サマー2000シリーズの開幕戦となる当レースは負担重量がハンデキャップで争われる。過去10年の優勝馬を見ると、ハンデが53キログラム以下だった馬と、トップハンデだった馬は勝っておらず、優勝馬10頭は全てハンデが54キログラムから57.5キログラムの範囲だった。過去10年の結果から、好走馬に共通するポイントを探ってみた。
過去10年で単勝5番人気以内の馬が8勝を挙げている。その一方で、6番人気以下の馬が2着7回3着6回、そのうち10番人気以下の馬が2着5回3着3回と、下位人気馬が2着や3着に食い込むケースが多い。過去10年で5番人気以内の馬が3着以内を占めたのは2023年の一度だけで、3着以内馬延べ30頭中15頭が6番人気以下の馬であることから、下位人気の馬にも注目しておくべきだろう〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
5番人気以内 | 8-3-4-35 | 16.0% | 22.0% | 30.0% |
6〜9番人気 | 1-2-3-34 | 2.5% | 7.5% | 15.0% |
10番人気以下 | 1-5-3-60 | 1.4% | 8.7% | 13.0% |
過去10年で3歳馬は2頭しか出走していないが、3歳馬と4歳馬は3着内率で5歳以上の馬を上回っている。その一方で、3着以内馬の数では6歳馬が最多の11頭であるほか、連対馬20頭中12頭が6歳以上の馬となっている。ベテラン勢からも目が離せないだろう。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 0-0-1-1 | 0% | 0% | 50.0% |
4歳 | 3-2-2-20 | 11.1% | 18.5% | 25.9% |
5歳 | 2-1-4-37 | 4.5% | 6.8% | 15.9% |
6歳 | 4-4-3-38 | 8.2% | 16.3% | 22.4% |
7歳以上 | 1-3-0-33 | 2.7% | 10.8% | 10.8% |
過去10年の前走の着順別成績では、前走で5着以内だった馬が6勝を挙げるなど3着以内が13回となっているが、3着内率では6着から9着だった馬がわずかに上回っている。10着以下に敗れていた馬の3着以内が8回あることからも、前走の着順を気にしすぎる必要はなさそうだ。〔表3〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
5着以内 | 6-3-4-53 | 9.1% | 13.6% | 19.7% |
6〜9着 | 3-4-2-33 | 7.1% | 16.7% | 21.4% |
10着以下 | 1-3-4-43 | 2.0% | 7.8% | 15.7% |
過去10年の優勝馬10頭のうち7頭は、GⅠを除く直近のレースでGⅡかGⅢに出走して6着以内に入っていた。GⅡ・GⅢではなかった残り3頭のうち2頭は、そのレースで1着だった。GⅠを除く直近のレースがGⅡかGⅢであれば6着以内、それ以外のレースなら1着であった馬を優勝候補と考えたい。〔表4〕
(河野 道夫)
年度 | 優勝馬 | GⅠを除く直近のレース・着順 |
---|---|---|
2015年 | ダービーフィズ | GⅡ・6着 |
2016年 | マイネルミラノ | GⅢ・3着 |
2017年 | ルミナスウォリアー | GⅡ・5着 |
2018年 | エアアンセム | GⅢ・5着 |
2019年 | マイスタイル | オープン特別・9着 |
2020年 | アドマイヤジャスタ | GⅢ・6着 |
2021年 | トーセンスーリヤ | GⅢ・4着 |
2022年 | ハヤヤッコ | GⅡ・5着 |
2023年 | ローシャムパーク | 3勝クラス・1着 |
2024年 | ホウオウビスケッツ | オープン特別・1着 |
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