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牡3歳
調教師:木村哲也(美浦)
デビュー2戦ともにレースでは左チークピースを着用。走りはまだ粗削りだが、東京スポーツ杯2歳Sで勝ち馬から0秒3差の3着に入り、能力の片りんをアピールしている。半兄に日経新春杯2着のレッドレオン(父ディープインパクト)と、血統背景も優秀だ。
10月5日のメイクデビュー東京(芝2000メートル)は、好スタートを決めて離れた2番手で折り合いに専念。終始内にモタれていたが、ラスト100メートルで先頭を捕らえると、一気に後続を突き放して4馬身差で快勝した。前走の東京スポーツ杯2歳Sもスタートが速く2番手を追走。直線は内ラチ沿いに進路を取り、ラスト300メートル付近からは3頭の競り合い。最後はジリジリと離されての3着だったが、1着クロワデュノール(ホープフルS優勝)、2着サトノシャイニング(きさらぎ賞優勝)なら、相手を褒めるべきだろう。心身ともに成長途上だが、ポテンシャルは高い。GⅠに向けて収得賞金を加算しておきたいところだ。
牡3歳
調教師:手塚貴久(美浦)
前走のホープフルS(11着)は大敗を喫したが、2連勝でアイビーS(リステッド・東京・芝1800メートル)を制して能力の高さは証明済み。マスクトディーヴァ(秋華賞2着、父ルーラーシップ)の半弟で、さらなる飛躍が期待される。
2走前のアイビーS(リステッド)は、シルバーレイン(3着)が大逃げを打ち、離れた2番手以降はスローペースの瞬発力勝負という展開。本馬は3番手で折り合いに専念し、直線でメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒4(推定)の末脚を発揮してラスト200メートル付近で先頭を捕らえると、最後はピコチャンブラック以下を1馬身1/2差突き放し、1分45秒8の好タイムでデビュー2連勝を飾った。前走のホープフルSは後方追走から伸びを欠いて11着に敗れたが、初めての右回りに加えてキャリアの浅さも出ていただけに、度外視できる結果だろう。2走前と同じ舞台で改めて注目したい。
牡3歳
調教師:堀宣行(美浦)
函館2歳Sの優勝馬。今回はアメリカ遠征後の帰国初戦だが、帰厩後は本レースを目標に熱心な乗り込みを消化している。初の1800メートルも、父キタサンブラックなら不安はなさそう。今後の活躍を占う意味でも重要な一戦だ。
6月22日のメイクデビュー東京(芝1400メートル)を7馬身差で制すと、1番人気に支持された2走前の函館2歳Sでは、1200メートルの速い流れに対応して好位を追走。正攻法のレース運びから直線で一完歩ごとに差を詰め、最後は逃げ粘るニシノラヴァンダをきっちり捕らえて1馬身1/4差で連勝を決めた。前走のBCジュベナイルターフ(G1・アメリカ・芝1600メートル)は直線で粘りを欠いて9着に敗れたが、キャリア2戦の2歳馬による海外遠征で、難しい面があったのだろう。非凡なスピードとレースセンスの高さは証明済み。約3か月半の休養で一段とパワーアップしており、先々まで目が離せない存在だ。
牡3歳
調教師:福永祐一(栗東)
リスグラシュー(GⅠ・G1を計4勝、父ハーツクライ)の半弟で、セレクトセールにおいて1億7600万円(消費税込み)で取引された期待馬。デビュー戦ではテンションが高く、初の関東遠征で当日の気配が鍵だが、将来性は相当に高い。
11月24日のメイクデビュー京都(芝2000メートル)は、スローペースのなか6番手を進み折り合いに専念。4コーナー手前から外を回って徐々に押し上げ、直線の入り口で先頭に並びかけると、ラスト1ハロン11秒2のシャープな伸び脚で後続を豪快に突き放し、3馬身差で初勝利を挙げた。騎乗した岩田望来騎手は「最初は少し力みましたが、馬の後ろに入れてからはリズム良く運べました。手応えが良く、早めに先頭へ立つ形になりましたが、強い勝ち方でした」と称賛した。今回はキャリア1戦での重賞挑戦になるが、非凡な素質を秘めており、あっさり勝っても不思議はない。
牡3歳
調教師:奥村武(美浦)
心身ともに成長の余地を残すが、一戦ごとにパフォーマンスを上げて目下2連勝中。祖母バラダセールはアルゼンチンのG1ウイナーで、叔父には菊花賞3着のサトノフラッグと、血統面の下地は十分だ。
デビュー3戦目となった未勝利(東京・芝1800メートル)を、4コーナー7番手から鮮やかに差し切って初勝利を挙げた。前走の1勝クラス・こうやまき賞(中京・芝1600メートル)は、スタートで後手を踏んだが、徐々に挽回して4番手のインを追走。直線は狭いスペースを突いて進路を確保すると、ゴール寸前で抜け出して連勝を飾った。騎乗した川田将雅騎手は「体が幼くて課題は多いですが、それだけ伸びしろが大きいと感じています」と、将来性の高さに太鼓判を押している。中間の追い切りではさらに動きが良くなっており、重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。
牡3歳
調教師:村田一誠(美浦)
2走前に2歳コースレコード決着の僅差3着に入ると、前走の1勝クラス・若竹賞(中山・芝1800メートル)では、直線で鮮やかに抜け出して2勝目をマークした。重賞でもスピードの絶対値は引けを取らない。
デビュー3戦目の未勝利(東京・芝2000メートル)で、1分58秒7の好タイムをマークして初勝利。続く1勝クラス・葉牡丹賞(中山・芝2000メートル)は、スッと控えて最後方を進み、3コーナー過ぎから大外を回って進出を開始。直線はメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒9(推定)の末脚で猛然と追い上げたが、最後はわずかに届かず3着だった。前走の1勝クラス・若竹賞も、脚をためて最後方を追走。3コーナー付近で仕掛けられると、直線ではムチを入れられることなく豪快に突き抜けて2勝目を挙げた。初勝利を挙げた東京で、前走以上のパフォーマンスを期待したい。
牡3歳
調教師:武市康男(美浦)
2走前の1勝クラス・百日草特別(東京・芝2000メートル)で2勝目をマーク。GⅠに挑戦した前走のホープフルSは10着に敗れたが、今回は2戦2勝の東京コースが舞台。強敵にもまれた前走の経験も生かして、優勝争いに加わりたい。
2走前の1勝クラス・百日草特別は、スッと前に取りつき3番手で折り合いに専念。スローペースの瞬発力勝負になったなか、直線では内のホウオウガイア(2着)と併せるように伸びてラスト200メートル付近で先頭に立つと、最後は力強く突き放して1馬身1/4差で快勝した。前走のホープフルSは好位のインを追走。向正面でファウストラーゼン(3着)の仕掛けからレースが動いたことで先頭との差が開き、直線の粘りも欠いて10着に敗れたが、メンバーがそろっていただけに悲観する内容ではない。テンションが高いタイプで当日の気配は鍵になるが、GⅢなら巻き返しが可能だろう。
牡3歳
調教師:藤岡健一(栗東)
祖母ワンカラットは1400メートル以下で重賞4勝を挙げた快速馬。母も重賞で2着3回と活躍した。本馬は1勝クラスからの格上挑戦になるが、これまで3着以内を外さない堅実な走りを見せており、重賞でも侮れない存在だ。
2走前の1勝クラス・紫菊賞(京都・芝1800メートル)は、6頭立てだったこともあり、すんなり2番手を追走。スローペースの瞬発力勝負となり、ビップデイジー(次走の阪神ジュベナイルフィリーズで2着)の切れには屈したが、しっかり脚を伸ばして2着を確保した。前走の1勝クラス・エリカ賞(京都・芝2000メートル)は、中団のインで折り合いに専念。直線では勝ち馬ナグルファルに離されたが、しぶとい脚を見せて2着争いを制した。操縦性が高く、展開に左右されない自在性があり、東京コースもデビュー戦(2着)で経験済み。重賞でどこまで通用するのか、試金石の一戦になりそうだ。
(京増 真臣)
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