今週の注目レース

新潟2歳ステークス(GⅢ)

新潟競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 2歳オープン

データ分析

比較的順当な決着となる年が多い真夏の2歳重賞

2024年の新潟2歳Sは、単勝オッズ11.7倍(6番人気)のトータルクラリティが1着、同2.6倍(1番人気)のコートアリシアンが2着、同9.0倍(5番人気)のプロクレイアが3着となり、3連単の配当は2万2180円にとどまった。2023年こそ18万1860円とやや高めの配当で決着したものの、2018年から2022年まで5年連続で3連単の配当が2万円を下回るなど、近年は堅く収まりがちだ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

上位人気馬は堅実

過去10年の単勝人気別成績を見ると、3着以内馬30頭のうち19頭を3番人気以内の馬が占めている。一方、6番人気から10番人気の馬は3着内率が12.0%に、11番人気以下の馬は同3.1%にとどまっている。まずは前評判の高い馬をひと通りチェックしておきたい。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4-3-0-3 40.0% 70.0% 70.0%
2番人気 1-1-4-4 10.0% 20.0% 60.0%
3番人気 3-2-1-4 30.0% 50.0% 60.0%
4番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
5番人気 0-1-1-8 0% 10.0% 20.0%
6〜10番人気 1-2-3-44 2.0% 6.0% 12.0%
11番人気以下 0-1-0-31 0% 3.1% 3.1%

外寄りの枠に入った馬が優勢

過去10年の枠番別成績を見ると、3着以内馬30頭のうち23頭を5枠から8枠の馬が占めている。一方、1枠から4枠の馬はそれぞれ3着内率がやや低い数値にとどまっている。外寄りの枠が優勢なレースとみるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕枠番別成績(過去10年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 2-0-0-10 16.7% 16.7% 16.7%
2枠 0-0-2-12 0% 0% 14.3%
3枠 1-0-0-13 7.1% 7.1% 7.1%
4枠 0-0-2-12 0% 0% 14.3%
5枠 1-1-2-12 6.3% 12.5% 25.0%
6枠 3-2-0-15 15.0% 25.0% 25.0%
7枠 1-6-2-12 4.8% 33.3% 42.9%
8枠 2-1-2-16 9.5% 14.3% 23.8%

前走マイル以上の馬が中心

過去10年の前走の距離別成績を見ると、3着以内馬30頭のうち24頭を1600メートル以上だった馬が占めている。一方、1600メートル未満だった馬は3着内率が9.8%にとどまっている。1600メートル以上のレースから臨む馬が中心といえそうだ。〔表3〕

〔表3〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
1600m未満 2-2-2-55 3.3% 6.6% 9.8%
1600m以上 8-8-8-47 11.3% 22.5% 33.8%
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過去の傾向から有力馬を絞り込みたい

過去9年の優勝馬9頭は、いずれも前走の単勝人気が3番人気以内だった。また、この9頭は前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が2位以内だった点、前走の出走頭数が10頭以上だった点も共通している。これらの傾向も踏まえたうえで有力候補を絞り込むべきだろう。〔表4〕

(伊吹 雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表4〕優勝馬の前走の単勝人気、前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位、前走の出走頭数(過去9年)
優勝馬 前走の単勝人気 前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 前走の出走頭数
2016年 ヴゼットジョリー 3番人気 1位 18頭
2017年 フロンティア 1番人気 2位 12頭
2018年 ケイデンスコール 1番人気 1位 11頭
2019年 ウーマンズハート 3番人気 1位 16頭
2020年 ショックアクション 3番人気 1位 18頭
2021年 セリフォス 1番人気 2位 10頭
2022年 キタウイング 3番人気 1位 10頭
2023年 アスコリピチェーノ 1番人気 1位 16頭
2024年 トータルクラリティ 2番人気 1位 10頭

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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