昨年は1枠1番のロンドンプランが優勝したが、過去10年の当レースでは、1枠から4枠の連対が8回、5枠の連対がなく、6枠から8枠の連対が12回と、6枠から外の枠の馬がやや優勢となっている。夏競馬の最終週に行われる当レースで小倉2歳チャンプに輝くのはどの馬か。ここでは過去10年のデータを分析する。
過去10年の単勝人気別成績を見ると、優勝馬10頭中9頭は4番人気以内の馬だった。また、6番人気以下の馬が3着以内に10回入っていることにも注目したい。1着こそ2014年のオーミアリス(15番人気)の1回だけだが、2着と3着が計9回ある。これらのデータから、1着候補は上位人気馬から選び、2着と3着には人気薄の馬も加えておくのがよさそうだ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2-3-0-5 | 20.0% | 50.0% | 50.0% |
2番人気 | 2-1-1-6 | 20.0% | 30.0% | 40.0% |
3番人気 | 3-1-1-5 | 30.0% | 40.0% | 50.0% |
4番人気 | 2-0-2-6 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
5番人気 | 0-1-1-8 | 0% | 10.0% | 20.0% |
6〜9番人気 | 0-2-4-34 | 0% | 5.0% | 15.0% |
10番人気以下 | 1-2-1-46 | 2.0% | 6.0% | 8.0% |
過去10年の優勝馬10頭中7頭、3着以内馬で見ると30頭中18頭は、当レースの舞台となる小倉芝1200メートルに出走経験があった上で2着以下に敗れた経験のない馬だった。2019年以降はこれに当てはまる馬が4連勝を飾っている。小倉芝1200メートルに初出走となる馬も9頭が3着以内に入っているので、初コースというだけで割り引く必要はなさそうだが、まずは当コースで全て1着となっている馬に注目してみたい。〔表2〕
最低着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 7-6-5-45 | 11.1% | 20.6% | 28.6% |
2着 | 1-0-1-8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
3着 | 0-1-0-8 | 0% | 11.1% | 11.1% |
4着以下 | 0-0-0-21 | 0% | 0% | 0% |
出走経験なし | 2-3-4-28 | 5.4% | 13.5% | 24.3% |
過去10年の3着以内馬30頭中、前走がデビュー戦だった馬は18頭いるが、そのうち17頭は前走で4番人気以内だった。5番人気以下だった馬は12頭と少数ではあるが、3着が1回あるのみで、他は全て4着以下に敗れている。前走がデビュー戦だった馬は、そこで4番人気以内に支持されていたかに注目したい。〔表3〕
前走の単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2-3-4-16 | 8.0% | 20.0% | 36.0% |
2番人気 | 1-0-1-9 | 9.1% | 9.1% | 18.2% |
3番人気 | 2-1-0-6 | 22.2% | 33.3% | 33.3% |
4番人気 | 1-1-1-2 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
5番人気 | 0-0-0-6 | 0% | 0% | 0% |
6〜9番人気 | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
10番人気以下 | 0-0-1-2 | 0% | 0% | 33.3% |
また、前走がデビュー2戦目以降だった馬は、3着以内に入った12頭のうち9頭が前走で1番人気で、好走率でも2番人気以下だった馬を大きく上回っている。前走がデビュー2戦目以降だった馬については、そこで1番人気に支持されていた馬を狙いたい。〔表4〕
前走の単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 3-4-2-16 | 12.0% | 28.0% | 36.0% |
2番人気 | 1-0-0-14 | 6.7% | 6.7% | 6.7% |
3番人気 | 0-1-0-15 | 0% | 6.3% | 6.3% |
4番人気 | 0-0-0-9 | 0% | 0% | 0% |
5番人気 | 0-0-1-3 | 0% | 0% | 25.0% |
6番人気以下 | 0-0-0-9 | 0% | 0% | 0% |
2014年以降の優勝馬9頭について性別とデビュー月を見ると、牡馬が5勝、牝馬が4勝を挙げているが、牡馬の優勝馬はいずれも7月デビューで、牝馬の優勝馬は全て8月デビューだった。優勝馬を予想する際は、性別とデビュー月に注目してみるのも面白いかもしれない。〔表5〕
(河野 道夫)
年度 | 優勝馬 | 性 | デビュー月 |
---|---|---|---|
2014年 | オーミアリス | 牝 | 8月 |
2015年 | シュウジ | 牡 | 7月 |
2016年 | レーヌミノル | 牝 | 8月 |
2017年 | アサクサゲンキ | 牡 | 7月 |
2018年 | ファンタジスト | 牡 | 7月 |
2019年 | マイネルグリット | 牡 | 7月 |
2020年 | メイケイエール | 牝 | 8月 |
2021年 | ナムラクレア | 牝 | 8月 |
2022年 | ロンドンプラン | 牡 | 7月 |
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