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【PROFILE】細江 純子(ほそえ じゅんこ)
1975年3月12日生まれ。愛知県出身。A型。
JRA初の女性騎手として1996年にデビュー。2000年にはシンガポールにて日本人女性騎手初の海外勝利を達成した。現在は、ホース・コラボレイターとしてフジテレビ「みんなのケイバ」や「中央競馬ワイド中継」の土曜日レポーターとしてのテレビ番組出演や雑誌・新聞での執筆活動を行っている。
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わたしの馬=「わたうま」、耳に残るフレーズですね〜。
個人的には、「わたうま」から「モトカレ」「イマカレ」という言葉を連想させてしまうのですが、これって私だけでしょうか?愛に飢えた悲しき三十路独身女のホソジュンです。
さあそんな私にとって、馬は、時として恋人であり、夫であり、家族であり、友人。独り身の悲しさを埋めるため、数々の妄想をしてまいりました。よって私にとっての「わたうま」は、結構、存在します。現役馬の中で言えば、今年6歳になるアドマイヤフジ君もその一頭。フジを一言でいうならば、私に競馬を教えてくれた男、いや馬。ぶっちゃけ、騎手時代は馬に乗ることだけに精一杯だった私。6年半の騎手生活の中で重賞に騎乗したのは、わずか3回。そんな私にとってGIレースは、夢のまた夢であり、GI出走馬が、どういったローテーションを選択していくのかすら知りませんでした。砕いて言っちゃうと、「トライアルって何?」「クラシックって?」といったレベル。嘘のようですが、本当の話。そんな私が、ひょんなことからデビュー前のアドマイヤフジと出会い、彼をおっかけることに。なんと彼はクラシック3冠の全てに出走をすることができ、そのお蔭で、競馬の流れや仕組み、成長時期の若駒に必要なことなど、いろいろ教えてもらいました。今の私があるのは、アドマイヤフジがいてこそ。だから、「わたうま」は、アドマイヤフジと言いたいところなのですが、彼はムラがあるというか、集中力が持続しないというか、頑固なわりにあかんたれなところもあり、掴みどころのない性格。なおかつ成長期の骨折が尾を引いており、みんなの「わたうま」と戦わせるのは、かなり心配。
やはり秋競馬で信じられるのは、男ならばディープスカイ、女ならばウオッカでしょう。日本ダービーでは、外さしが決まらなかった春の東京コースにおいて、大外からの差し切り勝ち。もともと折り合いに心配のない馬ですし、菊も強さを見せてくれると期待できます。一方、ダービー以来となる一年振りの勝利を安田記念で成し遂げたウオッカ。ハードなローテーションをものともしなかった彼女に、改めてポテンシャルの高さを感じました。そして何よりも、4歳にして折り合いの進境をみせた今の彼女ならば、ライバルであるダイワスカーレットを射程圏内に入れて競馬ができると考えられ、GIでのリベンジが期待できるでしょう。
ということで、私ホソジュンの「わたうま」は、(ウオッカ?ディープスカイ?)と迷いに迷いましたが、やっぱり私を育ててくれた男、イマカレを裏切ることはできない・・・・。結論、アドマイヤフジにします。現在、ノーザンファームに放牧中の彼は、毎日王冠から始動の予定。ということは、天皇賞路線かな?
今、私の頭の中には、KANさんの「心配ないからね〜、最後に愛は勝つ♪」が流れている。かなり心配ですが・・・。
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