天皇賞(秋)、エリザベス女王杯、ジャパンカップといったGⅠの前哨戦に位置付けられているGⅡ。今回は阪神競馬場で開催された2021年と2022年を含んだ過去10年の結果を中心に傾向を探っていく。
過去10年の単勝人気別成績を見ると、1番人気の3着内率は70%と高いが、勝率は20%と低めで、現在は8連敗中。1番人気を軸にするときは連複系の馬券にするのが無難だろう。一方、6番人気以下の馬が3勝を挙げ、3連単100万馬券も二度出ているので、下位人気馬の激走もありえる重賞だ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2-3-2-3 | 20.0% | 50.0% | 70.0% |
2番人気 | 2-1-2-5 | 20.0% | 30.0% | 50.0% |
3番人気 | 1-1-2-6 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
4番人気 | 1-2-1-6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
5番人気 | 1-0-2-7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
6番人気以下 | 3-3-1-76 | 3.6% | 7.2% | 8.4% |
過去10年の年齢別成績では、4歳馬と5歳馬の成績が上位だが、6歳馬や7歳以上の馬も好走率は遜色なく、むしろ人気が落ちる分高配当の使者になることがある。具体的には、過去に重賞で好走した実績があるものの、近走で結果が出ておらず人気を落としていた6、7歳馬が好走している。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
4歳 | 2-3-2-21 | 7.1% | 17.9% | 25.0% |
5歳 | 4-3-3-28 | 10.5% | 18.4% | 26.3% |
6歳 | 2-2-2-24 | 6.7% | 13.3% | 20.0% |
7歳以上 | 2-2-3-29 | 5.6% | 11.1% | 19.4% |
過去10年の前走別成績を調べると、勝利数が多く好走率が高いのは前走がGⅠだった馬。特に宝塚記念に出走した後、秋初戦として当レースに出走した馬は〔4・4・6・14〕の成績で、半数が3着以内に入っている。また、意外と侮れないのが前走が3勝クラスだった馬。4頭が5番人気以内に支持され、うち3頭が3着以内に入っているので、上位人気に支持されるようなら押さえておきたい。〔表3〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 5-7-6-25 | 11.6% | 27.9% | 41.9% |
GⅡ | 1-1-2-28 | 3.1% | 6.3% | 12.5% |
GⅢ | 2-1-1-26 | 6.7% | 10.0% | 13.3% |
オープン特別 | 1-0-0-16 | 5.9% | 5.9% | 5.9% |
3勝クラス | 1-1-1-5 | 12.5% | 25.0% | 37.5% |
2勝クラス | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
海外・地方 | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
過去10年のうち京都競馬場で開催された8回において、優勝馬8頭中7頭は4コーナーを6番手以内で通過していた。また、同様に8頭中7頭は前走の4コーナーを6番手以内で通過していた。前走のレースぶりを確認しつつ、ある程度前方でレースを進められるタイプの馬を狙いたい。〔表4〕
(姫園 淀仁)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年度 | 優勝馬 | 当レースでの4コーナー通過順 | 前走の4コーナー通過順 |
---|---|---|---|
2015年 | ラブリーデイ | 6番手 | 2番手 |
2016年 | キタサンブラック | 2番手 | 1番手 |
2017年 | スマートレイアー | 14番手 | 5番手 |
2018年 | サトノダイヤモンド | 4番手 | 2番手 |
2019年 | ドレッドノータス | 3番手 | 1番手 |
2020年 | グローリーヴェイズ | 5番手 | 8番手 |
2023年 | プラダリア | 2番手 | 6番手 |
2024年 | シュヴァリエローズ | 5番手 | 3番手 |
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