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牡7歳
調教師:上村洋行(栗東)
昨年初戦の東海Sを制し、秋の日本テレビ盃(JpnⅡ・船橋・ダート1800メートル)ではウシュバテソーロを退けて重賞2勝目を挙げた。今年も前走のかしわ記念(JpnⅠ・船橋・ダート1600メートル)で2着に入っており、年齢的な衰えは皆無だ。
7歳初戦となった2走前のフェブラリーSは、2番手追走から直線で粘りを欠いて13着に敗れたが、コーナー通過2回の1600メートルはやや不向きで、度外視できる結果だろう。前走のかしわ記念(JpnⅠ)は、好スタートからハナを奪い、道中はマイペースの逃げ。直線ではシャマルとの激しい追い比べからゴール寸前で競り負けるも、コスタノヴァ(3着)以下の追い上げを退けて0秒1差の2着に好走した。そこから約3か月の休み明けになるが、ここを目標に熱心な乗り込みを消化。59キログラムの斤量を背負うが、持ち前のスピードと先行力を生かせる札幌・ダート1700メートルなら、首位争いが濃厚だ。
牡4歳
調教師:四位洋文(栗東)
昨年夏にダートへ矛先を向けてから4連勝。近2走はマーチS3着、平安S2着と重賞で好走を続けており、ダートではまだ底を見せていない。デビュー当時からひと回り増えた馬体重が優れた成長力の証で、今後のさらなる飛躍を期待したい。
重賞初挑戦となった2走前のマーチSは、好スタートを決めるとピュアキアン(11着)にハナを譲って2番手をキープ。3コーナー手前からマテンロウスカイ(2着)が動く厳しい展開だったが、直線ではしぶとく脚を伸ばしてクビ+クビ差の3着に入った。前走の平安Sは、他馬の出方をうかがいながら好位集団で折り合いに専念。スローペースとなり、優勝馬アウトレンジとは位置取りの差も出たが、直線で外へ出すと懸命に脚を伸ばし、ゴール寸前でレヴォントゥレット(3着)をかわして2着まで追い上げた。3度目の重賞参戦は昨夏に連勝を決めた得意舞台。ここで初タイトル獲得を狙う。
牡4歳
調教師:鹿戸雄一(美浦)
今年のダービー卿チャレンジTで待望の重賞タイトルを獲得。今回は初ダートで試金石の一戦になるが、半兄ライツフォル(父ミッキーアイル)がダートで5勝を挙げていることからも、この条件でグンとパフォーマンスを上げても不思議はない。
断然の1番人気に支持された2走前のダービー卿チャレンジTは、出脚が鈍く中団のインを追走。馬群が固まり厳しい競馬となったが、直線では内ラチ沿いを狙って狭いスペースをさばくと、ラスト100メートル付近で先頭へ。最後はコントラポストとの追い比べを制して、待望の重賞初制覇を達成した。前走の安田記念は直線で伸びを欠いて17着に敗れたが、GⅠ初挑戦だったことを踏まえれば悲観するレース内容ではないだろう。伯母はGⅠ、G1計2勝のディアドラだが、近親にノーザンリバーやランフォルセなど、ダートの活躍馬も出ており、本馬もダート適性はありそうだ。
牡5歳
調教師:斎藤誠(美浦)
3歳時のユニコーンSで3着に入って素質の片りんを示していた馬。2走前のマーチSで重賞初制覇を飾り、本格化を遂げている。前走の平安Sは展開不向きで9着に敗れたが、ここは改めて注目したい。
5歳初戦となった3走前のオープン特別・アルデバランS(京都・ダート1900メートル)で、モンブランミノルとの追い比べを制して5勝目をマーク。2走前のマーチSは中団を追走。4コーナーではモタれる面を見せてスッと反応できなかったが、直線でエンジンがかかると一完歩ごとに差を詰め、ゴール寸前でマテンロウスカイ(2着)を捕らえて待望の重賞タイトルを獲得した。前走の平安Sはスローペースの瞬発力勝負となったなか9着に敗れたが、末脚不発と敗因は明白。今回は札幌・ダート1700メートルへの対応が鍵になりそうだ。
せん6歳
調教師:松永幹夫(栗東)
昨年の中山記念で重賞制覇を達成。初ダートとなった前走のマーチSでは、59キログラムのトップハンデを背負いながらクビ差の2着に好走した。気性面の難しさもあってアテにしづらいが、今回も目が離せない存在だ。
6歳初戦となった3走前の東京新聞杯は、59キログラムの斤量を背負って勝ち馬から0秒3差の5着に健闘。続く中山記念は直線で伸びを欠いて9着に敗れた。初ダートとなった前走のマーチSは、9番人気での出走。スタート後、スッと前に取りつくと、1コーナー手前で内に潜り込んで折り合いに専念。ハイペースとなったなか、3コーナー手前でインから早めに先頭へ。直線ではブライアンセンスの決め手に屈したが、追いすがるロードクロンヌを振り切って2着に好走した。ダート2戦目の今回は、前走以上のパフォーマンスが期待できそうだ。
牡5歳
調教師:池添学(栗東)
2022年のホープフルSでGⅠタイトルを獲得。ダートでもチャンピオンズCで2年連続3着の成績があり、芝・ダートを問わない活躍を見せている。UAE遠征を見送って約5か月半の休み明けになるが、力を出せる態勢が整っていそうだ。
3走前のチャンピオンズCは、脚をためて後方待機策。直線では内ラチ沿いを狙い、2着馬ウィルソンテソーロに次ぐ上がり3ハロン36秒4(推定)の末脚で3着に追い上げた。それまでは先行策で良績を残してきただけに、控える競馬ができて脚質に幅が出たことは収穫だった。続くプロキオンSは、3番手のインを追走。サンデーファンデーの逃げ切りを許したが、最後はサンライズジパング(2着)と併せるように脚を伸ばして3着に好走した。前走のフェブラリーSは11着に敗れたが、今回のメンバーでは実績が一枚上と言えるだけに、巻き返し必至だ。
牡5歳
調教師:黒岩陽一(美浦)
3歳時は海外遠征を経験し、帰国後のユニコーンSで初の重賞タイトルを獲得。そこから2年以上勝ち星から遠ざかっていたが、前走の大沼S(リステッド・函館・ダート1700メートル)を快勝し、復活を印象付けている。
5歳初戦となったすばるS(リステッド・中京・ダート1400メートル)は、スタートの出遅れも響いて11着だったが、約3か月半の休養で立て直した2走前のオアシスS(リステッド・東京・ダート1600メートル)では、好位からしぶとく脚を伸ばして4着に入った。前走の大沼S(リステッド)は、出脚を利かせて2番手をキープ。向正面でペプチドソレイユ(4着)がまくり、前へ行った組には厳しい展開になったが、ラスト200メートル付近で先頭に躍り出ると、後続を突き放して2馬身1/2差で快勝した。前走勝ちの勢いに乗って、2023年ユニコーンS以来となる重賞2勝目を狙う。
牡6歳
調教師:小西一男(美浦)
昨年のエルムSでは、ゴール寸前でドゥラエレーデを捕らえて重賞3勝目をマーク。マーチSからエルムSへの臨戦過程は昨年同様で、間隔は空いているが、調教では好調時と遜色のない動きを見せている。仕上げに抜かりはなさそうだ。
チャンピオンズC(8着)以来、約3か月の休み明けとなった2走前のかきつばた記念(JpnⅢ・名古屋・ダート1500メートル)は好位を追走。3、4コーナーでスッと反応できず、一度は前から離されたが、直線で猛然と追い上げてクビ+クビ差3着。上位2頭よりも重い58キログラムの斤量を背負っていたことからも、「負けてなお強し」を印象づけた。前走のマーチSは好位に取りついたが、勝負どころでの反応がいまひとつ。4コーナーでは後退してきた馬をさばき切れず9着に敗れたが、59キログラムのトップハンデを背負っていただけに、度外視できる結果だろう。ここは好メンバーがそろったが、昨年の優勝馬として侮れない存在だ。
(京増 真臣)
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