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牝6歳
調教師:池江泰寿(栗東)
2023年のスプリンターズSを勝ち、同年度のJRA賞最優秀スプリンターを受賞。スプリンターズSの後はなかなか勝ち切れなかったが、今年初戦のオーシャンSで約1年5か月ぶりの勝利を挙げた。昨年の高松宮記念は3番人気で8着。リベンジを狙う。
1歳上の全姉にマイルGⅠ3勝のソダシがいたこともあってか、本馬はデビューからしばらく1400メートル、1600メートル戦を使われたが、2023年北九州記念で初めて1200メートル戦に出走。ここで2着に入り、スプリント適性を示した。続くスプリンターズSでは好位から抜け出し、GⅠ初挑戦でビッグタイトルを手にした。以降もスプリント路線で上位争いを繰り広げ、今年初戦のオーシャンSでは先行策からゴール寸前で前をかわして重賞2勝目を挙げた。重馬場だった昨年の高松宮記念は8着。これまでの7勝は全て良馬場で挙げていることからも、馬場状態がポイントになりそうだ。
牝6歳
調教師:長谷川浩大(栗東)
芝短距離重賞5勝の実力牝馬。スプリントGⅠでは〔0・2・2・1〕の成績で、高松宮記念は2023年、2024年と2年連続で2着に好走している。3度目の挑戦で念願のGⅠ初制覇なるか、注目だ。
デビュー3戦目で小倉2歳Sを制すなど2歳時から重賞路線で活躍し、2022年桜花賞では3着に好走した。3歳夏以降はスプリント路線に主戦場を移し、4歳までに重賞3勝を追加。昨年はなかなか勝ち星を挙げられなかったが、C.ルメール騎手と初コンビを組んだ前走の阪神Cを鮮やかに差し切り、重賞5勝目を挙げた。高松宮記念は3年連続の参戦。過去2回は年明けに1戦するローテーションで挑み、2年連続で2着に惜敗した。今年はここを初戦とするローテーションとなるが、3月に入ってから栗東坂路で好時計を連発しており、出走態勢は整っていそうだ。名手とのタッグ継続で念願のGⅠタイトル獲得に挑む。
牡6歳
調教師:池添学(栗東)
昨年の高松宮記念は6番人気で優勝。好位追走からしぶとく粘り込み、GⅠ初制覇を果たした。高松宮記念連覇を達成すれば、2010年、2011年(阪神開催)に制したキンシャサノキセキ以来となる。
3歳5月の未勝利(中京・芝1400メートル)から4連勝を飾ってオープンクラス入り。GⅠ初挑戦だった2023年スプリンターズSではママコチャとの追い比べにハナ差敗れたものの、2着に好走した。昨年の高松宮記念は3番手追走から最後までしぶとく粘り、GⅠ初制覇を達成。その後は2度目の香港遠征だったチェアマンズスプリントプライズ(G1・香港・芝1200メートル)で11着に敗れ、秋初戦のスプリンターズSも12着とひと息の成績が続いたが、初めてGⅡに出走した前走の阪神Cでナムラクレアの2着に好走し、高い地力を改めて証明した。連覇の可能性は十分にあるだろう。
牡5歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
昨年の高松宮記念は1番人気で10着に敗れたが、秋のスプリンターズSでGⅠ初制覇を飾った。前年のスプリンターズS勝ち馬が翌年の高松宮記念を勝てば、2013年のロードカナロア以来となる。
デビューからダート戦を使われて4戦目で初勝利。以後は芝路線を歩んでいる。昨年のシルクロードSで重賞初制覇。GⅠ初挑戦だった高松宮記念では1番人気に支持されるも10着に敗れ、レース後に骨折が判明して休養を余儀なくされた。秋はぶっつけでスプリンターズSに参戦。9番人気ながら好位から力強く抜け出して押し切り、ビッグタイトルを獲得した。初の海外遠征となった前走の香港スプリント(G1・芝1200メートル)は11着に敗れ、今年は前哨戦を使わず本レースへ。中間は栗東坂路で好時計をマークしており、力を出せる仕上がりとみてよさそうだ。
牡6歳
調教師:堀宣行(美浦)
昨年の函館スプリントS、キーンランドCを連勝し、サマースプリントシリーズ王者に輝いた。続くスプリンターズSは1番人気で7着に敗れたが、2度目のJRAスプリントGⅠ参戦で反撃に燃える。
3歳4月の遅めのデビューを果たすと、休養を挟みながら大事に使われ、キャリア5戦で4勝を挙げてオープンクラス入りを決めた。重賞初挑戦だった昨年の阪急杯は4着に敗れたが、そこから1200メートル戦で重賞2勝を含む3連勝。GⅠ初挑戦だったスプリンターズSでは1番人気に支持されるも7着に敗れた。海外初遠征で挑んだ前走の香港スプリント(G1・芝1200メートル)では3着に好走、スプリンターズSの1着馬ルガル、2着馬トウシンマカオには先着した。前走の結果から、能力はGⅠでも通用するはず。改めてビッグタイトル獲得を狙う。
牡6歳
調教師:高柳瑞樹(美浦)
これまで芝1200メートルの重賞を4勝。昨年秋は本舞台で行われたセントウルSを勝ち、スプリンターズSでも2着に好走した。高松宮記念は2023年15着、2024年6着に続く3年連続での参戦となる。
2021年の京王杯2歳Sで2着に好走し、翌年春にはNHKマイルC(8着)に出走するなど、早くから能力の高さを示していた。2022年夏からは1200メートル戦を中心に使われ、同年11月の京阪杯で重賞初制覇を果たした。2023年も京阪杯を勝ち、昨年はオーシャンS、セントウルSと重賞を2勝。秋のスプリンターズSでは中団追走から直線で内を突いて前に迫り、勝ったルガルとクビ差の2着に好走した。初の海外遠征だった前走の香港スプリント(G1・芝1200メートル)は9着に敗れたが、帰国後は放牧を挟んでリフレッシュ。3年連続の参戦となる高松宮記念に向け、しっかりと乗り込んでいる。
牡5歳
調教師:庄野靖志(栗東)
前走の阪急杯は中団追走から直線で豪快に伸びて差し切り、重賞初制覇を達成。近4走は全てメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしており、末脚に磨きがかかっている。本格化ムードの5歳馬がGⅠに初挑戦する。
デビュー2戦目から芝の短距離路線を歩み、条件クラスを使いながら力をつけてきた。昨年2月の3勝クラス・下関S(小倉・芝1200メートル)を勝ってオープンクラス入り。条件クラスでは先行する競馬も見せていたが、昇級後は末脚を生かす競馬に徹している印象で、何度も上位争いに加わっている。今年初戦となった前走の阪急杯では、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒0(推定)の末脚を発揮して差し切り、待望の重賞初制覇を飾った。阪急杯勝ち馬が同年の高松宮記念を勝てば、2014年のコパノリチャード以来となる。
牝5歳
調教師:吉村圭司(栗東)
今年に入り2連勝中。重賞初挑戦だった前走のシルクロードSでは鮮やかな差し切り勝ちを決めた。父ファインニードルは5歳時に出走した2018年の高松宮記念を優勝。本馬は連勝の勢いに乗ってGⅠに初挑戦する。
条件戦を使いながら少しずつ力をつけ、昨年7月にキャリア15戦目の3勝クラス・TVh賞(札幌・芝1200メートル)を勝ってオープンクラス入り。今年初戦のオープン特別・カーバンクルS(中山・芝1200メートル)で同クラス初勝利を挙げた。重賞初挑戦だったシルクロードSもV。全6勝のうち5勝に導いた川又賢治騎手にとってもうれしい重賞初制覇となった。川又騎手は「ずっと期待していて、重賞を取れるかもしれないと思っていました。ここから先も一緒に歩んでいきたいです」と、このコンビでさらなる高みを目指す。父譲りの成長力を生かし、ビッグタイトルをつかみ取る。
(寺下 厚司)
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