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牡3歳
調教師:橋口慎介(栗東)
昨年11月の京王杯2歳Sで重賞初制覇。初めての右回りだった前走・朝日杯フューチュリティSで12着に敗れたことからも、2戦2勝の左回りコースに戻るのは好材料だろう。重賞初制覇を飾った1400メートル戦で反撃を期す。
昨年9月のメイクデビュー中京(芝1200メートル)は好位から抜け出してV。続く京王杯2歳Sは中団で流れに乗り、メンバー中最速タイの上がり3ハロン33秒8(推定)をマークして差し切った。デビューから距離を200メートルずつ延ばし、初めてのマイル戦だった前走の朝日杯フューチュリティSは直線で伸び切れず12着。連勝はストップしたが、放牧で立て直され、帰厩後はパワーアップした走りを見せている。3月12日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで6ハロン77秒7の自己ベストタイムをマーク。休養を挟んで成長しており、実績のある左回りの短距離戦で反撃に燃える。
牡3歳
調教師:池添学(栗東)
デビュー2連勝で新潟2歳Sを制覇。前走の朝日杯フューチュリティSは13着に敗れたが、スピードのあるタイプなので、200メートルの距離短縮はプラスに出そうだ。新潟での走りから、左回りコースも歓迎だろう。
昨年6月のメイクデビュー京都(芝1600メートル)は直線で外から鋭く伸びてV。続く新潟2歳Sは手応え良く先頭に並びかけ、最後は差し返す勝負根性を発揮して重賞初制覇を飾った。GⅠ初挑戦だった前走の朝日杯フューチュリティSは、好位に取りつくも直線の伸びを欠いて13着。序盤のペースは遅かっただけに、不完全燃焼に思えた。適度に間隔を空けながら使われ、馬体重はデビューから20キログラム増と確実に成長している。この中間は、栗東CWコースで行われた1週前追い切りでラスト1ハロン11秒1の好時計をマーク。今年初戦に向け、しっかり態勢は整っている。
牡3歳
調教師:萩原清(美浦)
3走前のアイビーS(リステッド・東京・芝1800メートル)は3着。当時の上位2頭が今年の共同通信杯、スプリングSを制しているハイレベルなメンバー相手だった。本馬は重賞初挑戦となるが、通用するだけの能力を秘めている。
母ノームコアは芝のマイルから中距離で活躍し、2019年ヴィクトリアマイル、2020年香港カップ(G1)とGⅠ・G1計2勝を挙げた。本馬はデビュー当初はマイル以上の距離を使われていたが、芝1400メートルに距離を短縮した前走の1勝クラス(東京)で2勝目をマーク。勝ち時計の1分21秒1は、2週前に同じ舞台で行われたクロッカスS(リステッド)より1秒8も速く、非凡なポテンシャルを証明したと言えるだろう。キャリア6戦目で重賞に初挑戦するが、前走と同距離なら期待大。また、デビューからコンビを組み続ける名手C.ルメールの存在も頼もしい。
牡3歳
調教師:河嶋宏樹(栗東)
初戦で2着に敗れた後は、格上挑戦で小倉2歳Sに出走して2着に入り、収得賞金を加算した。今年初戦の前走・クロッカスS(リステッド・東京・芝1400メートル)で待望の初勝利をマーク。勢いに乗り、改めて重賞初制覇に挑む。
昨年8月のメイクデビュー中京(芝1200メートル)で2着に敗れた後は、3戦連続で重賞に挑戦。小倉2歳S2着、京王杯2歳S5着、朝日杯フューチュリティS6着と舞台を問わず上位争いを演じた。今年初戦だった前走のクロッカスS(リステッド・東京・芝1400メートル)は、デビュー戦以来の逃げる形になったが、最後までしぶとく粘って押し切りV。異色のキャリアながら実力は本物だ。適度に間隔を空けて使われ、着実に馬体も成長。2018年のファルコンSを制した父ミスターメロディに続く父仔制覇なるか、注目だ。
牡3歳
調教師:高木登(美浦)
2走前のオープン特別・クローバー賞(札幌・芝1500メートル)を1分28秒6の2歳コースレコードで快勝。GⅠの前走は9着に敗れた。良好な馬場コンディションが見込める開幕2週目。スピードを生かせそうな舞台で巻き返しを狙う。
昨年6月のメイクデビュー福島(芝1200メートル)は、後方追走から強烈な末脚で差し切り勝ち。マークした上がり3ハロン33秒6(推定)は、レースの上がりを1秒2も上回るメンバー中最速タイムだった。続くオープン特別・クローバー賞(札幌・芝1500メートル)も好位直後から鋭く伸び、2馬身差で快勝。R.ムーア騎手とのコンビで参戦した前走の朝日杯フューチュリティSは、後方から追い上げるも9着に敗れた。ここまでの成績から1400メートルへの距離短縮は歓迎。キャリア4戦目で初となる左回りコースへの対応は鍵になるだろう。
牡3歳
調教師:矢作芳人(栗東)
ここまで左回りの芝レースでは1着、2着、5着の成績で、敗れた2戦も重賞で上位争いを演じた。ダート初挑戦だった前走の雲取賞(JpnⅢ・大井・ダート1800メートル)は8着に敗れたが、実績のある条件なら巻き返せるはずだ。
昨年9月のメイクデビュー中京(芝1600メートル)は逃げて2馬身差の快勝。続くサウジラビアロイヤルCでは、最後方追走からメンバー中最速の上がり3ハロン34秒3(推定)をマークして勝ち馬アルテヴェローチェと1馬身差の2着まで追い上げた。自在性のある脚質は魅力の一つと言えるだろう。GⅠ初挑戦だった3走前の朝日杯フューチュリティSは、大外枠から力を出し切れず15着。今年初戦のシンザン記念5着を経て、前走の雲取賞(JpnⅢ)ではダートに初挑戦するも8着に敗れた。実績のある芝に戻れば反撃可能だ。
牝3歳
調教師:矢作芳人(栗東)
昨年のファンタジーSが2着、今年のフィリーズレビューが5着と、芝1400メートルの重賞では好勝負を演じている。今回で9戦目という豊富なキャリアを生かして上位争いをもくろむ。
昨年6月のデビューからコンスタントに使われ、キャリアは8戦と経験豊富。同年11月のファンタジーSでは積極的に逃げてハナ差の2着に粘った。GⅠ初挑戦だった前々走の阪神ジュベナイルフィリーズは、好位を追走するも粘り切れず9着。今年初戦の前走・フィリーズレビューは勝負どころで外から追い上げ、見せ場十分の内容で5着に健闘した。そこから中1週のローテで再びの重賞挑戦となるが、順調に調教を消化しており、疲れはなさそう。むしろ3か月の休み明けを使った上積みが見込める。初めての左回りコースに対応できれば、重賞初制覇が狙えるはずだ。
牝3歳
調教師:小崎憲(栗東)
3走前のもみじS(京都・芝1400メートル)でオープン特別V。近2走は2桁着順に敗れたが、ポテンシャルは重賞でも通用するはず。過去の2勝は7頭立て、6頭立ての少頭数。多頭数の競馬を克服できるかもポイントになるだろう。
昨年6月のメイクデビュー函館(ダート1000メートル)は6馬身差の逃げ切りV。芝の重賞に挑戦した函館2歳Sは後方から追い上げるも6着に敗れた。さらに距離を200メートル延ばしたオープン特別・もみじSは早めにポジションを上げて抜け出し、3馬身1/2差で快勝した。今年初戦となった前走のフィリーズレビューはスムーズに力を発揮できず11着に敗れたが、もみじSの結果から牡馬相手でも通用する力は証明済み。父モズアスコットの初年度産駒は、ファウストラーゼンが弥生賞ディープインパクト記念でJRA重賞初制覇を果たしており、本馬も続きたい。
(寺下 厚司)
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