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ダービー出走を目指す馬にとってのラストチャンス
前週までにダービーのトライアルレースが終わり、当レースはトライアルではないものの、実質的にダービー出走を目指す馬にとってのラストチャンスになっている。ここでは中京競馬場で開催された2021年と2022年を含む過去10年の結果から傾向を調べている。
下位人気馬も侮れない
過去10年の単勝人気別成績では、好走率が上位なのは1番人気と2番人気だが、6番人気以下の馬も11頭が馬券に絡んでいる。その11頭中8頭には芝2000メートル以上のレースで優勝経験があった。面白そうな馬がいるようなら、人気を気にせず狙ってみたい。〔表1〕
| 単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 2-3-0-5 | 20.0% | 50.0% | 50.0% |
| 2番人気 | 2-2-3-3 | 20.0% | 40.0% | 70.0% |
| 3番人気 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
| 4番人気 | 1-0-2-7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
| 5番人気 | 0-1-1-8 | 0% | 10.0% | 20.0% |
| 6番人気以下 | 4-3-4-75 | 4.7% | 8.1% | 12.8% |
キャリア3戦から8戦の馬が中心
過去10年の通算出走回数別成績では、3着以内馬は3戦から8戦の馬に集中している。出走回数が2戦以下や9戦以上の馬はデータ的に軽視できそうだ。キャリア3戦から8戦だった馬の中でも、GⅠ出走経験があった馬は〔4・0・1・7〕と勝率が33.3%まで上がる。2024年優勝のジューンテイク(8番人気)や、2022年優勝のアスクワイルドモア(8番人気)なども、このパターンに当てはまっていた。〔表2〕
| 通算出走回数 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 2戦以下 | 0-1-1-18 | 0% | 5.0% | 10.0% |
| 3、4戦 | 3-5-3-36 | 6.4% | 17.0% | 23.4% |
| 5、6戦 | 5-2-5-31 | 11.6% | 16.3% | 27.9% |
| 7、8戦 | 2-2-1-11 | 12.5% | 25.0% | 31.3% |
| 9戦以上 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
前走が2400メートルだった馬が狙い目
過去10年の前走の距離別成績で勝率が最も高いのは前走が芝2400メートルだった馬。特に、1勝クラスのゆきやなぎ賞を使われていた馬の成績は〔2・0・2・1〕で3着内率は80%となっている。一方、前走で芝1600メートルやダートのレースを使われていた馬は苦戦している。〔表3〕
(姫園 淀仁)
| 前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 芝1600m | 0-1-0-5 | 0% | 16.7% | 16.7% |
| 芝1800m | 2-4-4-21 | 6.5% | 19.4% | 32.3% |
| 芝2000m | 5-4-1-48 | 8.6% | 15.5% | 17.2% |
| 芝2200m | 0-1-3-13 | 0% | 5.9% | 23.5% |
| 芝2400m | 3-0-2-11 | 18.8% | 18.8% | 31.3% |
| ダートのレース | 0-0-0-8 | 0% | 0% | 0% |
