写真をクリックすると、詳細がご覧いただけます。また、詳細の馬名をクリックすると、競走馬情報がご覧いただけます。
牝4歳
調教師:庄野靖志(栗東)
昨年のオークス6着以来、約10か月ぶりの復帰戦を迎える。久しぶりのレースとはなるが、チューリップ賞を勝ち、桜花賞でも4着に入った世代屈指の実力馬。他世代の強敵相手でも強い競馬を見せたい。
一昨年8月のメイクデビュー小倉(芝1200メートル)で3着に好走すると、続く未勝利(京都・芝1600メートル)できっちりと初勝利。12月には阪神ジュベナイルフィリーズ(7着)にも果敢に挑戦し、充実の2歳シーズンを過ごした。3歳初戦として迎えたエルフィンS(リステッド・京都・芝1600メートル)で2着に好走すると、チューリップ賞ではメンバー中最速の上がり3ハロン34秒3(推定)をマークして差し切り勝ち。見事、重賞初制覇を果たした。直線で見せる切れ味鋭い末脚を武器としており、久々の実戦でもしっかりと直線で決め手を発揮してくるだろう。
牝4歳
調教師:田島俊明(美浦)
豊富なスピードが武器。昨年秋にオープンクラス入りを決めると、今年初戦の前走・シルクロードSでは4着に入った。今回は200メートルの距離延長が課題となるが、ダートでは1400メートルでも勝ち星を挙げており、対応可能だろう。
芝1200メートルの重賞を2勝したレイハリア(父ロードカナロア)を半姉に持つ快速馬。本馬自身も芝に転じた昨年7月の1勝クラス(福島・芝1200メートル)を快勝すると、とんとん拍子で出世。同年12月の3勝クラス・南総S(中山・芝1200メートル)で、2着に1馬身3/4差をつけてオープンクラス入りを決めた。重賞初挑戦となった前走のシルクロードSでは4着。今回は改めての重賞挑戦となるが、牝馬同士になるだけに、牡馬の強敵相手にもまれた前走の経験が生きてきそうだ。デビュー以来全て4着以内に入っているように、安定感もあるタイプ。ここでもしっかりと能力を見せられるだろう。
牝4歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
母はフラワーCの勝ち馬。伯母レディアルバローザは重賞2勝を挙げ、同じく伯母のキャトルフィーユはクイーンSを制した。近親にも活躍馬の多い良血馬で、本馬も素質は高いと言えそうだ。
一昨年10月のメイクデビュー京都(芝1600メートル)で2着に好走。勝ち馬は次走の朝日杯フューチュリティSで3着に入ったタガノエルピーダだった。本馬は2戦目の未勝利(阪神・芝1400メートル)で初勝利。3歳の昨年は、3連勝で8月の3勝クラス・豊明S(中京・芝1400メートル)を制してオープンクラス入りを果たした。昇級初戦となった前走のスワンSは13着だったが、勝ち馬とのタイム差は0秒6と大きくは離されなかった。今回は3勝クラスを快勝した中京コースに戻り、巻き返しのチャンスと言えそう。重賞でも能力が通用することをきっちりと証明したいところだ。
牝5歳
調教師:高野友和(栗東)
3歳時に、今回と同じ芝1400メートルで行われたフィリーズレビューで重賞初制覇を果たした。その後は白星から遠ざかっているが、短距離路線で何度も掲示板(5着以内)を確保している実力馬。軽視は禁物だ。
2023年フィリーズレビューで重賞初制覇を果たすと、桜花賞7着、NHKマイルC11着と春のGⅠにも駒を進めた。その後は短距離路線にシフトし、同年10月のオパールS(リステッド・京都・芝1200メートル)2着、昨年5月の安土城S(リステッド・京都・芝1400メートル)3着など、オープンクラスで好走を見せてきた。前々走のスワンSも、5着ながら勝ち馬とは0秒3差、前走のターコイズS(9着)も勝ち馬から0秒4差と差のない競馬を続けており、展開ひとつで上位進出が可能だろう。3月12日には栗東坂路でラスト1ハロン12秒0(4ハロン55秒7)をマーク。調整も順調とみてよそうだ。
牝4歳
調教師:加藤士津八(美浦)
1400メートルのレースに限れば、3戦して2勝、2着1回の好成績を収めている。うち2戦が重賞で、残る1戦もオープン特別でのもの。この距離との相性の良さは疑いようがない。好条件で重賞に挑めそうだ。
デビュー2戦目の未勝利(東京・芝1600メートル)から3連勝で京王杯2歳Sを制し、重賞初勝利をマーク。初のGⅠ挑戦となった阪神ジュベナイルフィリーズでも勝ち馬から0秒2差の3着に入り、武器のスピードが大舞台でも通用することを証明した。昨年はフィリーズレビュー2着から桜花賞に臨むも16着。秋には初の海外遠征(オーストラリアのゴールデンイーグル・芝1500メートル、20着)も経験した。今年初戦の東京新聞杯も12着と大敗が続いているが、持ち前のスピードを生かせる中京・芝1400メートルの舞台で浮上のきっかけをつかみたいところだ。
牝5歳
調教師:清水久詞(栗東)
近親に桜花賞、オークスなどGⅠ・JpnⅠ計6勝のブエナビスタ、重賞3勝に加え日本ダービーで3着に好走したアドマイヤオーラなどの活躍馬がいる名牝系の出身だ。本馬は初の重賞挑戦になるが、こなせるだけの素質はありそうだ。
今回と同じ中京・芝1400メートルで行われたデビュー3戦目の未勝利で初勝利。デビューから2戦はダートだったが、芝に転じていきなり結果を出した。レースを経験しながら着実に力をつけ、今年初戦の3勝クラス・節分S(東京・芝1400メートル)を勝ってオープンクラス入り。これまでに挙げた4勝は全て芝1400メートルで、この距離ならしっかりと能力を発揮できるようだ。ある程度前の位置を取りながら、メンバー中上位の推定上がり3ハロンタイムをマークできるタイプで、安定感は十分。重賞で相手は強くなるが、今回も相手なりに走れる強みを生かしたい。
牝5歳
調教師:今野貞一(栗東)
デビュー以来1200メートルのレースにのみ出走してきたが、今回は初めて1400メートルに挑む。距離延長とはなるが、スピードで押し切るだけのタイプではなく、脚をためて差す競馬もできる馬。こなす可能性は高そうだ。
メイクデビュー阪神(芝1200メートル)で新馬勝ちを収めると、安定して上位争いを続け、昨年4月のライスシャワーC(京都・芝1200メートル)を1馬身1/4差で快勝してオープンクラス入りを決めた。昨夏はCBC賞でも3着に好走し、能力が重賞でも通用することを証明。今年は淀短距離S(リステッド・中京・芝1200メートル)で逃げて3着に入ると、前走のシルクロードSでは差して2着と重賞初連対を果たした。ここにきて好内容のレースを続けており、5歳を迎えて本格化の気配を漂わせている。脚質の自在性があり、展開に左右されにくい面は強みとなるだろう。
牝4歳
調教師:杉山佳明(栗東)
1年以上勝ち星から遠ざかっているが、近走も大崩れはしていない。もともと昨年1月のフェアリーSを制した重賞ウイナー。能力は確かなだけに、きっかけひとつで再び大舞台で上位争いに加わる可能性はありそうだ。
デビュー2戦目となった一昨年11月の未勝利(京都・芝1600メートル)で初勝利をつかむと、昨年1月のフェアリーSでいきなり重賞初制覇。その後もNHKマイルC5着とGⅠの大舞台で掲示板(5着以内)を確保し、地力の高さを証明した。前々走のターコイズSは、6着ながら勝ち馬から0秒2差と僅差のレース。前走のニューイヤーS(リステッド・中山・芝1600メートル)でも勝ち馬から0秒4差の5着と、安定したレースぶりを見せている。今回は初めて挑む1400メートル戦。距離短縮とはなるが、先行力があるだけに、新味が期待できるかもしれない。
(山口 大輝)
ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。