今週の注目レース

ユニコーンステークス(GⅢ)

京都競馬場 1900メートル(ダート)馬齢 3歳オープン

出走馬情報

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クレーキング

牡3歳

調教師:中舘英二(美浦)

  • 父:ナダル
  • 母:クインアマランサス
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

初めてのダート1800メートル戦だった前走は2番手から早めに抜け出し、8馬身差の圧勝。距離を少しずつ延ばしながらパフォーマンスを上げており、さらに100メートルの距離延長も歓迎だろう。

昨年6月のメイクデビュー東京(ダート1400メートル)は、好位から抜け出し3馬身1/2差の快勝。続く1勝クラス・ヤマボウシ賞(中京・ダート1400メートル)は後方追走となり、前が残る展開もあって届かず3着に敗れた。距離を200メートル延長したオープン特別・カトレアS(東京・ダート1600メートル)では中団から追い上げ、0秒1差の2着に好走。さらに200メートル延長した前走の1勝クラス(中山・ダート1800メートル)を圧倒的な強さで制して2勝目を挙げた。そこから3か月ほど間隔は空いたが、本レースを目標にしっかりと乗り込まれており、出走態勢は整っている。

メイショウズイウン

牡3歳

調教師:本田優(栗東)

  • 父:ホッコータルマエ
  • 母:アクアブルーハート
  • 母の父:エンパイアメーカー
ここに注目!

今年に入って2連勝を飾り、オープンクラス初参戦だった前走のオープン特別・伏竜S(中山・ダート1800メートル)では勝ち馬にこそ離されたが、後方追走から2着まで追い上げた。ダートでは世代トップクラスの末脚を秘めている。

昨年11月のデビューからコンスタントに使われ、キャリア4戦目だった今年1月に初勝利を挙げた。続く1勝クラス(阪神・ダート1800メートル)は好位から差し切り、5馬身差の快勝。前走のオープン特別・伏竜Sは最後方で脚をためる形になったが、直線で力強く伸びてルクソールカフェに続く2着に好走した。ルクソールカフェはこれで4連勝となり、今週のケンタッキーダービー(G1・アメリカ)に参戦予定。その強敵には離されたが、本馬も今年に入ってからの成長ぶりが光る。コンビ復活の武豊騎手とは〔2・1・0・0〕と相性が良く、レジェンドの存在も心強い。

カナルビーグル

牡3歳

調教師:佐藤悠太(栗東)

  • 父:リアルスティール
  • 母:ソブラドラインク
  • 母の父:Include
ここに注目!

ここまで挙げた2勝はそれぞれ8馬身差、7馬身差の楽勝。一方、敗れた2戦では勝ち馬から1秒前後離されている。デビュー戦からブリンカーを着けているように、幼さが残る現状。スムーズに力を出せるかが鍵になる。

昨年10月のメイクデビュー京都(ダート1800メートル)は3着に敗れたが、同じ舞台の2戦目は8馬身差の圧勝。続く1勝クラス(京都・ダート1800メートル)を1番人気で4着に敗れた後は休養へ。その間に、定年引退を迎えた音無秀孝厩舎から新規開業の佐藤悠太厩舎に転厩した。前走の1勝クラス(阪神・ダート1800メートル)は好位から早めに先頭に立つと、後続を突き放して7馬身差の快勝。勝つ時の派手なパフォーマンスが光る。今年のサウジカップ(G1・サウジアラビア)を制したフォーエバーヤングと同じリアルスティール産駒。本馬もここから大舞台へ羽ばたくのか、注目だ。

ヴィリアリート

牝3歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ナダル
  • 母:メリーウィドウ
  • 母の父:ゴールドアリュール
ここに注目!

今回登録した馬の中で唯一の牝馬だが、530キログラムを超えるパワフルな馬体は牡馬に入っても引けを取らない。距離こそ違うが、京都・ダートコースは2戦2勝と好相性。重賞でもチャンスはありそうだ。

昨年10月のメイクデビュー京都(ダート1400メートル)は好位から抜け出し、単勝オッズ1.6倍の断然人気に応えた。距離を延長した2戦目の1勝クラス(京都・ダート1800メートル)も、2番手追走から危なげなく押し切り2連勝。初めての関東遠征だった前走のヒヤシンスS(リステッド・東京・ダート1600メートル)は好スタートから逃げる形で運んだが、粘り切れず8着に敗れた。その後は間隔を空けてリフレッシュ。帰厩後は栗東CWコースで長めから併せ馬を行うなど、しっかりと乗り込まれている。ホームと言える京都の重賞で反撃を期す。

テスティモーネ

牡3歳

調教師:大根田裕之(栗東)

  • 父:ドレフォン
  • 母:ワイズアンサー
  • 母の父:サウスヴィグラス
ここに注目!

キャリア4戦は全てダート1800メートル戦。1戦ごとに持ち時計を縮め、成長した走りをアピールしている。前走は好位からしっかりと伸びて快勝。初めてのダート1900メートル戦にも対応できそうだ。

デビューは今年の1月。メイクデビュー中京(ダート1800メートル)は動き切れず6着に敗れたが、同じ舞台だった2戦目で一変して勝ち上がり。続く1勝クラス(京都・ダート1800メートル)は10頭立ての9番人気ながら、最後方から早めに動いて3着に好走した。前走の1勝クラス(阪神・ダート1800メートル)はスタートを決めてスッと好位に取りつくと、最後はしっかり伸びて楽々と抜け出し優勝。走破時計1分52秒7は、同じ日の4歳以上2勝クラスより0秒8も速い優秀なタイムだった。脚質に自在性があり、ここでも優勝争いが期待できる。

ヒルノハンブルク

牡3歳

調教師:武英智(栗東)

  • 父:ナダル
  • 母:グリントオブライト
  • 母の父:ステイゴールド
ここに注目!

2走前はきさらぎ賞で芝重賞に挑戦するも7着。ダートに戻した前走を鮮やかに差し切り、2勝目を挙げた。ここまで右回りのダート戦は2戦2勝と負けていない。相性のいい条件の重賞なら楽しみが大きい。

昨年11月のメイクデビュー京都(ダート1800メートル)は、好位追走から内を突いて抜け出し快勝。騎乗した坂井瑠星騎手は「調教通り、能力の高さを感じる走りでした。抜け出す時の脚も速かったです」と高く評価した。その後の2戦は結果を出せなかったが、前走の1勝クラス(阪神・ダート1800メートル)では馬群の後方から外々を回って追い上げ、豪快に差し切りV。母グリントオブライトは芝で3勝を挙げたが、ナダル産駒の本馬はダートで高い適性を秘めているようだ。まだ精神的には幼さが残るが、力を発揮できれば重賞でもチャンスは十分にあるだろう。

ベリタバグス

牡3歳

調教師:森一誠(美浦)

  • 父:Kantharos
  • 母:Private Jet
  • 母の父:Smart Strike
ここに注目!

舞台を問わず堅実に走っており、1勝馬ながら強敵相手に奮闘してきたキャリアが光る。初めて関西圏に遠征した前走の1勝クラス(阪神・ダート1800メートル)は1番人気で3着。2度目の遠征となる今回は、前進がありそうだ。

デビュー2戦目の未勝利(福島・ダート1700メートル)で勝ち上がった後は1勝クラスで2着、2着、4着、3着。勝ち切れてはいないが、堅実に末脚を発揮して上位争いを演じている。初めて関西圏に遠征した前走の1勝クラスは、J.モレイラ騎手とのコンビで直線の内からよく伸びたが、勝ったテスティモーネまでは届かず3着に敗れた。管理する森一誠調教師は今年の桜花賞をエンブロイダリーで制覇するなど、現3歳世代の芝での活躍が目立っている。ダート路線でも重賞タイトルをつかみ取るのか、本馬の走りに注目したい。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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