今週の注目レース

中京2歳ステークス(GⅢ)

中京競馬場 1400メートル(芝)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

写真をクリックすると、詳細がご覧いただけます。また、詳細の馬名をクリックすると、競走馬情報がご覧いただけます。

マイケルバローズ

牡2歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:アルーリングハート
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

約1か月前に行われた本舞台のデビュー戦を1番人気で勝利。スムーズに好位を確保し、最後は勝負根性を発揮した。キャリアの浅い2歳馬同士の重賞において、舞台経験があることはプラスと言えるだろう。

早い時期から活躍する血統。祖母アルーリングボイスは2005年小倉2歳Sで重賞初制覇を飾り、曽祖母アルーリングアクトも1999年の小倉3歳Sを制した。本馬も7月のメイクデビュー中京(芝1400メートル)で初陣勝ち。スタートして好位を確保し、直線では内外から迫るライバルたちとの追い比べを制した。勝利に導いた川田将雅騎手は「調教の段階からいい動きができていて、まだそれに見合う走りはできなかったですけど、徐々に成長して出せるようになればと思います」と期待を寄せた。初めての重賞挑戦でも、素質は通用するはずだ。

スターアニス

牝2歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ドレフォン
  • 母:エピセアローム
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

デビュー2戦目の前走は好位から抜け出し、7馬身差の圧勝。勝ち時計の1分08秒0は、今夏の小倉・芝1200メートルの2歳戦で最速だった。余裕のある勝ち方からも、200メートルの距離延長は対応可能だろう。

6月のメイクデビュー小倉(芝1200メートル)は、中団からメンバー中最速タイの上がり3ハロン34秒5(推定)を発揮するも5着。中1週のレース間隔で挑んだ同舞台の2戦目は好位で流れに乗り、直線ではタマモイカロス以下に7馬身差をつけて快勝した。母エピセアロームは2011年の小倉2歳Sを勝つなど早い時期から活躍。今回は前走から200メートルの距離延長となるが、母はマイル戦で勝ち上がり、2012年チューリップ賞でも2着。オープンクラスで活躍する半兄バルサムノート(父モーリス)は1400メートル以上で4勝と、血統的にはこなせる下地があると言える。

パープルガーネット

牝2歳

調教師:森一誠(美浦)

  • 父:モーリス
  • 母:コーディエライト
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

デビュー勝ちは今回と同じ左回りの芝1400メートル戦(東京)。レースは残り300メートル付近で前にスペースができると、鋭く伸びて抜け出した。負かした馬のうち3頭が次走で勝ち上がっており、レベルの高い一戦だった。

6月のメイクデビュー東京(芝1400メートル)は中団追走から直線で馬群をさばいて差し切りV。17頭立ての多頭数にも対応し、レースセンスの良さを見せつけた。勝利に導いたC.ルメール騎手は「スタートも良かったですし、乗りやすかったです。直線でスペースが空いたら切れ味もありました」と評価した。母コーディエライトはデビュー2戦目の中京・芝1400メートルで6馬身差の圧勝劇を演じると、新潟2歳S2着、ファンタジーS2着と2歳重賞で連続連対、3歳春には桜花賞(16着)にも駒を進めた。早くから活躍できる血統で、本馬もここで重賞初制覇を狙う。

キャンディード

牡2歳

調教師:松下武士(栗東)

  • 父:トーセンラー
  • 母:ストロボフラッシュ
  • 母の父:Speightstown
ここに注目!

デビュー戦は最内枠からロスなく立ち回り、直線で粘る逃げ馬をきっちり捕らえて1馬身差でV。3着馬はさらに7馬身離れるほどの一騎打ちを制した。そのレースぶりからも、200メートルの距離延長は問題なさそうだ。

エンジンがかかってからの瞬発力は圧巻だった。メイクデビュー小倉(芝1200メートル)は、逃げ馬がしぶとく粘る展開のなか、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒6(推定)を発揮して鮮やかに差し切り勝ち。勝利に導いた松山弘平騎手は「初めてで集中力がなかったですけど、能力で勝ち切ってくれました。強かったですね。次はもうひとつ良くなると思います」と、使った上積みに期待していた。8月20日の1週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロン52秒8、ラスト1ハロンも12秒0の好時計をマーク。期待通りの上昇カーブを描き、重賞に初挑戦する。

コラルリーフ

牝2歳

調教師:佐藤悠太(栗東)

  • 父:ビッグアーサー
  • 母:フロレンザール
  • 母の父:ベルシャザール
ここに注目!

メイクデビュー小倉(芝1200メートル)では、レースの上がり2ハロンが11秒5、11秒4の加速ラップを差し切って勝利。2着タマモイカロス、5着スターアニスはその後に勝ち上がり、ここにエントリーしてきている。本馬の素質は重賞でも通用するはずだ。

デビュー前から調教の動きが光っていた素質馬。6月のメイクデビュー小倉は、好位追走から直線で鋭く伸びて差し切った。騎乗した幸英明騎手は「すごくセンスのある内容でした。今後につながりそうです」と勝ちっぷりを評価した。ビッグアーサー産駒は今年、カンチェンジュンガ(阪急杯)、トウシンマカオ(京王杯スプリングC)が芝1400メートルの重賞を制覇。血統的にも200メートルの距離延長にも対応可能だろう。8月21日の1週前追い切りでは、栗東CWコースでしっかりと負荷をかけられて5ハロン66秒5をマーク。初戦以上に走れる態勢が整っていそうだ。

タマモイカロス

牡2歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:デクラレーションオブウォー
  • 母:タマモブリリアン
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

小倉・芝1200メートルのデビュー2戦はどちらも2着だったが、距離を延ばした本舞台の前走で初勝利。2番手から鮮やかに抜け出し、断然の1番人気に応えた。同じ舞台で重賞初制覇なるか、注目だ。

デビュー3戦目だった本舞台の前走で初勝利。レースは5頭立ての少頭数だったが、2番手追走から手応え良く抜け出し3馬身1/2差の快勝だった。レースの上がり2ハロンは10秒9、11秒1の好ラップ。ラストの瞬発力も光っていた。母系からは短距離路線で活躍する馬が出ており、近親のアースソニックは2013年京阪杯Vなど短距離で通算6勝、近親タマモブラックタイは本舞台の2023年ファルコンSを勝っている。本馬は520キログラムを超える大型馬で、実戦を使いながらパフォーマンスを上げてきている印象。重賞でも十分にチャンスがありそうだ。

ジュジュドール

牝2歳

調教師:西園翔太(栗東)

  • 父:レイデオロ
  • 母:エクシードリミッツ
  • 母の父:Exceed And Excel
ここに注目!

メイクデビュー小倉(芝1200メートル)は好スタートからハナに立ち、最後まで余力ある手応えで2馬身1/2差の快勝。1分11秒2の勝ち時計は目立たないが、センスが光る勝ちっぷりだった。ここもスピードを生かして粘り込む。

7月のメイクデビュー小倉は、1番人気に応えて鮮やかに逃げ切った。抜群のスタートセンスで先手を奪うと、直線は軽く仕掛けた程度で後続を完封。勝利に導いた松山弘平騎手は「返し馬から芝の走りが良く、スピードのある馬だと感じました。スタートが良くて先手を取る形。スピード馬で、小倉の軽い芝も向いていたと思います」と振り返った。母エクシードリミッツも現役時代に非凡な先行力を発揮し、芝の1200メートル以下で通算3勝をマーク。本馬もスピードタイプだけに、前走から200メートルの距離延長に対応できるかがポイントになる。

ナムラドロン

牡2歳

調教師:鈴木孝志(栗東)

  • 父:ダノンスマッシュ
  • 母:ナムラヒラリー
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

メイクデビュー小倉(芝1200メートル)は外枠から先行集団につけ、ゴール前の接戦を制してV。新種牡馬ダノンスマッシュ産駒のJRA勝ち上がり第1号となった。追ってしっかり伸びたレースぶりを思えば、200メートルの距離延長にも対応可能だろう。

メイクデビュー小倉は、スタートを決めて先頭集団の外を追走。直線で馬場の真ん中から脚を伸ばすと、最後は3頭の追い比べをクビ差で制した。騎乗した松山弘平騎手は「外枠の分、前半は少しロスがありました。能力がある馬なので、(内から)3頭目を回っても、しっかり押し切る強い内容でした」と回顧した。母ナムラヒラリー(2勝)、半兄ナムラフランク(父ミッキーアイル、5勝)はダート1200メートル戦で全ての勝ち星を挙げているが、本馬は素軽い走りをするタイプで、芝向きの印象を受ける。ここでもしぶとさを発揮して上位争いに加わりたい。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

ページトップへ戻る
表示モード: