて仕上げに抜かりはない。

メイクデビュー東京(芝1600メートル)は、スタートで立ち遅れたが、徐々にポジションを上げて中団のインを追走。優勝馬ディバインウインドとは完成度の差も出て離された2着だったが、直線ではしっかり脚を伸ばして能力の片りんをアピールした。前走の未勝利は先団を進み、ピタリと折り合って道中の手応えは十分。直線はジーネキングとのマッチレースになったが、残り200メートル付近で競り落とすと、最後は突き放して2馬身1/2差で快勝した。1分47秒4の走破時計、32秒9(推定)の上がり3ハロンタイムはともに優秀で、クラシック候補の一頭に挙げられる。

チュウワカーネギー

牡2歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:デックドアウト
  • 母の父:Street Boss
ここに注目!

母はアメリカの芝G1ウイナーで、父にJRA賞年度代表馬モーリスを配した血統背景は一級品。本馬も見映えのする好馬体の持ち主で、柔軟性に富んだ雄大なフットワークを見せている。高いポテンシャルを秘めており、先々まで目が離せない。

1番人気に支持された6月7日のメイクデビュー阪神(芝1600メートル)は、好スタートから押し出されるようにハナを奪取。かなりのスローペースで直線の瞬発力勝負になったが、ラスト3ハロンを10秒9、10秒9、11秒4のラップでまとめて鮮やかな逃げ切り勝ちを飾った。2着馬アンドゥーリルがすぐに未勝利を勝ち上がり、4着馬アスクエジンバラはその後に未勝利、オープン特別を連勝と、メンバーレベルも上質だった。騎乗した北村友一騎手は「自分から進んで落ち着いて走るし、期待通りでした。今後が楽しみです」と将来性の高さに太鼓判を押しており、ここをあっさり勝っても不思議はない。

エコロアルバ

牡2歳

調教師:田村康仁(美浦)

  • 父:モズアスコット
  • 母:スターアクトレス
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

デビュー前の追い切りでも動いていたが、約2か月半の休養で成長を促し、中間の調教ではウッドチップコースの時計を詰めて、一段と躍動感がアップ。初戦のレースぶりから、200メートルの距離延長も問題なさそうだ。重賞でも素質は引けを取らない。

1番人気に推された7月26日のメイクデビュー新潟(芝1400メートル)は、脚をためて中団を追走。直線ではメンバー中最速となる上がり3ハロン34秒0(推定)の末脚で一気に差を詰め、最後は豪快に突き抜けて2馬身1/2差で快勝した。騎乗したR.キング騎手は「いい意味で2歳の新馬らしくない性格をしています。スタートが速くて、その位置でうまく折り合いがついていました。追ってからもしっかり脚を使ってくれました」と称賛を送っていた。今回は約2か月半の休み明けになるが、調教の動きは申し分なく、力を出せる態勢が整っている。

ニシノエースサマ

牡2歳

調教師:鹿戸雄一(美浦)

  • 父:スワーヴリチャード
  • 母:プルージャ
  • 母の父:Sidney's Candy
ここに注目!

メイクデビュー福島(芝1800メートル、5着)では左側だけにチークピースを着用し、左へモタれる面を見せていた。左回りコースに替わった前走の未勝利(新潟・芝1600メートル)を5馬身差で快勝。今回の条件なら重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。

メイクデビュー福島は、好スタートを決めて好位のインを追走。直線の追い比べで後れを取って勝ち馬ロスパレドネスから0秒9差の5着に敗れたが、レースセンスの良さを示した。前走の未勝利は、スッと前に取りつき、スローペースと見るや400メートル過ぎでハナを奪取。直線に入ってもスピードは緩まず、後続を豪快に突き放して5馬身差で初勝利を飾った。デビュー戦から手綱を取る津村明秀騎手は「一度使ったことで落ち着きが出てきたのはいい傾向ですし、馬が良くなっている感じがします」と成長を実感しており、今後のさらなる活躍が期待できそうだ。

ユウファラオ

牡2歳

調教師:森秀行(栗東)

  • 父:American Pharoah
  • 母:Limari
  • 母の父:Medaglia d'Oro
ここに注目!

2走前のオープン特別・すずらん賞(札幌・芝1200メートル)で3着に入り、前走のオープン特別・カンナS(中山・芝1200メートル)でも2着に好走。今回は距離延長が鍵になるが、オープンクラスの経験は豊富で、侮れない存在だ。

2走前のオープン特別・すずらん賞は、稍重のタフな馬場状態だったが、道中はインを通ってジワッと押し上げ、残り200メートル付近で一度先頭のシーン。最後は上位2頭の瞬発力に屈したが、見せ場十分の3着に好走した。前走のオープン特別・カンナSは、好位のインをキープ。優勝したウチュウノセカイに先に出られて、直線入り口で追い出しをワンテンポ待つシーンがあったが、しぶとく脚を伸ばして2着連対を果たした。芝1200メートルは1着、3着、2着の好成績を残す一方で、芝1400メートルでは5着、9着。今回は初の1600メートルが鍵だが、血統背景からは克服しても不思議はない。

ガリレア

牡2歳

調教師:清水英克(美浦)

  • 父:モズアスコット
  • 母:ゴールドテーラー
  • 母の父:ステイゴールド
ここに注目!

調教の動きが目立たなかったこともあってか初戦は最低人気だったが、勝ち馬から0秒4差の5着に健闘。前走の未勝利(新潟・芝1600メートル)はしぶとい二枚腰を発揮して逃げ切っており、実戦向きのタイプと言えるだろう。

メイクデビュー新潟(芝1600メートル)は出脚が速く、スッと2番手をキープ。スローペースの瞬発力勝負で後れを取って5着に敗れたが、残り200メートル付近まで先頭を死守して見せ場を作った。前走の未勝利は、好スタートから先手を奪うとマイペースの逃げ。直線ではインを突いたラプランセス(4着)に残り200メートル付近で一度は前に出られたが、そこからしぶとく差し返し、最後はムーングレイルの追い上げをアタマ差しのいで初勝利をマークした。今回は重賞で素質馬がそろったが、持ち味のしぶとさを発揮できれば、善戦以上の結果が期待できそうだ。

マーゴットブロー

牡2歳

調教師:伊坂重信(美浦)

  • 父:Twirling Candy
  • 母:タフイルマ
  • 母の父:Stormy Atlantic
ここに注目!

メイクデビュー東京(芝1600メートル)は11着に敗れたが、約2か月半の休養で立て直した前走の未勝利(中山・芝1600メートル)では鮮やかな逃げ切り勝ちを飾った。秋2戦目で状態面の上積みが見込め、ここでも軽視はできない。

メイクデビュー東京は後方を進むが、勝負どころで行きっぷりが悪くなり、直線も伸びを欠いて11着に敗退。前走の未勝利は最内枠からポンと好スタートを決めて、そのままハナに立ってマイペースに持ち込んだ。直線でもしぶとい二枚腰を発揮して好位勢を振り切ると、最後はシャオママルの追い上げをハナ差しのいで2戦目で初勝利を挙げた。騎乗した荻野極騎手は「まだ粗削りで課題もあるので、これから成長してくれるといいですね」と今後の成長に期待を寄せており、重賞でどこまで通用するのか、試金石の一戦になりそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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