今週の注目レース

新潟2歳ステークス(GⅢ)

新潟競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

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フェスティバルヒル

牝2歳

調教師:四位洋文(栗東)

  • 父:サートゥルナーリア
  • 母:ミュージアムヒル
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

半兄ミュージアムマイル(父リオンディーズ)は今年の皐月賞馬。本馬は1番人気に支持されたメイクデビュー阪神(芝1600メートル)で、評判に違わぬ走りを見せて初陣を飾った。ポテンシャルは高く、先々まで目が離せない存在だ。

6月22日のメイクデビュー阪神(芝1600メートル)はスタートで後手を踏んだが、二の脚で挽回して好位を追走した。スローペースでも道中の折り合いはスムーズ。外を回る正攻法のレース運びからラスト200メートルで先頭に躍り出ると、最後は内で粘るアルバンヌを力でねじ伏せて快勝した。騎乗した坂井瑠星騎手は「少し気が入っているところはありましたが、色々な経験をさせながら結果を出せたのは良かったです。今後も楽しみです」と、将来性の高さに太鼓判を押している。半兄ミュージアムマイルに勝るとも劣らない素質を秘めており、重賞でも主役の座は譲れない。

リアライズシリウス

牡2歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ポエティックフレア
  • 母:レッドミラベル
  • 母の父:ステイゴールド
ここに注目!

メイクデビュー東京(芝1600メートル)は7馬身差の快勝。8月13日の追い切りでは、年長馬を豪快に突き放して好タイムを出しており、状態面の上積みが十分に見込めそうだ。良馬場の時計勝負は未知数だが、将来性は相当に高い。

1番人気に支持された6月15日のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、二の脚を利かせてハナを奪うと、マイペースの逃げ。稍重のタフな馬場コンディションのなか、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒8でまとめ、直線では後続を突き放す一方の独走で7馬身差の完勝だった。騎乗した津村明秀騎手は「レースでは少し物見をしたくらいで、あとは気になるところもなかったです。直線で後続を突き放したように、いい勝ち方でした」と、高評価を与えている。見映えのする好馬体と迫力満点のフットワークからも、大物感はたっぷり。今後の活躍を占う意味で重要な一戦になりそうだ。

サンアントワーヌ

牝2歳

調教師:鹿戸雄一(美浦)

  • 父:ドレフォン
  • 母:サンティール
  • 母の父:ハービンジャー
ここに注目!

均整の取れた好馬体で、フットワークは柔軟性に富んでおり、ポテンシャルは相当。デビュー戦ではテンションの高さがあっただけに、当日の気配は鍵になるが、本レースに照準を合わせて仕上げに抜かりはない。

1番人気に支持された6月14日のメイクデビュー東京(芝1400メートル)は、外枠(8枠9番)からジワッと前に取りつき、2番手をキープ。スローペースでもピタリと折り合って、道中の手応えは十分。残り400メートル付近で先頭に躍り出ると、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒9(推定)の末脚で後続を突き放して4馬身差で快勝した。騎乗したD.レーン騎手は「直線で先頭に立ってからは若さを見せていましたが、経験を積んでいけば良くなりそうです」と、今後の成長に期待を寄せている。レースセンスに優れており、200メートルの距離延長でさらにパフォーマンスを上げても不思議はない。

サノノグレーター

牡2歳

調教師:尾形和幸(美浦)

  • 父:グレーターロンドン
  • 母:メメクザリアーナ
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

6月8日のメイクデビュー東京を左前肢跛行のため出走取消。仕切り直しの前走(東京・芝1600メートル)は順調とは言えない臨戦過程だったが、非凡な瞬発力を発揮して見事に優勝した。重賞でどこまで通用するのか、注目の一戦になりそうだ。

6月22日のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、出脚がつかず、スッと控えて後方待機策。4コーナーから徐々に外へ持ち出されると、レースの上がり3ハロンタイムを1秒2上回る33秒9(推定)の末脚で一完歩ごとに差を詰め、ゴール寸前で逃げ粘るマゲバスピードを捕らえて勝利を飾った。デビュー時は坂路のみの追い切りだったが、この中間はウッドチップコース併用で攻めを強化し、状態面の上積みは十分。ここは重賞で素質馬がそろったが、父グレーターロンドン譲りの瞬発力を秘めており、有力候補の一頭に挙げられる。

ヒルデグリム

牝2歳

調教師:小野次郎(美浦)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:ナーゲルリング
  • 母の父:レッドスパーダ
ここに注目!

父ゴールドシップの現役時代は気難しさがあって個性派だったが、本馬は素直な気性で、操縦性の高さはデビュー戦で証明済み。実戦を経験して調教の動きがグンと良くなっており、重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。

7月26日のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、二の脚を利かせて前に取りつくが、他馬の動きもあり、1列ほど下げて中団のインを追走。直線に入ってから徐々に外へ出し、残り400メートル付近で進路を確保すると、上がり3ハロン33秒1(推定)の末脚で弾けるように突き抜けて2馬身1/2差で快勝した。騎乗した石神深道騎手は「競馬センスが良く、すごく乗りやすいです。折り合いがつき、しっかり反応して抜け切ってくれました」と称賛を送っている。初戦が減量騎手起用で、今回は斤量増が鍵になるが、本レースと同舞台で勝ち上がった点は強みになりそうだ。

タイセイボーグ

牝2歳

調教師:松下武士(栗東)

  • 父:インディチャンプ
  • 母:ヴィヤダーナ
  • 母の父:Azamour
ここに注目!

デビュー2戦目のオープン特別・ダリア賞(新潟・芝1400メートル)で2着に好走。猛暑のなか中1週の臨戦過程で当日の気配は鍵になるが、今回のメンバーでは実績面で一歩リードしている、父譲りの瞬発力は互角以上だろう。

6月21日のメイクデビュー阪神(芝1400メートル)は、前2頭が競り合うなかで、離れた3番手を追走。直線では逃げ粘るジェイストリーク(2着)をなかなか捕まえ切れず、外からはビッグヒーロー(3着)にも迫られたが、最後は3頭の追い比べを制して初陣を飾った。前走のオープン特別・ダリア賞は、スタートで後手を踏み後方待機策。スローペースでハッピーエンジェルの逃げ切りを許したが、3コーナー過ぎから一気に押し上げ、直線でも長くいい脚を使って2着まで追い上げた。前走のレース内容なら、200メートルの距離延長も外回りへのコース替わりもプラスに働きそうだ。

タイセイフレッサ

牝2歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:キズナ
  • 母:キャシーズソング
  • 母の父:Candy Ride
ここに注目!

一戦ごとにパフォーマンスを上げ、デビュー3戦目の未勝利(新潟・芝1400メートル)で初勝利をマーク。今回が夏場4戦目、中1週のローテーションで疲労度が鍵になるが、重賞でもポテンシャルは引けを取らない。

7月6日のメイクデビュー福島(芝1200メートル)は2着、続く未勝利(福島・芝1200メートル)でも2着に入った。距離延長となった前走の未勝利は、脚をためて中団のインを追走。直線に入ってから2頭分ほど外へ持ち出すと、レースのラスト2ハロンが11秒9、11秒5の加速ラップを鮮やかに差し切って初勝利を飾った。レースセンスに優れ、展開に左右されない自在性がありそう。父キズナ(2013年日本ダービー優勝)の血統面から、さらなる距離延長も問題ないだろう。1戦1勝の馬が多いなかで、キャリア3戦の経験値は強みになる。

メーゼ

牝2歳

調教師:菊沢隆徳(美浦)

  • 父:Disco Partner
  • 母:マーケットレガシー
  • 母の父:Gio Ponti
ここに注目!

父Disco Partnerはアメリカの芝短距離で重賞2勝を挙げ、ブリーダーズCターフスプリント(G1)で2年連続3着に入った活躍馬。日本でデビューした産駒は本馬が初となる。父譲りのスピードを武器に、重賞タイトル獲得を狙う。

6月28日のメイクデビュー福島(芝1200メートル)は、逃げ馬がハイペースで飛ばす展開。本馬は好位でいくらか追走に忙しそうな面を見せたが、直線では一完歩ごとに差を詰め、ゴール寸前で先頭をきっちりと捕らえて勝利した。騎乗した菊沢一樹騎手は「調教が優秀で、レースでも落ち着いて走れました。道中はフワフワするところもありましたが、最後はしっかり伸びてくれました。この感じなら距離が延びても大丈夫です」とコメントしており、400メートルの距離延長も問題なさそうだ。重賞挑戦に加えて素質馬がそろった今回は、試金石の一戦になる。

(京増 真臣)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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