今週の注目レース

ラジオNIKKEI賞(GⅢ)

福島競馬場 1800メートル(芝)ハンデ 3歳オープン

データ分析

飛躍を期す3歳馬が集うハンデ重賞

ラジオNIKKEI賞は3歳限定の重賞では唯一、ハンデ戦として行われる。過去10年の3着以内馬30頭中13頭は重賞初挑戦での好走で、そのうち2018年2着のフィエールマンは続く菊花賞でGⅠウイナーに上り詰めている。他にはどのような特徴があるのか、過去10年の結果を調べてみた。

順当な決着は少ない

過去10年の優勝馬10頭中7頭は単勝3番人気以内だったものの、3着内率は5番人気以内の馬と6番人気から9番人気の馬で大きな差がない。3連単の配当が2万円を下回ったことはないことからも、ハンデ戦らしい波乱の可能性を秘めた一戦といえそうだ。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
2番人気 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
3番人気 3-0-0-7 30.0% 30.0% 30.0%
4番人気 1-3-0-6 10.0% 40.0% 40.0%
5番人気 0-0-3-7 0% 0% 30.0%
6〜9番人気 2-5-4-29 5.0% 17.5% 27.5%
10番人気以下 0-1-1-50 0% 1.9% 3.8%

ハンデ53キログラムの馬は軽視禁物

過去10年の負担重量別成績を調べると、優勝馬10頭中9頭が54キログラム以上だった。ただし、3着内率は53キログラムの馬も遜色ないうえ、3着以内に入った全9頭が単勝6番人気以下だったので、ハンデ53キログラムの馬は人気がなくても甘くみない方がいいだろう。〔表2〕

〔表2〕負担重量別成績(過去10年)
負担重量 成績 勝率 連対率 3着内率
52kg以下 0-0-1-20 0% 0% 4.8%
53kg 1-4-4-27 2.8% 13.9% 25.0%
54kg 3-4-2-31 7.5% 17.5% 22.5%
55kg 3-1-1-12 17.6% 23.5% 29.4%
56kg 2-1-2-16 9.5% 14.3% 23.8%
56.5kg以上 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%

オープン特別組が中心

過去10年の前走別成績を見ていくと、オープン特別組が最多の6勝を挙げている。レース別ではプリンシパルS組と白百合S組が3勝ずつ分け合っているので、この2レースから臨む馬は注目しておきたい。一方、GⅠから臨んだ馬は優勝がないが、2着に入った4頭中3頭が単勝9番人気以下だったことから、GⅠ組は人気がなくても軽視禁物だろう。〔表3〕

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表3〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 0-4-2-16 0% 18.2% 27.3%
GⅡ 1-0-1-16 5.6% 5.6% 11.1%
GⅢ 0-0-0-8 0% 0% 0%
オープン特別 6-2-1-22 19.4% 25.8% 29.0%
2勝クラス 0-0-1-3 0% 0% 25.0%
1勝クラス 3-4-5-45 5.3% 12.3% 21.1%
地方・海外のレース 0-0-0-2 0% 0% 0%
  • 注記:リステッドはオープン特別に含む
ウインファイブ対象レース
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前走の上がり3ハロン推定順位をチェック

当レースを勝ち切るには末脚が重要なようで、過去10年の優勝馬10頭のうち7頭は、出走馬中推定2位以内の上がり3ハロンタイムをマークしていた。そこで、前走の上がり3ハロン推定順位についても調べてみると、10頭中8頭が前走で同2位以内のタイムをマークしていた。過去10年で牝馬の優勝例がないことも踏まえると、1着候補を選ぶ際は前走で末脚が目立っていた牡馬を選ぶのがよさそうだ。〔表4〕

(高那実 マヤ)

〔表4〕優勝馬の性別と前走の上がり3ハロン推定順位(過去10年)
年度 優勝馬 前走の上がり3ハロン推定順位
2015年 アンビシャス 1位
2016年 ゼーヴィント 1位
2017年 セダブリランテス 2位
2018年 メイショウテッコン 2位
2019年 ブレイキングドーン 2位
2020年 バビット 6位
2021年 ヴァイスメテオール 1位
2022年 フェーングロッテン 2位
2023年 エルトンバローズ 2位
2024年 オフトレイル 3位

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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