今週の注目レース

東京ジャンプステークス(J・GⅢ)

東京競馬場 3110メートル(芝)別定 障害3歳以上オープン

データ分析

上半期最後の障害重賞

東京ジャンプSは重賞レースでしか使われない大竹柵と大いけ垣を使用する難易度の高い一戦で、2016年には前走で中山グランドジャンプを制し、後にJ・GⅠ9勝の金字塔を打ち立てるオジュウチョウサンが優勝。2019年の優勝馬シングンマイケルは当レースで重賞初制覇を果たし、同年末の中山大障害でJ・GⅠ初制覇と、年末に向けたJ・GⅠ戦線を展望するうえで見逃せない一戦だ。ここでは過去10年の結果を参考に、レースの特徴を探っていく。

人気薄の激走に注意

単勝1番人気から3番人気の馬がそろって4着以下に敗れたのは過去10年で1度だけだが、その2018年は10番人気のサーストンコラルドが優勝したこともあり、3連単は140万円を超える高額配当となった。同じく10番人気のラヴアンドポップが勝利を収めた2020年もまた、同130万円超の高配当となっている。過去10年で6番人気以下の馬が3着以内に13頭入っていることからも、波乱傾向の強い一戦と考えた方がよさそうだ。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
2番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
3番人気 3-2-1-4 30.0% 50.0% 60.0%
4番人気 0-1-0-9 0% 10.0% 10.0%
5番人気 0-3-1-6 0% 30.0% 40.0%
6〜9番人気 2-2-6-30 5.0% 10.0% 25.0%
10番人気以下 2-1-0-34 5.4% 8.1% 8.1%

障害オープンから臨む馬が中心

過去10年の前走別成績を調べると、3着以内馬延べ30頭中16頭は前走が障害オープンだった。その16頭のうち12頭は前走で敗れていた馬(競走中止含む)で、それには10番人気での優勝だった2頭も含まれている。なお、2023年と2024年はともに中山グランドジャンプから臨んだジューンベロシティが優勝。前走が中山大障害だった馬の優勝例もあるので、J・GⅠからの臨戦馬がいればマークしておきたい。〔表2〕

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表2〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
障害オープン 4-7-5-43 6.8% 18.6% 27.1%
中山グランドジャンプ 3-1-1-11 18.8% 25.0% 31.3%
京都ハイジャンプ 1-1-1-8 9.1% 18.2% 27.3%
中山大障害 1-0-0-0 100% 100% 100%
平地のレース 1-0-1-3 20.0% 20.0% 40.0%
上記以外 0-1-2-32 0% 2.9% 8.6%

障害重賞で好走経験のある馬に注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭のうち15頭には、障害重賞で3着以内に入った経験があった。その経験がなかった馬との比較では、3着以内馬の頭数こそ互角だが、3着内率は倍以上の差がついている。さらに、同年の障害重賞で3着以内に入っていた馬は〔3・1・3・4〕と3着内率が63.6%に達しているので、該当馬が出走してきた場合は、馬券の軸候補になりそうだ。〔表3〕

(高那実 マヤ)

〔表3〕障害重賞で3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 6-4-5-26 14.6% 24.4% 36.6%
なし 4-6-5-71 4.7% 11.6% 17.4%

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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