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牡5歳
調教師:尾関知人(美浦)

2023年の菊花賞馬。その後は未勝利ながら、昨年のジャパンカップ2着(同着)、今年のドバイシーマクラシック(G1・UAE・芝2410メートル)3着など、国際舞台で活躍している。約2年ぶりの勝利を目指す。
デビュー2戦目の未勝利(東京・芝2000メートル)から5連勝で2023年の菊花賞を制覇。皐月賞馬ソールオリエンス(3着)、ダービー馬タスティエーラ(2着)を負かしてクラシック最後の一冠をつかんだ。昨年8月にはイギリスのG1・インターナショナルS(芝2050メートル)に挑戦して5着。帰国初戦に選んだジャパンカップでは先行力を生かして2着同着に粘った。今年初戦は再び海外に遠征し、ドバイシーマクラシック(G1・UAE)で3着に好走。前走の宝塚記念は本来のしぶとさを発揮できず9着に敗れ、夏場はじっくりと休養した。約1年7か月ぶりのGⅡ出走で、久々のVを狙う。
牡4歳
調教師:友道康夫(栗東)

キャリア9戦は全て4着以内と、安定感が光る。GⅠ初挑戦だった昨年の菊花賞でも3着に好走した。前走の目黒記念で重賞初制覇を達成。今年に入って2連勝中と勢いに乗る4歳馬が、前走に続くGⅡ制覇を狙う。
母アドマイヤミヤビは2017年のクイーンCを勝ち、オークスでは3着に入った素質馬。母も管理した友道康夫厩舎からデビューした本馬はいきなり2連勝を飾るも、昨年の若葉S(リステッド・阪神・芝2000メートル)、京都新聞杯と連続4着で、春のクラシックの大舞台には立てなかった。GⅠ初挑戦だった菊花賞は、後方から早めに仕掛けて3着。今年の始動戦だったオープン特別・大阪―ハンブルクC(阪神・芝2600メートル)でオープンクラス初勝利を飾ると、前走の目黒記念で重賞初制覇を果たした。2400メートルの距離は今回が初めてだが、全5勝を2000メートルから2600メートルの距離で挙げており、適性の見込める条件で重賞連勝をもくろむ。
牡4歳
調教師:石坂公一(栗東)

2走前の阪神大賞典は前々から運んで後続を突き放し、6馬身差の快勝で初の重賞タイトルを手にした。日本ダービー(4着)以来のGⅠ挑戦だった前走の天皇賞(春)は4着。ここも持ち前のスタミナを生かして粘り込みを狙う。
デビュー2連勝を飾り、昨年春はクラシック二冠に出走。15番人気だった日本ダービーでは後方から早めに動いて4着に健闘した。そこから休養を挟み、年明けに復帰後の2戦は勝てなかったが、格上挑戦で臨んだ阪神大賞典で重賞初制覇。先行策から突き放す圧巻のパフォーマンスだった。3度目のGⅠ挑戦だった前走の天皇賞(春)もしぶとい粘りを見せて4着に入った。半兄セラフィックコール(父ヘニーヒューズ)は2023年のみやこSなどダートグレードレースを3勝、半妹テリオスララ(父シスキン)は昨年の阪神ジュベナイルフィリーズで3着と重賞で活躍。勢いのある血統馬の秋始動戦から目が離せない。
牡4歳
調教師:高野友和(栗東)

昨年秋の神戸新聞杯(3着)以降は重賞のみに出走し、全てのレースで4着以内に好走。近2走は天皇賞(春)3着、宝塚記念4着とGⅠで上位争いに加わり、地力強化をアピールした。長く使える脚を生かして重賞初制覇に挑む。
これまでのGⅡ5戦は順に4着、2着、3着、2着、4着と、全て上位争いに加わっている。昨年春の青葉賞では2着に入り、日本ダービーへの優先出走権を獲得。世代の頂点を決める一戦は末脚不発で15着に敗れたが、3度目のGⅠ挑戦だった菊花賞では末脚を生かして4着に健闘した。今年の天皇賞(春)では3着に好走。前走の宝塚記念(4着)後は休養を挟み、ここが秋の始動戦となる。馬体重540キログラム台の大型馬ながら、休み明けは得意なタイプ。中9週以上の間隔では3戦して〔1・1・1・0〕と堅実に走っている。ここで待望の重賞初制覇に挑む。
牡4歳
調教師:庄野靖志(栗東)

重賞に挑戦した近2走はともに中団後方から追い上げて2着、4着。どちらもあと少しの内容だった。2400メートル戦は初めてだが、京都・芝外回り2200メートルで勝ち星があることから、距離は問題なさそうだ。
キャリア8戦のうち4戦でメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマーク。今年初戦の3勝クラス・難波S(阪神・芝1800メートル)を勝ってオープンクラス入りを決めると、重賞初挑戦だった新潟大賞典では、直線で強烈な末脚を発揮して2着に食い込んだ。前走のチャレンジCは、直線の短い阪神の内回りコースで持ち味の差し脚を生かし切れなかったが、それでも追い上げて勝ち馬から0秒2差の4着。今回は約4か月ぶりだった前走を使った上積みが十分に見込めるうえに、全4勝中3勝を挙げている京都に替わるのも歓迎だろう。外回りコースで末脚を生かせる展開になれば、重賞初Vも見えてくる。
牡6歳
調教師:池添学(栗東)

GⅡでは〔3・0・2・4〕の好成績。一昨年の京都大賞典は好位からしぶとく粘って押し切り勝ち。京都・芝外回りコースでは昨年の京都記念も制している。近走は不振続きも、得意な舞台で復活を期す。
GⅡのレースは2022年青葉賞、2023年京都大賞典、2024年京都記念と3年連続で勝利。その後は勝てていないが、昨年の京都大賞典は勝ち馬から0秒4差(7着)、今年の京都記念も勝ち馬から0秒5差(6着)と大きくは負けていない。本レースは3年連続の参戦。秋初戦のここに向けて順調に調整が進められ、栗東CWコースの1週前追い切りはラスト2ハロン11秒4、11秒5の好時計でフィニッシュ。切れのある動きを見せており、リフレッシュした効果がありそうだ。近走は上位争いができていないが、実績のある京都のGⅡならチャンスは十分にあるだろう。
牡6歳
調教師:宮本博(栗東)

3歳時の2022年菊花賞で2着、続く有馬記念も同世代のイクイノックスに続く2着と、GⅠで活躍した。長期休養から復帰後は2200メートル以下の距離で敗れているが、距離を延長して反撃に燃える。
3歳秋に素質が開花。長くいい脚を使える持ち味を存分に発揮して2022年の菊花賞、有馬記念で連続2着に好走し、GⅠでも戦えるレベルまで成長した。翌2023年の阪神大賞典でも2着。しかし、続く天皇賞(春)で6着に敗れた後、1年7か月の長期休養を余儀なくされた。復帰後は2200メートル以下の距離で4戦し、近2走のGⅠこそひと息の結果だったが、昨年のチャレンジC4着、今年のアメリカジョッキークラブC4着と、GⅡ・GⅢなら大きく崩れていない。2400メートル以上の距離では〔1・3・0・1〕と安定した成績を残しており、距離延長は歓迎。キャリア17戦目で待望の重賞初Vを狙う。
牡7歳
調教師:池江泰寿(栗東)

リステッド・オープン特別計3勝の実績がありながら重賞は未勝利も、近3走は重賞で4着、3着、3着と堅実に上位争いをしており、7歳秋になっても衰えは皆無だ。15回目の重賞挑戦で待望のタイトル獲得なるか、注目だ。
3歳時の2021年にはクラシック三冠(皐月賞7着、日本ダービー16着、菊花賞5着)全てに出走。4歳になってからもオープンクラスで堅実に上位争いを演じ、重賞では2着1回(2024年チャレンジC)、3着3回(2024年、2025年小倉記念、2025年新潟記念)とあと少しのレースが続く。全5勝を2000メートルと2200メートルの距離で挙げているが、2022年のオープン特別・丹頂S(札幌・芝2600メートル)で2着。3走前には2500メートル戦の目黒記念で4着に健闘しており、長めの距離もこなせる馬。今回の2400メートルへの不安はなさそうだ。
(寺下 厚司)
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