今週の注目レース

フラワーカップ(GⅢ)

中山競馬場 1800メートル(芝)馬齢 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

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パラディレーヌ

牝3歳

調教師:千田輝彦(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:パラダイスガーデン
  • 母の父:Closing Argument
ここに注目!

デビュー2戦目の未勝利を勝ち上がり、前走の1勝クラス・つばき賞(ともに京都・芝1800メートル)を連勝。パドックでのテンションの高さがあり、初めての関東遠征で当日の気配は鍵になるが、主役の座は譲れない。

2走前の未勝利は、スッと前に取りついてレース序盤は好位で折り合いに専念。直線入り口で先頭に躍り出ると、後続を突き放す一方の独走で4馬身差をつけて快勝した。1番人気に支持された前走の1勝クラス・つばき賞は4番手を進み、3コーナー付近からジワッと進出を開始。抜群の手応えで直線を向き、残り400メートル付近で抜け出すと、後続を3馬身引き離して1分46秒8の好タイムで完勝した。今回はコーナー通過4回の中山・芝1800メートルに少し不安はあるが、レースを使うごとにパフォーマンスを上げており、今春のGⅠに向けて負けられない一戦だ。

ゴーソーファー

牝3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:キズナ
  • 母:ゴーマギーゴー
  • 母の父:Ghostzapper
ここに注目!

前走の1勝クラス(中山・芝2000メートル)を鮮やかに差し切って2勝目をマーク。父キズナは昨年のリーディングサイヤーで、母はアメリカの重賞ウイナー。血統背景は一級品で、先々まで注目したい素質馬だ。

デビュー2戦目となった1勝クラス・サフラン賞(中山・芝1600メートル)は、キャリアの浅さも出して9着に敗退。約3か月の休養で立て直した前走の1勝クラス(中山・芝2000メートル)は、スタートで後手を踏み、そのまま最後方を追走。前2頭が引っ張って馬群が縦長になったなか、3コーナー手前から外を回って進出を開始。メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒9(推定)の末脚で一完歩ごとに差を詰め、最後はアロヒアリイ(次走・弥生賞ディープインパクト記念で3着)との追い比べを制して勝利した。この中間は本レースを目標に調整は順調で、勝った勢いに乗って重賞タイトル獲得を狙う。

ミッキーマドンナ

牝3歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:ミッキークイーン
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

2走前のオープン特別・芙蓉S(中山・芝2000メートル)で3着に入り、好メンバーがそろった前走の1勝クラス・セントポーリア賞(東京・芝1800メートル)でも2着に好走。牝馬同士の重賞なら地力上位で、目が離せない存在だ。

デビュー2戦目のオープン特別・芙蓉S(中山・芝2000メートル)は、中団で折り合いに専念。スローペースで勝ち馬とは位置取りの差も出たが、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒9(推定)の末脚で3着に追い上げて能力の片りんを示した。約4か月の休養を挟み、前走の1勝クラス・セントポーリア賞(東京・芝1800メートル)は、脚をためて中団を追走。ゴール前で優勝馬エネルジコの瞬発力に屈したものの、直線でしっかりと脚を伸ばして2着まで追い上げた。母ミッキークイーンはGⅠ2勝(オークス、秋華賞)の一流馬で、本馬も非凡な素質を受け継いでいる。

ジョスラン

牝3歳

調教師:鹿戸雄一(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:ケイティーズハート
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

12月21日のメイクデビュー中山(芝1800メートル)を2馬身1/2差で快勝。2021年の皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念を制して同年度のJRA賞年度代表馬を受賞したエフフォーリアの全妹で、将来性は相当に高い。

メイクデビュー中山(芝1800メートル)はスタートこそ速くなかったが、すぐに二の脚がついて1、2コーナーのコーナリングでハナを奪取。かなりのスローペースに持ち込み、4コーナー付近から後続を突き放しにかかると、ラスト2ハロンを11秒1、11秒0の加速ラップでまとめて鮮やかな逃げ切り勝ちを収めた。全兄エフフォーリアの主戦だった横山武史騎手はレース後に「このきょうだいにしては切れる脚があるので、先々が楽しみです」と、素質の高さに太鼓判を押していた。緩急の利いた走りで、高いレースセンスを秘めていそう。重賞挑戦の今回は真価が問われる一戦になる。

ホウオウガイア

牝3歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:シルバーステート
  • 母:センティナリー
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

2走前の1勝クラス・百日草特別(東京・芝2000メートル)で2着に入り、前走のフェアリーS(10着)では3番人気に支持された素質馬。前走後は本レースを目標に定めて仕上げに抜かりはなく、改めて注目したい。

8頭立てとなった2走前の1勝クラス・百日草特別(東京・芝2000メートル)は、スタート後につまずくシーンもあり、後方から進めた。直線では狭いスペースを抜け出し、残り200メートル付近で一度先頭のシーン。最後はショウナンマクベスに競り負けたが、牡馬相手の一戦で2着に好走した。前走のフェアリーSは直線伸びを欠いて10着。手綱を取った田辺裕信騎手は「ある程度はついていけましたが、道中で脚がためられず、削られていった感じです。距離やペースなど、初めてのことがいろいろと影響したと思います」と敗因を挙げていた。デビュー勝ちを飾った1800メートルで巻き返したい。

ジャルディニエ

牝3歳

調教師:奥村豊(栗東)

  • 父:アドマイヤマーズ
  • 母:ヘアキティー
  • 母の父:Wildcat Heir
ここに注目!

2歳時に未勝利(小倉・芝1800メートル)、1勝クラス・アスター賞(中山・芝1600メートル)をともに1番人気で連勝した素質馬。前走のフェアリーSは11着に敗れたが、間隔を空けて立て直した効果に期待したい。

8頭立てだった3走前の1勝クラス・アスター賞(中山・芝1600メートル)は、中団を追走。スローペースの展開だったが、直線では外からメンバー中最速となる上がり3ハロン34秒0(推定)の末脚で鮮やかに抜け出して1馬身1/2差で快勝した。2走前の阪神ジュベナイルフィリーズは10着に敗れたが、GⅠで好メンバーがそろっていたことを踏まえれば、悲観する内容ではないだろう。前走のフェアリーS(11着)は馬体が大幅に減っていたうえに、スタートでつまずくシーンもあっただけに度外視できる。2戦続けて2桁着順でも侮れない存在だ。

レーヴドロペラ

牝3歳

調教師:加藤士津八(美浦)

  • 父:モーリス
  • 母:レーヴルシード
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

昨年夏の札幌2歳Sで5着に健闘し、続くオープン特別・芙蓉S(中山・芝2000メートル)では0秒1差の2着に好走。前走のホープフルSは8着に敗れたが、強敵にもまれた経験を生かして、さらなる活躍を期待したい。

2走前のオープン特別・芙蓉S(中山・芝2000メートル)は、脚をためてレース序盤は後方を追走。スローペースと見るや3コーナー手前から徐々に動いて3番手に上がると、直線ではしぶとく脚を伸ばしてミッキーマドンナとの2着争いを制した。牝馬で唯一の参戦となった前走のホープフルSは、スッと控えて後方待機策。上位馬には離されたものの、4コーナー13番手からジワジワ脚を伸ばし、牡馬相手に8着ならレース内容は悪くない。約3か月の休養で成長を促し、帰厩後の追い切りでは美浦Wコースでの自己ベストタイムをマーク。牝馬同士なら上位争いに食い込むシーンがありそうだ。

エナジーショット

牝3歳

調教師:矢嶋大樹(美浦)

  • 父:サンダースノー
  • 母:スペシャルピース
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

1月11日のメイクデビュー中山(芝2000メートル)で初陣勝ちを飾り、前走の1勝クラス(中山・芝1800メートル)では好タイムの2着に好走。レースセンスに優れており、重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。

9番人気の低評価だったメイクデビュー中山(芝2000メートル)だが、好スタートから好位集団を進むと、直線で鮮やかに抜け出して快勝した。前走の1勝クラス(中山・芝1800メートル)は、競り合う2頭を深追いせずに、やや離れた4番手を追走。内をスムーズに追い上げてラスト100メートル過ぎで一度先頭のシーンを作ったが、最後はブラックルビーの瞬発力に屈して惜敗の2着だった。時計の出やすい開幕週の馬場コンディションだったとはいえ、1分47秒2の走破時計は優秀。中山で行われたフラワーCでは2019年コントラチェックの1分47秒4が最も速く、机上の計算なら勝ち負けになっていい。

(京増 真臣)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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