伏兵が2着や3着に食い込むケースが多い

過去10年の優勝馬はいずれも単勝5番人気以内だった一方で、2着と3着には6番人気以下の馬が5頭ずつ入っている。2着と3着がともに6番人気以下だったケースも3回あるので、手広く流した方がよさそうだ。〔表1〕

前走が未勝利戦だった馬はタイム差がカギ

過去10年では新馬戦から臨んだ馬が3着以内に17頭入り、3着内率は30.4%を記録している。前走が未勝利戦だった馬は全体の成績こそ目立つものではないが、前走で0.5秒以上のタイム差をつけて勝利していた馬は〔2・3・0・7〕となり、3着内率は41.7%まで上昇する。一方、0.4秒差以下での勝利だった馬は〔0・0・2・22〕と苦戦している。〔表2〕

8月デビューの馬に注目

過去10年の出走馬のデビュー月別成績を調べると、6月デビューだった馬は勝利がないうえに好走率もいまひとつ。好走率が最も高いのは8月デビューの馬で、昨年も8月デビュー馬がワンツーフィニッシュを決めている。ちなみに、8月デビュー馬で2着と3着に入った6頭はいずれも単勝7番人気以下だったので、人気薄の馬を狙う際も8月デビュー馬を重視したい。〔表3〕

位置取りと末脚が重要

2015年から2024年の7月と8月に行われた中京・芝1400メートルの2歳戦において、4コーナーの通過順が3番手以内だった馬と4番手以下だった馬では勝率に大きな差が見られる。距離は異なるが、中京で行われた昨年の優勝馬エイシンワンドも4コーナーを2番手で通過していた。〔表4〕

また、2015年から2024年の7月と8月に行われた中京・芝1400メートルの2歳戦において、上がり3ハロンタイムの推定順位が2位以内だった馬と3位以下だった馬では勝利数および勝率に大きな差がある。昨年の優勝馬エイシンワンドも出走馬中2位の上がり3ハロンタイム（推定）をマークしていた。ちなみに、エイシンワンドは前走（中京・芝1200メートル）でも4コーナー2番手から上がり3ハロンメンバー中推定1位の末脚を使って勝利していたので、前走のレースぶりも参考にできそうだ。〔表5〕

（高那実　マヤ）