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牝4歳
調教師:黒岩陽一(美浦)
阪神ジュベナイルフィリーズでGⅠウイナーの仲間入りを果たし、前走の1351ターフスプリント(G2・サウジアラビア・芝1351メートル)で海外初勝利をマーク。今回は約3か月の休み明けでの帰国初戦になるが、調教でいい動きを見せており、仕上げに抜かりはない。
昨年春は桜花賞、NHKマイルCで連続2着。秋初戦の京成杯オータムHは、3歳牝馬で55.5キログラムのハンデを背負いながらも、4コーナー8番手から鮮やかに抜け出し、コースレコードに0秒5差まで迫る1分30秒8の好タイムで快勝した。初の海外遠征となった2走前のゴールデンイーグル(オーストラリア・芝1500メートル)は12着に敗れたが、前走の1351ターフスプリント(G2・サウジアラビア)では、逃げ粘るウインマーベルをゴール寸前できっちり捕らえて優勝した。今回は約3か月ぶりの実戦になるが、気性的に休み明けは苦にせず、調整過程もすこぶる順調。牝馬同士なら主役の座は譲れない。
牝4歳
調教師:国枝栄(美浦)
昨年は桜花賞でGⅠタイトルを奪取。オークスで2着、秋華賞では3着に入った現4歳世代トップクラスの牝馬だ。前走の大阪杯(13着)はよもやの大敗を喫したが、今年2戦目で上積みが見込める今回、改めて注目したい。
オークス(2着)以来、約5か月の休み明けとなった秋華賞は、4コーナー10番手から馬群をさばいて懸命に追い上げ、勝ち馬から0秒4差の3着に入った。続く香港ヴァーズ(G1・芝2400メートル)は、スッと控えて後方待機策。馬群が固まり外を回ったが、ラスト600メートル付近から一気に押し上げ、直線では先頭に並ぶシーン。ラスト200メートルで勢いは鈍ったものの、しぶとく粘って3着を確保した。前走の大阪杯は直線で伸びを欠いて13着に敗れたが、これまでの実績を踏まえれば力負けではないだろう。桜花賞を制したように1600メートルへの適性も高く、巻き返しが濃厚だ。
牝4歳
調教師:中内田充正(栗東)
昨年の牝馬三冠は桜花賞8着、オークス4着、秋華賞15着とGⅠタイトルに手が届かなかったが、前走の金鯱賞で牡馬相手に重賞3勝目を挙げて、成長力をアピール。今後のさらなる飛躍も期待できそうだ。
2走前の小倉牝馬Sはハイペースのなか好位を進み、3コーナー過ぎから徐々に動き出すと、ラスト200メートル付近で一度は先頭のシーンを作った。最後は差し追い込み勢にかわされたが、前に行った組に厳しい展開で勝ち馬から0秒3差の6着ならレース内容は悪くない。前走の金鯱賞はデシエルト(4着)が大逃げを打ち、離れた3番手を追走。直線で外に進路を取ると一完歩ごとに差を詰め、先に抜け出したホウホウビスケッツをゴール寸前で捕らえて優勝した。3歳時にクイーンCを勝っているように、直線の長い東京なら1600メートルは守備範囲で、有力候補の一頭に挙げられる。
牝4歳
調教師:宮田敬介(美浦)
昨年6月に初勝利を挙げると、トントン拍子に出世して前走の福島牝馬Sで重賞初制覇を達成。今回は一気の相手強化に加え、1600メートルの距離も未知数だが、引き続き好調を維持しており、目下の勢いに乗ってGⅠタイトル獲得を狙う。
2走前の3勝クラス・スピカS(中山・芝1800メートル)は、ダッシュを利かせて2番手をキープ。直線では逃げたコスモフリーゲンとの追い比べに持ち込み、きっちり競り落として勝利した。1番人気に支持された前走の福島牝馬Sは、速い流れで馬群が縦長になったなか、脚をためて中団を追走。3、4コーナーで内からスルスルと押し上げると、直線で弾けるように突き抜けて2馬身差で快勝した。GⅠ初挑戦で試金石の一戦になるが、デビュー戦を除けば8戦5勝、2着3回と底を見せておらず、ポテンシャルの高さは相当なものがある。操縦性が高く、1600メートルにもすんなり対応できそうだ。
牝5歳
調教師:中内田充正(栗東)
掲示板(5着以内)を外さない抜群の安定感を誇り、2走前のターコイズSで重賞制覇を果たすと、前走の阪神牝馬Sでは2着に好走した。重賞ウイナーの母に父ロードカナロアを配した良血馬で、GⅠでも素質は引けを取らない。
2走前のターコイズSは、脚をためて中団を追走。55.5キログラムのトップハンデを背負っていたが、4コーナーでスムーズに外へ出し、抜群の手応えで直線を向くと、接戦の先頭争いを尻目に鮮やかな抜け出しを決め、1馬身差で快勝した。約4か月の休み明けとなった前走の阪神牝馬Sは、最内枠から好位集団のインをキープ。スローペースになり、優勝馬サフィラとは位置取りの差も出たが、直線でしぶとく脚を伸ばしてハナ差の2着に好走した。展開に左右されない自在性を兼ね備え、今季2戦目で状態面もグンと上向いている。GⅠ初挑戦でも侮れない存在だ。
牝4歳
調教師:手塚貴久(美浦)
メイクデビュー東京(芝1600メートル)でチェルヴィニア(その後GⅠを2勝)を差し切って快勝。昨秋の秋華賞ではメンバー中最速(推定)の末脚で2着に好走した。今季は適距離のヴィクトリアマイルに狙いを定め、念願のGⅠ初制覇に挑む。
4歳初戦となった2走前の東京新聞杯は、脚をためて中団を追走。直線では馬場の中ほどから一完歩ごとに差を詰め、ゴール手前で逃げ粘るメイショウチタン(3着)を捕らえたが、ウォーターリヒトの瞬発力に屈してクビ差の2着に惜敗した。1番人気に支持された前走の阪神牝馬Sは、後方で折り合いに専念。前が残る展開のなか、外を回りながら勝ち馬と0秒2差の5着に追い上げており、悲観するレース内容ではない。1600メートルなら同期のGⅠ馬2頭に勝るとも劣らないポテンシャルを秘めており、中間の調整過程もすこぶる順調。最高潮の状態で大一番に臨めそうだ。
牝4歳
調教師:池添学(栗東)
2歳時はアルテミスSで2着に入り、阪神ジュベナイルフィリーズでは4着に入って素質の片りんを示していた。3歳秋以降に馬体がひと回り成長し、前走の阪神牝馬Sで重賞初制覇を達成。GⅠ馬サリオスの全妹で、今後も目が離せない存在だ。
4歳初戦となった2走前の3勝クラス・斑鳩S(京都・芝1600メートル)は、先行集団を進むが、スローペースの瞬発力勝負で後れを取って3着に敗退。格上挑戦を行った前走の阪神牝馬Sは、好スタートからイフェイオン(14着)を行かせて2番手をキープ。2走前と同様にスローペースの瞬発力勝負になったが、早めのスパートをかけてラスト300メートル付近で先頭に立つと、しぶとい二枚腰を発揮してアルジーヌ以下の追い上げをハナ差振り切った。全兄サリオスは朝日杯フューチュリティSでGⅠを制したが、5歳時に毎日王冠を勝っており、成長力に富んだ血統背景。本馬もこれから充実期を迎えそうだ。
牝5歳
調教師:牧浦充徳(栗東)
3歳秋の紫苑Sで3着に好走。その後は体質に合わせて大事に使ってきた。目下3連勝中で、前走の中山牝馬Sでは重賞タイトルも獲得。今回がGⅠ初挑戦になるが、今の充実ぶりなら遜色のない競馬ができそうだ。
昨年秋の3勝クラス・魚沼S(新潟・芝2000メートル、1着)は最後方を進み、直線はレースの上がり3ハロンを1秒1上回る33秒0(推定)の末脚で豪快に突き抜けた。その後は特別登録のあったエリザベス女王杯、中日新聞杯をともに見送り、約4か月半の休み明けとなった前走の中山牝馬Sは、脚をためて中団やや後方を追走。4コーナー手前から外を回ってジワッと進出を開始すると、直線ではホーエリートと併せるように脚を伸ばし、最後は追い比べをアタマ差制して重賞初勝利を挙げた。1400メートルでの勝ち鞍があることからも200メートルの距離短縮は問題なく、直線の長い東京コースなら能力全開が期待できる。
(京増 真臣)
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