2024年のレパードSで重賞初制覇を果たしたミッキーファイトは、その後も同年の名古屋大賞典、2025年のアンタレスSと帝王賞を制した。3歳ダート三冠競走の最終戦であるジャパンダートクラシックはもちろん、今後の古馬ダート戦線を占ううえでも見逃せない一戦だ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。
過去10年の単勝人気別成績を見ると、3着以内馬30頭のうち18頭を5番人気以下の馬が占めている。1番人気馬は3着内率70.0%とまずまずの成績を収めているが、人気薄の馬もしっかりチェックしておきたい。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 3-3-1-3 | 30.0% | 60.0% | 70.0% |
2番人気 | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
3番人気 | 0-2-0-8 | 0% | 20.0% | 20.0% |
4番人気 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
5番人気 | 2-0-1-7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
6〜10番人気 | 3-2-5-40 | 6.0% | 10.0% | 20.0% |
11番人気以下 | 1-2-2-43 | 2.1% | 6.3% | 10.4% |
過去10年の前走の競馬場別成績を見ると、前走がJRA以外の競馬場だった馬が3着内率39.3%と優秀な成績を収めている。地方や海外のレースから臨む馬は、上位に食い込む可能性が高いとみておきたい。〔表2〕
前走の競馬場 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
JRAの競馬場 | 8-6-5-101 | 6.7% | 11.7% | 15.8% |
JRA以外の競馬場 | 2-4-5-17 | 7.1% | 21.4% | 39.3% |
過去5年の前走の着順別成績を見ると、3着以内馬15頭のうち14頭は前走で5着以内だった。2019年以前は6着以下だった馬もそれなりに好走していたが、近年の傾向を重くみるならば、直近の結果を素直に評価した方がよさそうだ。〔表3〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 2-3-3-33 | 4.9% | 12.2% | 19.5% |
2着 | 0-0-1-5 | 0% | 0% | 16.7% |
3着 | 2-0-0-0 | 100% | 100% | 100% |
4着 | 1-0-1-3 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
5着 | 0-1-0-2 | 0% | 33.3% | 33.3% |
6着以下 | 0-1-0-17 | 0% | 5.6% | 5.6% |
過去5年の優勝馬5頭は、いずれも前走の着順が4着以内だった。まずは〔表3〕で挙げた傾向を考慮するべきだろう。また、この5頭は前走が2勝クラス以上だった点、前走の4コーナーの通過順が2番手から9番手だった点も共通している。これら3つの要素を満たす馬の成績は〔5・1・3・14〕とある程度絞り込めるので、これらのポイントをチェックしておきたい。〔表4〕
(伊吹 雅也)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年 | 優勝馬 | 前走の着順 | 前走 | 前走の4コーナーの通過順 |
---|---|---|---|---|
2020年 | ケンシンコウ | 3着 | 重賞 | 9番手 |
2021年 | メイショウムラクモ | 1着 | 2勝クラス | 2番手 |
2022年 | カフジオクタゴン | 1着 | 2勝クラス | 2番手 |
2023年 | ライオットガール | 4着 | 3勝クラス | 8番手 |
2024年 | ミッキーファイト | 3着 | 重賞 | 6番手 |
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