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牡5歳
調教師:上村洋行(栗東)
今年のGⅡ2レースは京都記念3着、阪神大賞典2着と3着以内に好走。5歳を迎えて本格化ムードが漂う。前走から距離は一気に短くなるが、芝2000メートルでも2勝を挙げており、対応可能だ。
3歳2月と遅めのデビュー。条件クラスで勝ち星を積み重ね、4歳の昨年秋に3勝クラス・高山S(中京・芝2000メートル)を勝ってオープンクラス入りを決めた。母マコトブリジャールも4歳時に3勝クラス(当時は1600万下)を勝ち、6歳時の2016年に福島牝馬SとクイーンSを連勝。母譲りの成長力を受け継いでいる印象だ。今年の京都記念は好位から粘って勝ち馬から0秒2差の3着に好走。前走の阪神大賞典は早めに動いて先頭に立つ積極的な立ち回りから2着に粘った。北海道でのレースは初めてとなるが、母が札幌で重賞制覇を飾っていることから、血統的に洋芝もこなせるはずだ。
牡6歳
調教師:橋口慎介(栗東)
今年初戦の中山金杯を勝ち、昨年の中京記念に続く重賞2勝目を挙げた。函館記念は2023年(6着)以来2度目の参戦となるが、当時よりも力をつけている印象だ。前述の重賞2勝はともにハンデ戦。同じくハンデ戦のここで3つ目のタイトルを狙う。
2021年7月にメイクデビュー函館(芝1800メートル)を勝ち上がり、GⅠ初挑戦だった朝日杯フューチュリティSでは4着に健闘。2歳時から非凡なポテンシャルを発揮していた。翌2022年に2勝、2023年にも2勝を挙げて着実にステップアップ。昨年の中京記念では初の重賞制覇を飾った。今年初戦の中山金杯は58キログラムのハンデを背負って押し切り、2000メートルでの初勝利をマーク。年齢を重ねて距離の融通が利くようになってきた。近2走の中山記念(12着)と大阪杯(15着)はともに2桁着順に敗れたが、ハンデ戦のGⅢで反撃に燃える。
せん6歳
調教師:中内田充正(栗東)
重賞に挑んだ4戦で唯一、3着以内に好走したのが昨年の函館記念。当時は先行した2頭が1着、3着に粘るなか、中団から器用に立ち回って2着に浮上した。相性のいい舞台で、重賞初制覇を狙う。
きょうだい6頭がオープンクラスまで出世しており、本馬も昨年の3勝クラス・スピカS(中山・芝1800メートル)を勝ってオープンクラス入りを決めた。昇級初戦で重賞に挑んだエプソムCは6着に敗れたが、続く函館記念では直線で鋭く伸び、ゴール手前で2着に浮上。前走の福島民報杯(リステッド・福島・芝2000メートル)は1番人気に支持され、後方から追い上げるも5着に敗れた。その後は本レースを目標に調整され、昨年同様、1週前追い切りを栗東トレーニング・センターで行ってから函館競馬場入り。リベンジVに向けて万全の態勢で挑む。
牡4歳
調教師:清水英克(美浦)
今年に入って条件クラスを2連勝し、勢いに乗る4歳馬。久々の重賞挑戦だった前走の新潟大賞典は2番人気で8着に敗れたが、今回と同じ右回りのコースでは〔3・1・1・0〕と崩れておらず、巻き返し可能だ。
デビュー3戦目の昨年1月に初勝利を挙げ、昨年の共同通信杯で重賞に初挑戦。後方から追い上げて4着に健闘した。マークした上がり3ハロン32秒5(推定)のタイムはメンバー中最速。次走で皐月賞も制した1着ジャスティンミラノ、前年の朝日杯フューチュリティS勝ち馬で、その後GⅠ2勝を積み上げた2着ジャンタルマンタルを上回っており、世代屈指の切れ味を発揮したと言えるだろう。昨秋以降は条件クラスを使って勝ち星を積み重ね、今年2月の3勝クラス・アメジストS(東京・芝2000メートル)を勝ってオープンクラス入り。前走の新潟大賞典は末脚不発で8着に敗れたが、2戦連続の重賞挑戦で反撃なるか、注目だ。
牡4歳
調教師:須貝尚介(栗東)
これまで出走した重賞3レース(全てGⅡ)は昨年の京都新聞杯3着、今年の日経新春杯4着、阪神大賞典5着と、いずれも上位争いを演じている。初めてのGⅢでハンデ戦なら、重賞初Vのチャンスはあるはずだ。
2023年9月のデビューから7戦連続で3着以内を確保した堅実タイプ。昨年8月以降は条件戦を3連勝し、一気にオープンクラス入りを決めた。今年初戦の日経新春杯は1番人気に支持されるも4着。続く阪神大賞典も5着に敗れた。初めて中2週のレース間隔で挑んだ前走のオープン特別・大阪―ハンブルクC(阪神・芝2600メートル)は伸びを欠いて6着。その後は休養を取り、しっかり立て直してきた。所属する須貝尚介厩舎は函館記念でこれまで〔1・1・1・3〕の成績。15番人気で制した2020年アドマイヤジャスタ以来の勝利を目指す。
牡4歳
調教師:中村直也(栗東)
今年に入って条件クラスを2連勝し、前走では天皇賞・春(11着)に挑んだ。近走は長距離を中心に使われているが、芝2000メートル戦も〔2・2・0・1〕と好相性。距離短縮にも対応可能だ。
条件クラスで挙げた4勝は2着馬との着差が順に5馬身、3馬身、4馬身、5馬身と、派手な勝ちっぷりが光る。2連勝した年明けからの2戦は馬体重が18キログラム、6キログラムと連続で増え、540キログラムまでパワーアップ。迫力のある馬体で成長をアピールした。昨年の菊花賞(8着)以来2度目のGⅠ挑戦だった前走の天皇賞(春)は11着に敗れたが、GⅢのハンデ戦なら重賞初制覇のチャンスは十分にあるはず。昨年夏は札幌で3戦し、1勝クラス(札幌・芝2000メートル)は3馬身差の快勝だった。パワフルな走りからも洋芝は合っている。
牡5歳
調教師:昆貢(栗東)
北海道開催には4年連続で参戦。2年前の札幌記念では2着に好走した。昨年の函館記念は約9か月の休み明けで10着に敗れたが、今年は休み明けのエプソムC(11着)を1度使った上積みが見込めるだろう。
2歳時からオープンクラスで活躍し、重賞未勝利ながら2着4回とあと少しのレースが続く。2022年ホープフルSは逃げてハナ差の2着。翌年はクラシック三冠を皆勤し、3歳で古馬に挑んだ夏の札幌記念では2着に好走した。菊花賞(14着)後に長期休養へ入り、昨年の函館記念で復帰。2番人気に支持されるも10着に敗れた。約6か月ぶりだった今年初戦のエプソムCは11着と、4歳以降はなかなか順調に出走できていないが、休み明けを1度使われた今回は上昇ムードが漂う。所属する昆貢厩舎は、2019年マイスタイル以来の函館記念Vに挑む。
牡5歳
調教師:高木登(美浦)
今年3戦のうち、良馬場で行われた中山金杯、白富士S(リステッド・東京・芝2000メートル)では連続2着に好走。重馬場だった前走の金鯱賞では7着に敗れており、良馬場なら巻き返しが期待できるだろう。
昨年6月の3勝クラス・江の島S(東京・芝1800メートル)を逃げ切ってオープンクラス入り。約5か月の休養を挟んで重賞に挑戦した暮れのチャレンジCは6着に敗れたが、今年初戦の中山金杯では中団からよく追い上げて2着に好走した。続く白富士S(リステッド)は好位から粘って2着。自在性のある脚質はここでも大きな武器になるだろう。普段調整する美浦トレーニング・センターから当日輸送で臨める東京&中山競馬場ではトータル〔4・5・1・1〕の好成績。北海道のレースは初めてとなるが、競馬場に滞在してレースに臨む調整パターンは合うはずだ。
(寺下 厚司)
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