今週の注目レース

しらさぎステークス(GⅢ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

写真をクリックすると、詳細がご覧いただけます。また、詳細の馬名をクリックすると、競走馬情報がご覧いただけます。

チェルヴィニア

牝4歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:チェッキーノ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

近走は芝中距離を中心に出走しており、芝1600メートルのレースは昨年の桜花賞(13着)以来。ただ、2歳時のアルテミスSで重賞初制覇を果たしたことから、この距離にも十分に対応可能とみていいだろう。

昨年のオークスでGⅠ初制覇を果たしたクラシックホース。秋華賞で牝馬三冠の二冠目を獲得し、2024年度のJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。同世代の牝馬では最上位の能力を持っていると言っていいだろう。その後は、ジャパンカップ(4着)で強豪に挑み、前走のドバイシーマクラシック(G1・UAE・芝2410メートル、6着)では、初めての海外遠征も経験した。6月11日には美浦Wコースで6ハロン80秒4(ラスト1ハロン11秒7)を馬なりでマークし、順調に調教メニューを消化している。他世代相手の重賞を制して、今後のさらなる飛躍につなげたいところだ。

レーベンスティール

牡5歳

調教師:田中博康(美浦)

  • 父:リアルスティール
  • 母:トウカイライフ
  • 母の父:トウカイテイオー
ここに注目!

今回は、キャリアで初めてとなる芝1600メートルのレースに挑む。ただ、強力な決め手が武器の一頭。直線の長い外回りコースでの出走となるだけに、持っている能力を発揮しやすい舞台と言えるだろう。

3歳5月に2勝目を挙げ、重賞初挑戦となったラジオNIKKEI賞は3着。秋はセントライト記念でメンバー中最速の上がり3ハロン33秒9(推定)をマークして、重賞初制覇を果たした。2着とは1馬身3/4差だったが、それが皐月賞馬ソールオリエンスならば価値のある一勝だったと言えるだろう。同年12月には香港ヴァーズ(G1・芝2400メートル、8着)で海外初遠征を経験し、昨年はエプソムCとオールカマーで重賞連勝を飾った。重賞3勝の実績は、今回のメンバーでは上位と言えるだろう。今年1月以来の実戦となるが、実績通りのレースぶりを披露したいところだ。

デビットバローズ

せん6歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:フレンチビキニ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

阪神競馬場では5戦して2勝をマーク。2着も1回あり、得意としているコースと言っていいだろう。6歳を迎えた今年もすでに勝ち星を挙げており、能力は健在。好条件で重賞に臨めそうだ。

デビュー4戦目の未勝利(中京・芝2000メートル)から3連勝をマーク。昨年1月の3勝クラス・寿S(京都・芝2000メートル)を勝ってオープンクラス入りを決め、前々走の大阪城S(リステッド・阪神・芝1800メートル)で2馬身1/2差をつけて同クラス初勝利を挙げた。父は芝1200メートルのGⅠ・G1を5勝し、安田記念も勝利したロードカナロア。血統的に距離短縮はプラスに働きそうで、実際1600メートルでも3走前の洛陽S(リステッド・京都)で2着に好走している。距離2度目の慣れも見込めるだけに、さらなるパフォーマンスアップに期待したい。

ダイシンヤマト

牡5歳

調教師:戸田博文(美浦)

  • 父:ヤマカツエース
  • 母:ダイシンパーティー
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

昇級初戦とはなるが、2勝クラス、3勝クラスを連勝し、勢いに乗って重賞に挑むことができそうだ。初めてとなる阪神コースの攻略は鍵となりそうだが、こなすことができれば侮れない存在となるだろう。

デビュー以来、1600メートルのレースを中心に出走し、ここまでの全4勝をこの距離で挙げている。今回は2度目の重賞挑戦となるが、前回は1800メートルのラジオNIKKEI賞(9着)だったことから、1600メートルの今回は、より力を発揮しやすい条件と言えるはずだ。近2走ではともにメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムを記録したように、確かな決め手は直線の長い外回りコースで強みと言えるだろう。本馬が勝てば、ヤマカツエース産駒初のJRA重賞制覇となる。父に価値あるプレゼントを届けたいところだ。

シヴァース

牡4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:ヴィブロス
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

デビュー勝ち直後に挑んだきさらぎ賞で3着に好走するなど、早くから高い素質を見せていた一頭。今回は昇級初戦での重賞挑戦となるが、持っているポテンシャルを発揮できれば好勝負を演じられそうだ。

母ヴィブロスは2016年の秋華賞馬で、翌2017年にはドバイターフ(G1・UAE)も制した活躍馬。伯父はジャパンカップを勝ったシュヴァルグラン、伯母がヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナという良血馬だ。前走の3勝クラス・夢洲S(阪神・芝1600メートル)は道中3番手から抜け出し、2着に1馬身差をつける快勝を披露。今回と同じ舞台で結果を出したことは強調材料になるだろう。管理する友道康夫調教師は「休み明けですが、走れる状態です。気持ちに前向きさもありますからね。できれば良馬場がいいです」と、見通しを語った。

キープカルム

牡4歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ダンスアミーガ
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

2000メートルで2勝を挙げている馬だが、近走は1600メートルのレースを中心に出走しており、この距離でも2勝をマーク。舞台はベストと言っていいだろう。前走のダービー卿チャレンジTは3着。それ以上の着順も十分に望めそうだ。

前走のダービー卿チャレンジTでは、メンバー中2位タイの上がり3ハロン33秒9(推定)をマークして3着を確保。3度目の重賞挑戦で初めて3着以内に入り、成長を見せた。半妹のカムニャック(父ブラックタイド)が、今春のオークスを制覇。GⅠを制した活気のある牝系に、父がロードカナロアの本馬は、よりスピードが強化されたタイプと言えそうだ。6月11日には、栗東坂路で4ハロン55秒5(ラスト1ハロン12秒3)をマーク。力強い走りを見せており、約2か月半ぶりのレースでも調整は順調のようだ。

ラケマーダ

牡5歳

調教師:千田輝彦(栗東)

  • 父:アメリカンペイトリオット
  • 母:アプト
  • 母の父:アドマイヤムーン
ここに注目!

レースを経験しながら力をつけ、5歳の今が充実期と言えるような近走のレースぶり。1600メートルの距離でも3勝を挙げており、好相性の条件とみていいだろう。4度目の挑戦での重賞初制覇を狙う。

前走の安土城S(リステッド・京都・芝1400メートル)は、直線で外からしぶとく脚を伸ばし続け、メンバー中3位の上がり3ハロン33秒0(推定)をマークして3/4馬身差の快勝。昨年春の3勝クラス・分倍河原S(東京・芝1600メートル)を1/2馬身差で勝利し、オープンクラス入りしてから7戦目での同クラス初勝利となった。3走前の小倉大賞典では、勝ち馬から0秒2差の3着に好走し、重賞でも通用する能力を証明。6月11日の1週前追い切りでは栗東CWコースでラスト1ハロン11秒6(4ハロン54秒7)を記録するなど、好調キープを感じさせる調教を見せている。

ニホンピロキーフ

牡5歳

調教師:大橋勇樹(栗東)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:ニホンピロアンバー
  • 母の父:スウェプトオーヴァーボード
ここに注目!

昨年のマイラーズCでは3着に好走。当時の1着ソウルラッシュはのちにGⅠを勝ち、2着セリフォスもGⅠ勝ち馬という強敵相手だった。きっかけひとつで、再び重賞の舞台で上位争いに加わるシーンがあるだろう。

デビュー4戦目の未勝利(小倉・芝1800メートル)で初勝利を挙げると、レースを重ねながら出世を果たし、昨年3月の3勝クラス・関門橋S(小倉・芝2000メートル)を2馬身1/2差で快勝してオープンクラス入りを決めた。その後は勝ち星から遠ざかっているものの、3走前の洛陽S(リステッド・京都・芝1600メートル)は勝ち馬から0秒2差3着、前々走の六甲S(リステッド・阪神・芝1600メートル)は0秒4差7着、前走のマイラーズCは0秒5差4着と、近走も差のない競馬を続けている。直線に坂のある阪神コースの克服は鍵になりそうだが、安定感は魅力のひとつと言えそうだ。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

ページトップへ戻る
表示モード: